パタハラとは?育休後の冷遇は違法?よくある具体例5つと対処法
【この記事を読んでほしい方】
- 育休後の職場の反応に違和感やモヤモヤを抱えている方
- どこからがパタハラに当たるか知りたい方
【この記事を読まなくていい方】
- 職場の育休理解が深く、全く悩みや不満を感じていない方
- パタハラの定義や法律的な知識を把握している方
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パタハラ(パタニティ・ハラスメント)とは?

パタハラ(パタニティ・ハラスメント)とは、男性が育休を取得した(取得しようとした)ことをきっかけに、職場で肩身の狭い思いをしたり不利益な扱いを受けたりすることです。
また、育休の取得有無に関わらず、子育てとの両立を目指して職場に配慮を求める男性を冷遇することも「パタハラ」に該当します。
▼典型的なパタハラ例
・育休を取るような人に大事な仕事は任せられないと言われた
・時短勤務にしたらポジションを外された
パタハラは、マタハラ(マタニティハラスメント)やイクハラ(育児ハラスメント)と同様、育児・介護休業法第10条および第25条で禁止されています。(※)
明らかに不当な扱いを受けた場合は、人事や労働基準監督署へ相談しましょう。
とはいえ、現実の職場では「配慮のつもりだった」「会社としての判断だった」と説明されることも多いです。
どこからがハラスメントなのかわからず、モヤモヤを抱える男性は少なくありません。
参考:育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 | e-Gov 法令検索
これってパタハラ?よくある5つの具体例

育休復帰後、職場でのちょっとした変化にモヤモヤすることはありませんか?
はっきりとした暴言や処分ならパタハラとわかりやすいですが、多くは曖昧な形で起こります。
実際のパタハラでよくある具体例を知り、自分の状況と照らし合わせながら、「どこに違和感を覚えているのか」整理してみてください。
不利益な取り扱い
育休の取得や申し出をきっかけに、次のような「不利益な取り扱い」が起こることがあります。
- 昇進・昇格の対象から外された
- 人事評価が育休前より大きく下がった
- 重要なプロジェクトや主要顧客の担当から外された
- 本人の希望なく閑職や補助的業務へ配置転換された
- 契約更新を見送られた、または退職を促された
育休の取得や申し出を理由に不利益な扱いをすることは禁止されています。
たとえば、育休や時短勤務の取得を理由に昇進機会を奪うことや、取得したこと自体をマイナスに評価することは認められていません。
もちろん、業務上の合理的な理由による配置調整までがすべて違法になるわけではありません。
ただし、理由が「育休や時短勤務を取ったから」である場合は注意が必要です。
大切なのは、判断の基準が客観的で一貫しているかどうか。
そして、本人の意思確認がなされているかどうかです。
制度利用の妨害
育休などの制度を「使わせないようにする行為」も、重大なパタハラです。
- 取得条件を満たしているのに、育休の申し出を受け取ってもらえない
- 「前例がない」「うちは無理」と申請を思い留まらせる
- 育休の相談をしただけで、評価に影響すると示唆される
- 書類提出を意図的に遅らせられる
- 「育休を取るなら異動」「取るなら昇進はない」と条件をつけられる
本来育休は、「会社が認めるもの」ではなく「法律で認められた権利」です。
「男が育休取って何するの?」「奥さんがいるんだからいいでしょ」と、明確な拒否ではなくても、心理的に申請しづらい状況をつくること自体、ハラスメントに該当します。
嫌がらせや不当な冷遇処置
育休の取得や申し出をきっかけに、次のような嫌がらせや不当な冷遇が起こることがあります。
- 会議や打ち合わせから意図的に外される
- 業務上必要な情報共有がされなくなる
- 社内イベントに自分だけ誘われなくなる
- 明らかに達成困難な目標を一方的に課される
- 仕事を任されず孤立する
業務上の指導や組織変更と区別がつきにくいケースもありますが、理由が「育休を取ったこと」と結びついている場合は注意しましょう。
継続的に孤立させられていないか、評価や処遇に影響していないか、状況を客観的に見てみてください。
精神的・身体的な攻撃
育休の取得や申し出をきっかけに、精神的・身体的な攻撃にあたるような言動が行われることもあります。
- 「男のくせに育休なんて」と人格を否定する発言をされる
- 「育休を取って申し訳ありません」と強制的に謝罪させられる
- 周囲の前で「育休なんて取るから悪いんだ」などと発言される
- 私生活や家庭状況について執拗に詮索される
- 「育休を取るような人間は要らない」と威圧的な態度を取られる
こうした行為は「厳しい指導」の範囲を超えており、ハラスメントに該当する可能性があります。
精神的な攻撃は「冗談」「指導」「激励」といった言葉で正当化されやすく、受けた側が我慢しがち。
しかし、育休という正当な権利の行使をきっかけに尊厳を傷つけられる必要はありません。
育休取得に関わらず、上記に該当する行為が常日頃からある場合、パワハラを疑ってよいでしょう。
制度の無知による強要
育休制度を正しく理解していないことによって、不適切な対応や強要が行われるケースです。
- 「男性は育休を取れない」と誤った説明をされる
- 「うちは育休の対象外だから」と根拠なく取得を否定される
- 法律より短い期間しか取れないと案内される
- 「養子のための育休は取れないよ」と拒否される
- 申請前に「二度と育休を取らない」という誓約書の提出を求められる
制度の無知や誤解から来ている場合もありますが、結果として育休の権利行使を妨げる行為になり得ます。
育休は、男性・女性問わず取得できる制度です。
「会社がそう言うなら仕方ない」と思ってしまいがちですが、制度の内容と会社の説明が一致しているか。一度確認してみましょう。
厚生労働省や労働局の情報は一次情報として公開されていますし、社内の人事部門に改めて確認するという方法もあります。
悪意があるとは限らなくても、誤った理解のまま話が進んでしまうと、本来守られるはずの権利が使えなくなってしまいます。
まずは正しい情報を知ることが、自分を守る第一歩になります。
パタハラを受けた時の対処法

