仕事と育児を両立できない…退職前に考えたい「転職で変わること」
仕事と育児を両立できず、退職を考えていませんか?
通勤や残業、仕事を一人で抱えることが負担なら、勤務条件や職場を変えることで、働き続けられる可能性があります。ただし、家事・育児の分担や預け先の問題は、転職とあわせた調整が必要です。
お迎えに間に合うように仕事を切り上げ、帰宅後は食事やお風呂、寝かしつけ。そんな毎日が続くと、「仕事を辞めれば楽になるのかな」と考えることもあるでしょう。仕事を続けたい気持ちがあっても、今の働き方を続けるのは難しい場合があります。
退職するか迷ったら、まず「何が変われば負担が減るか」を具体的にしてみませんか。リアルミーキャリア利用者の実例を手がかりに、現職での調整・転職・退職を選ぶための条件を整理していきましょう。
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仕事と育児の両立は、転職で改善できる?

転職で改善を目指せるのは、勤務地、勤務時間、担当業務、職場の協力体制など、会社によって変わる条件です。今の負担と転職先の条件がかみ合えば、仕事と家庭を両立しやすくなる可能性があります。
たとえば、片道の通勤が長くて夕方に余裕がないなら、自宅に近い職場やリモート勤務が選択肢になります。定時に仕事を終えられないなら、勤務時間だけでなく、担当する仕事の量や引き継ぎ体制を変える必要があるかもしれません。
勤務条件や職場の体制が変わると、負担が減る可能性がある
「時短勤務ができる会社」という条件だけでは、自分の困りごとが解決するかはわかりません。短い時間で働けても、仕事が終わらず夜に持ち帰るなら、休む時間は増えにくいからです。
今の生活で困る場面を一つ思い浮かべ、その場面を変えるために必要な条件を考えてみましょう。
| 今、困っていること | 変更を検討する条件 |
|---|---|
| 通勤時間が長くお迎えに余裕がない | 勤務地、出社頻度、実際の終業時刻 |
| 時短なのに仕事を持ち帰る | 業務量、担当範囲、チーム内の分担 |
| 急な早退のたびに仕事を止められない | 引き継ぎ先、相談相手、不在時の対応方法 |
| 家庭時間は確保できても仕事が物足りない | 任される役割、経験を活かせる業務、評価の考え方 |
どれも、求人に制度名が書かれているだけでは判断しきれません。自分が配属される部署で、必要な働き方ができるかを確かめることが大切です。
家庭内の分担や預け先は、転職とあわせて見直す
職場が変わっても、送迎や家事を一人で担う状況がそのままなら、負担の一部は残ります。リモート勤務で通勤時間を減らせても、その時間がすべて家事に置き換われば、休息につながらない場合もあるでしょう。
また、在宅で働けることと、子供の看病をしながら通常どおり仕事ができることは別です。発熱時には誰が対応するのか、仕事を休んだり引き継いだりできるかも考えておきたいところです。
家族で調整できることと、外部の支援が必要なことを分けておくと、転職先に求める条件も具体的になります。ワンオペ育児で仕事と家庭を両立するための工夫も参考にしてください。
リアルミーキャリア利用者の事例で見る、働き方を変えて改善したこと

