出産後の働き方どうする？時短勤務で後悔しないための申請方法とキャリア対策

【この記事でわかること】
出産後の働き方として多くのワーママが選ぶ「時短勤務」について、仕事と育児を両立できる5つのメリットから、給与減・マミートラックといったデメリットまで徹底解説します。
また、限られた時間で成果を出す具体的なコツ（効率化ツール・コミュニケーション）や、申請手順、期間の制限、残業の有無など、不安な疑問も解消。
今の会社での継続が難しい場合の転職という選択肢も含め、産後の無理のない働き方を見つけるためのすべてがわかります。

出産後は働き方を変えて「時短勤務」にする人が多い理由

出産後は、働き方を少しゆるやかに整えたい――

そんな思いから「時短勤務」を選ぶ方はたくさんいます。

時短勤務の魅力は、家族の時間も大切にしながら仕事を続けられること。
実際に、時短勤務を選択するワーママの多くが、以下を理由にしています。

①授乳や夜泣きで睡眠不足になりやすいから
②産後の体力回復を優先しやすくなるから
③保育園の送迎に対応しやすいから
④仕事と育児のバランスがとりやすいから
⑤精神的な余裕が生まれ、無理なく働き続けられるから

少し時間にゆとりが生まれるだけで、育児のバタバタが和らいだり、仕事への気持ちが整ったりするものです。

「時短勤務」は、ワーママにとって頼もしい制度と言えるでしょう。

出産後の働き方を時短勤務にするデメリット

出産後は働き方を変えて時短勤務にするメリットが多い一方で、デメリットもあります。

「こんなつもりでは…」と後悔することのないよう、事前にデメリットもチェックしておきましょう。

給与・賞与が減る

時短勤務に切り替えると、働く時間が短くなる分、どうしても給与や賞与が少なくなります。

「働く量に合わせて調整される」と考えれば自然なことですが、収入はダイレクトに生活に影響するもの。
家計の見直しをしたり少し節約を意識したり、対策が必要になることもあります。

一方で、「心の余裕が増える」「家族との時間が守れる」など、時短勤務だからこそ得られる安心感もあります。
目の前の生活を整えるための一時的な選択と考えると、気持ちが少しラクになるかもしれません。

以下の記事では、時短勤務にした場合の給与について、具体的に計算していますので参考にしてみましょう。

マミートラックに突入しやすい

時短勤務を選ぶと、「子育て中だから残業のない仕事を…」と周囲に気をつかわれ、いつの間にか希望しない業務ばかり任されてしまうことがあります。

いわゆる「マミートラック」と呼ばれる状態で、本人の意思とは違う形でキャリアがゆっくり進んでしまうことも。

「この範囲ならチャレンジできます」「ここは時間的に難しいです」などの線引きをしておくと、周囲も安心して仕事を任せやすくなります。

会社によっては昇進・昇格に影響する

会社によっては、まだ「フルタイム勤務の人を優先して評価する」「働く時間が長い方が評価しやすい」という考え方が根強い場合も。

「時短勤務だから昇進・昇格できない」とは限りませんが、どうしてもチャンスが遠のくと感じられるケースは少なくありません。

とはいえ、時短勤務中でも成果に応じて評価してくれる会社や、柔軟な評価制度を整えている会社も増えています。

制度に縛られすぎず、自分のペースでキャリアを描ける選択肢を見つけられると心が軽くなりますよ。

ずっと時短勤務できるとは限らない

時短勤務はワーママにとってとても心強い制度ですが、一般的に「子供が3歳になるまで」「子供が小学校に上がるまで」など期限が設けられています。いずれフルタイム勤務への復帰を求められます。

子供が大きくなるタイミングで改めて働き方を考え直したり、子供が3歳以降も時短勤務できる会社に転職したり、意外と選択肢は多いです。「この先どう働くか」を前もって考えておきましょう。

出産後に時短勤務をするときの申請方法

出産後に時短勤務へ切り替えることを検討している方は、以下の手順で申請・相談しましょう。

1. 時短勤務に関する自社の制度内容を確認する
2. 直属の上司や人事に時短勤務を希望する旨を伝える
3. 具体的な勤務時間・業務内容についてすり合わせる
4. 必要書類があれば提出する
5. 会社の決定を待つ

