育休明けの転職はいつがベスト?体験談と保育園・給付金の注意点
育休明けの転職は、「育休中と復職後のどちらがよい」と一律に決められるものではありません。
復職前から勤務地や勤務時間など「今の会社では続けにくい理由」が具体的にわかっている場合は育休中から、実際に働いてみないと負担の原因がわからない場合は、一度復職してから転職を判断する方法があります。
この記事では、育休中と復職後に転職活動を始めた2人の事例と、自分に合った時期を判断するための3つの確認項目を紹介します。
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※法制度に関する記載は2026年9月17日時点の情報です。給付金は個別の受給状況によって扱いが異なるため、勤務先を管轄するハローワークへご確認ください。保育園の利用条件は自治体によって異なります。
育休明けの転職はいつ?復職前に判断材料がそろっているかで決める

育休中と復職後のどちらで転職するかは、復職前の時点で「転職によって何を変えたいか」がわかっているかを基準に考えます。
復職後の勤務地や勤務時間がすでに決まり、送迎などとの両立が難しいとわかっている場合は、育休中から転職活動を検討できます。
一方、実際の仕事量や残業、通勤・送迎の負担などがわからない場合は、一度復職することで、何を変えれば仕事を続けられるのかが見えてくることがあります。
| 現在の状況 | 転職時期の考え方 |
|---|---|
| 復職後の勤務地・勤務時間・仕事内容がわかり、両立が難しい | 育休中から情報収集や転職活動を検討 |
| 保育園が決まり、入社できる時期も見えている | 復職前から応募を進める選択肢あり |
| 復職後の仕事量や生活が想像できない | 一度復職して実際の負担を確認 |
| 現職で勤務時間や配置を調整できる可能性がある | まず会社へ復職条件を確認 |
「育休中のほうが転職しやすい」「一度復職してからのほうがよい」と時期だけで決めず、転職を判断するための材料がそろっているかを確認しましょう。
実際にリアルミーキャリアを利用して転職した2人も、転職活動を始めた時期は異なりました。
育休中に転職したCさん|復職前から続けにくい条件が明確だった

Cさん/20代/子供1人/法人営業
Cさんは育休明けに復職する予定でしたが、復職面談で営業職での復帰は難しいと伝えられました。代わりに事務職への配置転換を提示されたものの、勤務地は自宅から通勤することが難しい場所でした。
Cさんは、出張を伴わない営業職や別の勤務地で復職できないか会社へ相談しましたが、希望に合う選択肢は見つかりませんでした。
そこで、育休中からリアルミーキャリアで転職活動を進め、2ヶ月で10社へ応募。4ヶ月で3社から内定を得て、育休復帰後にこれまでの経験を活かせる営業職へ時短正社員として転職しました。
Cさんが育休中から転職できた理由
Cさんの事例で注目したいのは、「育休中のほうが転職活動の時間を確保しやすかったこと」だけではありません。
復職する前から、現職では希望する仕事と生活を両立しにくいことがわかっていた点です。
- 復職後は希望していた営業職を続けられない
- 提示された勤務地では通勤が難しい
- 会社と相談しても別の選択肢が見つからない
さらに、保育園との関係から勤務を始める時期も確認し、入社時期から逆算して転職活動を進めています。
Cさんが転職した当時は、自治体の条件に合わせて一度現職へ復職し、必要な証明書を受け取ってから退職しています。この手続きはすべての自治体に共通するものではありません。
Cさんは復職前に続けにくい条件がわかっていた
Cさんは復職前の時点で、希望していた営業職を続けられないことや、提示された勤務地では通勤が難しいことがわかっていました。
さらに会社へ相談しても希望に合う選択肢がなかったため、現職へ復職して確認しなくても、転職で変えたい条件を具体化できていたことが、育休中から転職活動を進める判断材料になりました。
復職2週間後に転職活動を始めたIさん|戻ってから働き方を見直した