同じ「両立しやすい働き方」でも、必要な条件は人によって異なります。リアルミーキャリアを利用した3人の公開インタビューから、変更した条件と転職後の変化を紹介します。
いずれも取材時点の個別の経験です。自分と同じ結果になるかではなく、何を確認すると判断しやすくなるかに注目して読んでみてください。
リモートとフレックスで、学校行事に合わせて時間を調整
IT業界での経験を持つ大高沙都子さんは、契約満了と子供の成長を機に転職しました。転職後はほぼフルリモートとフレックスを利用し、学校行事や通院の予定に合わせて業務時間を調整しています。一方、仕事を終える時間や周囲との連絡は、自分で管理する必要があると話しています。大高さんのインタビュー
この事例から考えたいのは、自分に必要なのは勤務時間の短縮か、通勤削減や時間調整かという点です。毎日の拘束時間を減らしたい場合と、特定の時間に予定を入れたい場合では、合う働き方が違います。
大高さんは就学した子供のいる家庭の事例です。子供の年齢や預け先の時間に合わせて、自分に必要な条件を考えましょう。
通勤時間を減らし、家庭の時間を確保
髙橋真里奈さんは、派遣の経理業務から、時短正社員として税理士法人へ転職しました。以前から仕事の担当範囲を広げたいと考え、育休中に活動を開始。在宅勤務ができるようになり、通勤に使っていた時間を家事に充てられることが、大きな変化だったと話しています。髙橋さんのインタビュー
自分に当てはめるなら、通勤が減った時間を何に使えると、生活が回りやすくなるかを考えてみてください。夕食の準備を終えたいのか、朝の支度に余裕がほしいのか。それがわかると、出社頻度や勤務地の優先順位を決めやすくなります。
仕事内容への希望も、時間の条件とあわせて整理しておきましょう。働く時間が合っていても、続けたい仕事ができるかどうかは別に確認が必要です。
制度の有無だけでなく、相談できる環境が支えになった
成田愛英子さんの前職には時短・在宅勤務の制度がありましたが、業務を一人で抱える負担がありました。転職後は、急な対応が必要なときにも相談できる環境に安心感を得たと話しています。ただし、転職先は育児中であることを理由に業務量を減らす方針ではなく、自律的な働き方と成果を重視しています。成田さんのインタビュー
この事例が示すのは、制度があっても、一人で対応し続ける状態では負担が残るということです。自分が求めるのは、仕事量そのものの削減なのか、困ったときに助けを求められる体制なのか。そこを区別すると、職場選びで確認すべきことが変わります。
自分の負担は転職で変わる? 事例を当てはめる判断基準

上記の3人の事例を自分の判断に活かすには、「同じ制度を使いたい」から一歩進めて、改善したい場面と必要条件を結びつけます。次の表は、事例を踏まえて編集部が整理した確認項目です。
| 判断する軸 | 自分に問いかけること | 書き出す条件 |
|---|---|---|
| 時間の調整 | 毎日早く終えたいのか 特定の時間を空けたいのか | 終業時刻 勤務時間 予定に合わせた時間調整 |
| 通勤 | 通勤を減らすとどの負担が軽くなるか | 通勤時間の上限 必要な在宅勤務の日数 |
| 業務量・協力体制 | 仕事量を減らしたいのか 一人で抱えない体制が必要なのか | 担当範囲 引き継ぎ先 相談相手 |
| 仕事内容 | 働き方を変えても続けたい業務は何か | 活かしたい経験 担いたい役割 |
| 家庭側の調整 | 職場を変えても協力が必要なことは何か | 送迎 発熱時の対応 家事の分担 |
「何時に、何ができるようになりたいか」まで具体的にする
「もっと余裕がほしい」という希望は、そのままでは会社や家族に伝わりにくいものです。時刻や生活の場面まで具体的にすると、実現できるかを話し合いやすくなります。
たとえば、お迎えが18時で通勤に45分かかるなら、遅延への余裕も含めて何時に職場を出る必要があるかを考えます。その時刻に退勤できればよいのか、帰宅後の家事まで含めるとさらに早い終業が必要なのかも確認しましょう。
リモート勤務でも、終業直前の会議が多ければ希望どおりに動けない場合があります。「在宅勤務可」という条件を、実際の1日の予定に置き換えてみると、確認したい点が見えてきます。
必須条件と、ほかの方法でも満たせる条件を分ける
条件を整理するときは、「必須」「できれば」「別の方法でもよい」に分けてみましょう。これは希望を一律に減らすためではなく、両立に欠かせない条件を見失わないためです。
たとえば、必須なのが「18時のお迎えに間に合うこと」なら、時短勤務だけでなく、近い職場で働く方法も考えられます。一方、毎日の勤務時間を短くする必要があるなら、通勤がなくなるだけでは足りないかもしれません。
最後に、転職で変えたいことを一文にしてみてください。
たとえば「これまでの経理経験を活かしながら、平日は17時までに仕事を終えられる働き方に変えたい」。
この一文を持っておくと、魅力的な求人を見つけたときも、今の困りごとを解決できる条件かどうかを確認できます。
必要な条件から、現職での調整・転職・退職を考える

