小1の壁の転職タイミングは入学前?3月に時短正社員へ転職した体験談
小1の壁を見据えて転職する場合、入学前と入学後のどちらがよいかは、現職の勤務条件や学童、転職先で利用できる制度によって異なります。
今回紹介するBさんは、長女が年長だった10月に転職活動を始め、1月中旬に内定を獲得。2月中旬に前職を退職し、小学校入学直前の3月に時短正社員として新しい会社へ入社しました。
転職前は1日5時間・週4日、転職後は1日6時間・週5日と、勤務時間も日数も増えています。それでも、通勤時間が片道30分短くなり、時短勤務とフレックスタイム制を利用できる環境へ移ったことで、17時30分の学童のお迎えや平日の学校行事に対応できています。年収も転職前より増えました。
ただし、Bさんが転職を決めた理由は、小1の壁への備えだけではありません。「ママになっても、時短になっても、自分の成長を諦めたくない」という思いも、転職を後押ししました。
この記事では、Bさんがいつから転職活動を始め、どのような条件を確認して転職先を決めたのかを紹介します。入学前・入学後を含めて転職時期を比較したい方は、時短が終わったら辞める?3歳・小1の壁への対策と転職のコツも参考にしてください。
| Bさんのプロフィール | 内容 |
|---|---|
| 年代・家族 | 30代・夫、子供2人 |
| 子供 | 小学校へ入学する長女と、4歳の長男 |
| 夫の仕事 | 不動産営業 |
| 転職前の仕事 | ブライダル系サービスの営業職を経て、採用人事職 |
| 転職後の仕事 | 人材系サービスの営業職 |
【結論】入学6か月前に転職活動を始め、3月に入社

Bさんは、長女の小学校入学まで約6か月となった10月に転職活動を始めました。1月中旬に内定を得て、2月中旬に退職、3月に新しい会社へ入社しています。
小学校入学から逆算した転職スケジュール
| 時期 | Bさんの転職活動 |
|---|---|
| 10月 | 転職活動を開始 |
| 10月〜1月 | 30社へ応募し、5社と面接 |
| 1月中旬 | 内定 |
| 2月中旬 | 前職を退職 |
| 3月 | 新しい会社へ入社 |
| 4月 | 長女が小学校へ入学。学童の利用を開始 |
入学直前に転職することで、親子が同時に新生活を始めることへの負担も考えられます。
Bさんは3月入社のため、4月の入学前に新しい通勤経路や仕事の進め方を経験できました。
転職先で使える制度と学童のお迎え時刻もあらかじめ確認し、入学後の生活を具体的に描いたうえで転職できたのです。
なお、「入学の6か月前に動けばよい」とすべての家庭に当てはめられるわけではありません。転職活動にかかる期間や退職の申し出期限、学童の申請時期は状況によって異なります。
小1の壁対策での転職は、年長の春から夏に希望する働き方と地域の学童情報を整理しておくと、秋以降の転職活動を進めやすくなります。
転職前後で勤務時間と日数は増えたのに両立しやすくなった

Bさんは、転職によって働く時間を減らしたわけではありません。勤務時間は1日1時間、勤務日数は週1日増えましたが、通勤時間の短縮とフレックス勤務によって、学校生活に合わせやすい働き方へ変わりました。
| 項目 | 転職前 | 転職後 |
|---|---|---|
| 職種 | 採用人事職 | 人材系サービスの営業職 |
| 勤務時間 | 1日5時間 | 1日6時間 |
| 勤務日数 | 週4日 | 週5日 |
| 柔軟な働き方 | 時短勤務 出社 | 時短勤務 フレックスタイム制 週2リモート勤務 |
| 通勤時間 | 片道1時間 | 片道30分 |
| 学童のお迎え | なし | 17:30 |
| 年収 | 勤務時間・日数の増加に伴い増加 | |
勤務時間の長さだけを比べると、転職後のほうが忙しく見えるかもしれません。しかし、片道30分の通勤短縮は、往復で1時間の余裕につながります。始業・終業時刻を調整できることも、17時30分のお迎えに間に合わせるうえで大きな助けになりました。
この事例からわかるのは、「時短勤務を何時間使えるか」だけで転職先を判断しないことです。通勤、残業の実態、フレックスの運用、リモート勤務の頻度まで含めて一日の時間を組み立てると、勤務時間を増やしても両立しやすくなる場合があります。
転職のきっかけ:小1の壁とキャリアの見直し