Iさん/30代/子供2人/営業
育休前は仕事にも会社にも愛着がありましたが、第二子の育休から復職すると、上層部の異動で社内の雰囲気も変わり、以前のように仕事を楽しめないという違和感を持つようになりました。
また、当時は片道約1時間30分の通勤があり、時短勤務をしていても生活全体の時間に余裕があるとはいえない状況でした。
Iさんは復職後すぐに退職するのではなく、まず求人を確認し、自分の営業経験を活かせる仕事があるかを調べました。
その後、復職から2週間で転職活動を始め、リアルミーキャリアに登録。登録後約2ヶ月で転職先を決めています。
転職後はフルリモートの営業職へ移り、時短勤務ではなくフルタイム勤務を選びました。
Iさんは復職したことで負担の原因がわかった
Iさんは実際に復職したことで、勤務時間の短さよりも、片道約1時間30分の通勤が生活の負担になっていることに気づきました。
そのため転職では「時短勤務」に絞らず、通勤をなくすことを優先してフルリモートの仕事を選び、フルタイムで働くという選択につながりました。
育休明けすぐ転職するか迷ったら3つの条件を確認する

では、自分の場合は育休中から動けるのか、それとも復職後に判断したほうがよいのかを確認してみましょう。
確認したいのは、次の3つです。
- 復職後の働き方がわかっているか
- 保育園の利用条件を確認しているか
- 転職先へ入社できる時期がわかっているか
CさんとIさんの違いは、育休中に動いたか、復職後に動いたかだけではありません。
転職を考えた時点で、今の会社で続けにくい原因がどこまでわかっていたかが異なります。
復職後の勤務地や勤務時間が希望と合わない場合でも、すぐに転職を決める前に、配置や勤務時間、出社日数などを調整できないか確認してみましょう。
現職で条件を変えれば続けられる場合は、転職以外の選択肢も残ります。一方、相談しても両立が難しいことがわかれば、「何を変えるために転職するのか」が明確になり、求人を比較しやすくなります。
自分の場合はいつ動けばよいか迷ったら、次の3つを確認してください。
- 復職後の働き方がわかっているか
- 保育園の利用条件を確認しているか
- 転職先へ入社できる時期がわかっているか
1.復職後の働き方がわかっているか
まず、今の会社へ復職した場合の条件を具体的に確認します。
「時短勤務で復職予定」という情報だけでなく、次の項目まで確認しておきましょう。
- 勤務地と通勤時間
- 始業・終業時刻
- 出社日数
- 残業や夕方以降の会議
- 担当する仕事内容
確認した条件を、保育園の送迎時間や家族との分担と照らし合わせます。
まだ条件が決まっていない場合は、まず会社へ確認しましょう。実際の仕事量など、復職しなければわからないことが残っている場合は、復職後に確認する方法もあります。
2.保育園の利用条件を確認しているか
保育園の入園や利用継続に必要な手続きは、自治体によって異なります。
転職活動を本格化する前に、市区町村の保育担当窓口へ次の点を確認しておきましょう。
- 入園決定後に転職した場合の扱い
- 現職への復職が必要か
- 入園後、いつまでに就労を始める必要があるか
- 転職後に必要な書類と提出期限
- 勤務時間や勤務日数が変わった場合の扱い
「育休中に転職できるか」だけでなく、いつ退職し、いつ次の会社で働き始められるかまで確認しておくことが大切です。
詳しくは、保育園申し込み後に転職する場合の影響と手続きをご覧ください。
3.転職先へ入社できる時期がわかっているか
次に、転職先でいつから働けるかを整理します。
保育園の入園日、現職の退職手続き、引き継ぎなどを確認し、企業へ伝えられる入社可能日を考えておきましょう。
入社時期がまだ決まっていなくても、求人を調べたり、職務経歴書を準備したりすることはできます。まず準備を進め、入社できる時期の見通しが立ってから応募を本格化する方法もあります。
3つの確認結果から次の行動を決める
3つを確認したら、現在の状況に近いものから次にすることを整理します。
| 状況 | 次の行動 |
|---|---|
| 現職では両立しにくく、保育園と入社時期も確認できている | 育休中・復職前から応募を検討 |
| 現職の復職条件がわからない | まず会社へ確認 |
| 実際の仕事量や生活負担がわからない | 復職後に改めて判断 |
| 保育園の転職時の扱いがわからない | 自治体へ確認してから退職日を決める |
| 入社可能日がまだ決められない | 情報収集や書類準備を先に進める |
転職する時期を先に決めるのではなく、判断に必要な条件を一つずつ確認していくと、自分がいつ動けるのかを整理しやすくなります。
育児休業給付金の扱いも確認する