「これってパタハラかもしれない」と感じても、できれば波風を立てたくないし、職場との関係もできるだけ壊したくないですよね。
まずは「何から始めればいいのか」を一緒に確認していきましょう。
1.社内窓口に相談する
「いきなり外部に相談するのはハードルが高い」「できれば社内で解決したい」と感じる方も多いでしょう。
まずは、人事部、コンプライアンス窓口、ハラスメント相談窓口など、会社が設けている公式ルートで相談します。
相談する際は感情だけで伝えるのではなく、「いつ・どこで・誰に・何を言われた(された)のか」を整理しておくと、事実関係が共有しやすくなります。
議事録やメール・チャットの履歴、評価資料などがあれば保管しておきましょう。
一方、社内窓口がなかったり、相談しても根本的な解決ができなかったりする企業も少なくありません。
また、「上にチクった」と後ろ指をさされてしまい、かえって居心地が悪くなることも。
あくまで「問題を整理しつつ改善を促すための場所」として活用するのがポイントです。
2.転職して環境を変える
社内での改善が難しいと感じたときは、「転職して環境を変える」という選択肢もあります。
組織の風土や上司の価値観が変わらない場合、自分の努力だけで状況を好転させるのは難しいでしょう。
「価値観の合わない組織」で消耗し続けるのは、精神的な攻撃を受けて心が病んだり、仕事が評価されずキャリアアップの機会がなかったりするのは、自分にとっても家族にとってもリスクです。
まずは、他の企業の情報を集めるところから始めましょう。
「他にも選択肢がある」と知ることが、心の余裕につながります。
実際にパタハラを機に転職した人の体験談

①育休復帰後に違和感…子育て理解のある会社へ転職
Kさん 30代/東京都、二人目の出産後に育休を取得。
正直に言うと、いちばんきつかったのは復帰後に言われた一言でした。
「で、育休取って何してたの?」
軽い雑談のようでいて、どこかトゲのある言い方でした。
大きな案件から外され、「家庭が大変だろうから」とサポート業務が中心に。
評価面談では遠回しにブランクを指摘され、査定も伸びず、「自分がもっと頑張ればいい」と思っていました。
でもふと、頑張る方向が違うのでは?と気づいたんです。
情報収集を始め、男性の育休取得実績があって子育て世代の多い企業に転職しました。
今は、子供の体調不良で早退するときも、必要以上に言い訳をしなくて済んでいます。
仕事の評価も「今の成果」で見てもらえている実感があり、やりがいも復活しました。
育休を取ったことは後悔していませんし、心から「転職してよかった」と思います。
②挑戦の機会がなく…友人の話を聞いて転職を決意
Hさん 30代/神奈川県、妻の復職にあわせて育休を取得。
育休明けに言われたのは、「前みたいには任せないでおくね」という一言でした。
「家庭優先になるだろうから」という配慮でしたが、私はフルタイム勤務で復帰し仕事を諦めるつもりはありませんでした。
でも、担当のプロジェクトリーダーは後輩に引き継がれ、会議の発言権も減り、意思決定の場から少しずつ遠ざかっていきました。
評価面談では「安定感はあるけど挑戦が少ない」と言われましたが、そもそも挑戦の機会が与えられていなかったと思います。
転機になったのは、同じく育休を取得した友人の話です。
彼の会社では、復帰後も以前と同じポジションで、成果次第で評価されていると聞きました。
「会社によるよ」という何気ない一言が、強く残ったんです。
すぐに転職するつもりはありませんでしたが、情報収集だけ始めてみました。
すると、男性の育休取得実績を公表している企業や、子育て世代が多く活躍している職場があることを知りました。
いざ転職してみると、責任ある仕事も任されるように。評価も成果ベースで行われるので、満足感があります。
環境を変えたことで、ようやく「普通に働ける」感覚を取り戻しました。
転職は不安もありましたが、振り返るとあの決断は間違っていなかったと思っています。
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まとめ
パタハラは、精神的にもキャリア的にもデメリットが多いのが特徴です。
「自分が気にしすぎなのでは」と悩んでしまう人もいますが、今感じている違和感は曖昧にするべきではありません。
もし組織の風土そのものが合わないと感じたなら、「転職して環境を変える」という選択肢もあります。
育休を取ったことは、マイナスではありません。
家族と向き合った時間は、あなたの人生の大切な一部です。
モヤモヤを抱えたまま我慢し続けるのではなく、選択肢があることを知る。
それが、これからの働き方を前向きに考える第一歩になります。
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(30代パパ・子1人・アカウントSE)

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