時短勤務に切り替えるまでの手順は、意外とシンプル。

会社に相談して、OKがもらえれば後は案内に沿って手続きするだけです。

ただし、細かなルールは会社ごとに異なるため、早めの確認と相談がポイントに。

焦らず安心して復帰できるよう、準備しておきましょう。

出産後も今まで通り成果を出すコツ

出産後は働き方や生活リズムが変わることも多く、以前と同じように仕事をこなすのは大変に感じるかもしれません。

それでも、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、限られた時間の中で成果を出すことは可能です。

コツやポイントを知っておけば、ストレスフリーな働き方になるかもしれません。

上司・同僚とのコミュニケーションを密にする

働き方を時短勤務に変えると、オフィスにいる時間が短くなり、情報の取りこぼしやミスコミュニケーションが起きやすくなります。

だからこそ、上司や同僚とのコミュニケーションを意識的に増やしましょう。

コミュニケーション	具体例
進捗を共有する	毎朝（または毎週）、今取り組んでいるタスクや進捗を簡単に伝える
優先事項を確認する	タスクごとの期限や優先順位をすり合わせ、緊急度の高いものから取り組む
相談・助けを求める	難しい業務や時間がかかりそうな作業は、早めに相談してリスクヘッジする
情報の取りこぼしを防ぐ	議事録や資料を共有してもらい、出席できなかった会議の情報もキャッチアップする
ちょっとしたやり取りでやりやすく	時短勤務で顔を合わせる時間が少なくても、「おはようございます」「いつもありがとうございます」など挨拶・声かけを徹底する

小さなコミュニケーションをストレスフリーにできれば、仕事の進めやすさも変わりそうです。

便利なツールを使って業務を効率化する

時短勤務の場合、限られた時間でしっかり成果を出すために、ツールを上手に活用することがとても大切です。

ちょっとした工夫で作業のスピードが上がり、仕事の質も保ちやすくなります。ただし、ツールを使用する際は会社の規定に則りましょう。

	ツール例	使い方・ポイント
タスク管理	Todoist、Trello、Notion	やることを整理して優先順位をつける。短時間で重要なタスクから取り組める。
スケジュール管理	Googleカレンダー、Outlookカレンダー	打ち合わせや作業時間を可視化し、集中できる時間を確保する。
情報収集	ChatGPT、Gemini、notebookLM	欲しい情報を入力すると返してくれるAIツール。
書類・資料作成	Canva、Visme、Googleドキュメント	テンプレートを使い、短時間でも質の高い書類・資料を作成する。
自動化	RPA、VBA	ルーティンワークを自動化し、短時間で業務を終える

便利なツールは、ただ使うだけではなく「自分の仕事に合わせてカスタマイズする」ことがポイント。

少しずつ慣れていけば、短時間でも無理なく、しっかり成果を出せるようになります。

出産後の働き方を時短勤務にするときの「よくある質問」

出産後に働き方を見直すワーママは多いもの。

特に、フルタイム勤務から初めての時短勤務に切り替える場合、疑問や不安はつきものです。

「よくある質問」として気になるポイントをいくつかまとめているので、目を通してみてください。

出産後に転職して働き方を見直すのもアリ

出産後は子供の生活や体調に配慮しながら働く必要があり、理想通りの働き方ができないことも多いです。

結果、今までの働き方や職場環境が自分に合わなくなることも。

そんなときは、思い切って転職を検討し、根本的な働き方を見直してみてもよいでしょう。

転職は、勤務時間・勤務地・業務内容・働き方を見直すチャンス。

プロのキャリアアドバイザーがいる転職エージェントを活用すれば、出産後の転職も効率よく進みます。

ライフスタイルに合った働き方を選び、無理なくキャリアを続けられるように準備していきましょう。

まとめ

出産後の働き方は、家庭の状況・体調・理想のキャリアに合わせて決めるのがおすすめ。

働き方に正解はないものの、「ワーママが育児と両立させやすい働き方」は存在します。

リモートワークやフレックスが使えたり、時短勤務でもキャリアアップできる会社だったりすれば、働きがいも上がりそう。

リアルミーキャリアでは、ワーママが働き方を模索するお手伝いをしています。

「産後にもできる働き方にしたい…」「今の働き方がしんどいかも…」と思ったときは、お気軽にご相談ください。