育児休業給付は、育児休業が終わった後の職場復帰を前提とした給付です。
そのため、育児休業を取得する当初から退職を予定していた場合は、原則として支給対象になりません。
一方、育児休業給付金の受給資格を確認した後に、復職条件や家庭事情の変化などで退職することになった場合は扱いが異なります。
2025年4月1日以降に退職した場合は、支給要件を満たしていれば退職日までが支給対象となります。
また、受給資格確認時点で退職を予定していた場合を除き、それまで適正に受給した育児休業給付を、退職したことだけを理由に返金する必要はありません。
個別の受給状況によって判断が異なるため、退職を決めた場合は勤務先の担当者やハローワークへ確認しましょう。
転職する時期を決めた後は、応募・面接の条件確認へ進む

「育休中に動く」「一度復職してから動く」と転職時期を決めたら、次は求人へ応募するための条件を整理します。
最初に決めたいのは、毎日続けられる勤務条件です。
保育園のお迎え時刻から通勤時間を逆算し、以下を具体化しましょう。
- 何時まで働けるか
- 週に何日出社できるか
- 在宅勤務が必要か
- 残業に対応できる範囲
- どの経験を活かしたいか
時短勤務の希望を企業へいつ伝えるか、面接でどのように説明するか、内定前に何を確認するかについては、「時短勤務の転職で失敗しない|面接での伝え方と内定前の条件確認」で詳しく紹介しています。
入社直後から時短勤務したい場合は利用条件を確認する
転職先で時短勤務を希望する場合は、「時短勤務制度あり」という求人票の記載だけで判断しないようにしましょう。
法律上、事業主は原則として、3歳未満の子どもを養育する一定の労働者に短時間勤務制度を設ける必要があります。ただし、労使協定がある場合は、継続雇用1年未満の労働者などが対象外になることがあります。
その一方で、会社独自の制度や、採用時から勤務時間を短く設定する短時間正社員などによって、入社直後から短時間で働ける場合もあります。
入社初日から時短勤務できるか、希望する始業・終業時刻で働けるかを応募先へ確認してください。
制度の違いや確認項目は、「転職で入社すぐの時短勤務がしたい!時短正社員として転職する方法」で詳しく確認できます。
育休明け転職に関するよくある質問
最後に、育休明け転職にまつわるQ&Aを紹介します。気になる項目があれば、事前に確認してみましょう。
育休明けの転職時期は「今の会社で続けにくい理由」がわかっているかで決める
育休明けの転職は、育休中と復職後のどちらかが一律に正解というわけではありません。
復職後の条件がすでにわかり、今の会社では仕事と育児を両立しにくい理由が明確なら、育休中から転職活動を始める選択肢があります。
一方、実際の仕事量や通勤、送迎との両立を経験しなければ判断できない場合は、一度復職してから転職条件を整理する方法もあります。
迷ったときは、
1.今の会社で続けにくい理由がわかっているか
2.保育園の利用条件を確認したか
3.転職先へ入社できる時期が見えているか
の3点から確認してください。
転職時期が決まったら、次は「何時までなら無理なく働けるか」「どの経験を活かしたいか」を具体化して求人を比較します。
自分だけでは勤務条件を整理しにくい場合や、育児と両立できる働き方を前提に転職先を探したい場合は、リアルミーキャリアへ相談することも選択肢の一つです。
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