Bさんは新卒からブライダル系サービスの営業職として働き、第一子の育休後は元の営業ポジションへ復帰しました。第二子の育休後には採用人事職へ異動し、未経験の仕事を一から学んでいます。
異動当初は新しい業務に戸惑い、周囲に教わりながら試行錯誤する日々でした。それでも、営業と人事には「人の人生を豊かにする手助けをする」という共通点があります。Bさんはこの仕事の軸を持ち続け、少しずつできることを増やしていきました。
転職を考える直接のきっかけは、会社のトップ交代と組織変更でした。これからのキャリアを考え直したとき、「ママになっても、時短になっても、自分の成長を諦めたくない」という気持ちが明確になったといいます。
そのため、転職先選びでは育児との両立だけでなく、仕事のやりがいや成長できる環境も重視しました。小1の壁を避けるために条件だけを変えたのではなく、家庭とキャリアの両方を長く続けられる環境を選んだ転職です。
時短&フレックスを求人・面接・内定通知書の3段階で確認

Bさんが入社後のミスマッチを避けられた理由の一つは、働き方の条件を書面まで確認したことです。
転職活動ではリアルミーキャリアを利用し、最初から時短勤務とフレックスタイム制を利用できる求人へ応募しました。さらに、面接でも制度を使えるか質問し、最終的には内定通知書に勤務条件が記載されていることを確認しています。
確認は、次の3段階で行いました。
- 求人情報で、時短勤務とフレックスタイム制を利用できることを確認する
- 面接で、希望する働き方が実際に可能か質問する
- 内定通知書に、合意した勤務条件が記載されているか確認する
「時短勤務可」「フレックスあり」と求人に書かれていても、入社直後から使えるのか、対象となる社員に条件があるのかは企業によって異なります。制度名だけで判断せず、自分が利用できる条件と実際の運用を確認する必要があります。
法律上、事業主に短時間勤務制度が義務づけられているのは、原則として3歳未満の子どもを養育する労働者です。2025年10月からは、3歳から小学校就学前までの子どもを養育する労働者に対し、事業主が柔軟な働き方に関する5つの措置から2つ以上を用意する制度も始まりました。
ただし、短時間勤務は選択肢の一つであり、すべての会社が採用しているとは限りません。小学校入学後の時短勤務も会社独自の制度となるため、就業規則や労働条件通知書などで確認しましょう。
参考:短時間勤務等の措置|厚生労働省、柔軟な働き方を実現するための措置|厚生労働省
フレックスと生活リズムの工夫で学校行事にも対応

転職後のBさんは、フレックスタイム制を使って入学式や学校行事に参加しています。行事のある日に仕事を早めに切り上げた場合は、子どもが寝たあとに仕事を続けたり、翌朝早く起きて対応したりしています。
フレックス勤務であっても、仕事量そのものが減るわけではありません。ですが、いつ仕事をするか調整できるため、学校行事の時間と業務を両立しやすくなりました。業務時間外に働くことを前提にするのではなく、会社の勤務ルールや自分の体調を踏まえて、無理のない運用か確認する必要があります。
17時30分のお迎えから逆算して働く
Bさんは、17時30分に学童へ迎えに行けるよう、終業時刻と通勤時間を組み立てています。通勤時間が片道30分短くなったことで、お迎えだけでなく、帰宅後の夕食や入浴、就寝にも余裕を持ちやすくなりました。
長女が小学校生活に慣れるまでは、「帰宅後すぐに夕食、入浴、就寝」という流れを優先。睡眠時間を確保し、新しい環境で疲れやすい時期の体調管理に努めました。生活が落ち着いてからは、夕食後の10分間を家庭学習の時間にしています。
家族がそろう朝の時間を大切にする
Bさんの夫は不動産営業で、始業・終業時刻ともに遅く、平日の夜に家族全員がそろわない日もあります。そのため、家族のコミュニケーションは朝食の時間を中心にしました。
朝は夫が長男を保育園へ送り、Bさんは7時30分ごろに小学校へ向かう長女と一緒に家を出ます。夫が平日休みの日には、ご自身は出社し、夕食から寝かしつけまでを任せるなど、勤務予定に合わせて分担しています。
小1の壁を前に転職するタイミングを決める3つの確認事項