必要な条件が決まったら、今の職場で実現できるか、別の職場なら実現できるかを比較します。会社が変わるだけで解決すると考えず、実際にどの条件が変わるかを確かめて選びましょう。
| 選択肢 | 検討する状況 | 確認すること |
|---|---|---|
| 現職で調整する | 仕事内容を続けたい気持ちがあり 勤務や業務分担を変えられる可能性がある | 変更できる内容 開始時期 誰が対応するか |
| 転職を検討する | 現職では必要条件を満たせないが 条件が変われば働き続けたい | 経験を活かせる求人 勤務条件 給与 |
| 休む方法や退職を検討する | 条件変更だけでは継続が難しい いったん仕事を離れたい | 休暇・休職等の条件 家計 預け先 |
家庭内の分担や外部支援の見直しは、どの選択肢とも組み合わせられます。
現職で実現できるなら、具体的な調整を相談する
今の職場で必要な条件を満たせるなら、転職せずに働き方を変える道もあります。「残業を減らしたい」と伝えるときも、減らしたい業務や退勤したい時刻まで整理しておくと、相談の内容が具体的になります。
相談後は、誰がどの仕事を引き受けるのか、いつから変更できるのかを確認しましょう。「配慮する」と言われたことと、日々の働き方が変わることは分けて考える必要があります。
現職では難しいなら、退職を決める前に転職先の条件を確かめる
働き続けたい気持ちがあり、現職で必要条件を満たせない場合は、転職先の選択肢を調べてみましょう。仕事を変えるかどうかは、希望に合う求人や条件が見えてから判断することもできます。
応募先では、入社直後から希望する勤務時間で働けるか、配属先の業務量や不在時の対応はどうなっているかを確認します。時短勤務制度があることと、自分が希望する条件で採用されることを同じに考えないようにしましょう。
新しい仕事を覚えたり、職場の人間関係を築いたりする負担もあります。入社後の引き継ぎ・研修の進め方まで確認し、今の生活の中で対応できるかを考えておくと安心です。
働き続けることが難しいなら、休むことや退職も選択肢にする
仕事を続けるための条件を考えても、すぐには実現できないこともあります。転職活動を進める余裕がなく、いったん仕事を離れたい場合もあるでしょう。休むことや退職を選ぶことまで、否定する必要はありません。
会社で利用できる休暇や休職などの制度は、勤務先の規程や自身の状況に応じて確認してください。体調に不安があるときは、転職先探しよりも、休養や医療機関などへの相談を優先しましょう。ム勤務にするなど応用が効きます。将来的にまた正社員として働きたいのであれば、安易な退職は避けましょう。
決める前に確認したい家計・預け先・今後の働き方

退職や勤務時間の変更を決める前に、生活がどう変わるかを確認しておきましょう。不明な点を残したまま結論を出さず、必要な情報を一つずつ集めていくことが大切です。
変更後の収入と、毎月必要なお金を比べる
家計は現在の年収だけでなく、変更後の手取りと毎月の支出で考えます。勤務時間を短くするなら給与や賞与の条件、退職するなら収入が途切れる期間の生活費を確認しましょう。
通勤費や保育料など変わる可能性のある支出もあわせて書き出すと、必要な収入の目安をつかみやすくなります。時短勤務を検討する場合は、時短勤務の給与シミュレーターで概算を確認したうえで、実際の給与条件と照合してください。
保育園・学童は、退職や勤務変更後の利用条件を確認する
保育園は、退職したら必ずその日から通えなくなるわけではありません。たとえば横浜市保土ケ谷区では、退職後に新しい仕事を探す場合の認定変更を案内しています。利用を続けるための条件や期限は、居住自治体へ確認しましょう。
退職日と入社日が離れる場合や、勤務日数・時間が変わる場合も、必要な届出を事前に確かめてください。学童を利用している家庭は、自治体や施設の条件も別に確認が必要です。
確認する項目の整理には、転職したときの保育園継続と必要書類も参考になります。具体的な可否は自治体の案内を優先してください。
いったん仕事を離れるなら、再び働くときの希望も残しておく
退職時点で再就職の時期まで決められなくても、続けたい仕事や希望する働き方を書き残しておくことはできます。これまで担当した業務や実績も整理しておくと、再び仕事を探すときに振り返りやすくなります。
「正社員を辞めたら戻れない」と決めつける必要はありません。ただし、希望する時期に同じ条件の仕事が見つかるとも限らないため、再就職までの生活の見通しもあわせて考えましょう。
自分に必要な条件を、転職先で実現できるか相談する
仕事と育児の両立を難しくしている条件がわかると、相談する内容も具体的になります。「お迎えに間に合う時刻に退勤したい」「急な休みに仕事を引き継げる職場で働きたい」など、今いちばん変えたいことから伝えてみてください。
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