小学校入学前に転職するか迷ったら、転職時期だけを先に決めるのではなく、入学後の一日を具体的に描いてみましょう。Bさんの事例では、次の3点が判断材料になりました。
- 学童のお迎えから終業時刻と通勤時間を逆算
- 希望条件は面接だけでなく書面でも確認
- 入学準備と新しい仕事への適応を同時に進められるか考える
1.学童のお迎えから終業時刻と通勤時間を逆算
最初に確認したいのは、希望する学童の最終お迎え時刻です。そこから通勤時間を引くと、何時までに退勤する必要があるかがわかります。
Bさんの場合は、17時30分のお迎えと片道30分の通勤短縮が、両立できる働き方をつくりました。求人を比べるときは、所定労働時間だけでなく、次の項目も確認します。
- 実際の退勤時刻と残業の有無
- 自宅・学校・学童から職場までの移動時間
- フレックスのコアタイム
- リモート勤務を利用できる頻度と条件
- 中抜けや早退が必要な場合の扱い
制度があるかどうかに加え、自分の希望時間で利用できるかまで確認すると、入社後のずれを減らせます。
2.希望条件は面接だけでなく書面でも確認
時短勤務やフレックスについて口頭で確認できても、利用開始時期や勤務時間の認識が異なる可能性があります。求人情報と面接で条件を確認したうえで、内定通知書や労働条件通知書に合意内容が反映されているかを確認しましょう。
入社直後は、年次有給休暇がまだ付与されていない場合もあります。入学式、保護者会、個人面談など、あらかじめ日程がわかる学校行事にどう対応できるかも、内定承諾前に確認しておくと安心です。
3.入学準備と新しい仕事への適応を同時に進められるか考える
入学前の転職には、新しい仕事に慣れてから小学校生活を迎えられる利点があります。一方、転職活動、引き継ぎ、入学準備が重なるため、使える時間と家族の分担を見積もっておく必要があります。
Bさんは10月に活動を始め、30社へ応募し、5社と面接しました。1月中旬の内定後、2月中旬に退職し、3月に入社しています。転職活動が短期間で終わるとは限らないため、現職を続けられる間に情報収集と条件整理を始めると、焦って転職先を決めずに済みます。
入学前の転職が向く人・慎重に考えたい人

小1の壁への備えとして入学前の転職が合うかどうかは、現職の状況と家庭の準備によって変わります。
| 入学前の転職を検討しやすい人 | 時期を慎重に考えたい人 |
|---|---|
| 現職の終業時刻では学童のお迎えに間に合わない | 学童の利用可否やお迎え時刻がまだ決まっていない |
| 小学校入学後に時短勤務が終了する | 希望する勤務条件を整理できていない |
| 通勤時間の短縮で両立しやすくなる | 入学準備や現職の引き継ぎを一人で抱えている |
| 入社直後から使える時短・フレックスを確認できる | 転職先の制度が自分にも適用されるか確認できていない |
| 入学前に新しい職場へ慣れる期間を取れる | 子どもの環境変化への不安が大きく、家庭の支援体制も未定 |
現職の制度変更や家族の分担で解決できる場合は、転職だけが選択肢ではありません。入学後の生活を実際に経験してから、必要な勤務条件を整理して転職する方法もあります。どちらが正しいかではなく、自分の家庭で続けられる働き方かどうかで判断することが大切です。
小1の壁を転職で乗り越えた関連事例
同じ小1の壁をきっかけにした転職でも、選んだ働き方や動いた時期は異なります。自分の状況に近い事例を比較すると、希望条件を整理しやすくなります。
3歳・小1・小4など、子どもの節目を横断して転職時期を考えたい方は、3歳・小1の壁への対策と転職のコツをご覧ください。
まとめ|小1の壁を見据え、勤務時間だけでなく一日の使い方を変えた転職
Bさんは、長女の小学校入学まで約6か月となった10月に転職活動を始め、1月中旬に内定、2月中旬に退職、3月に新しい会社へ入社しました。
転職後は勤務時間と日数が増えましたが、通勤時間は片道30分短縮。時短勤務、フレックス、リモート勤務を組み合わせ、17時30分の学童のお迎えや学校行事に対応しています。勤務時間・日数が増えたことで、年収も転職前より増加しました。
転職先の条件は、求人情報だけで決めていません。面接で質問し、内定通知書にも記載されていることを確認しました。このように、希望する働き方を具体的な時間に落とし込み、複数の段階で条件を確かめることが、入社後のずれを防ぐ助けになります。
求人票だけでは、入社直後から時短勤務を利用できるか、フレックスが実際にどのように運用されているかまで判断しにくいことがあります。現職を続けるか、入学前に転職するか迷っている方は、まず学童のお迎え時刻、通勤時間、希望する勤務条件を整理してみましょう。
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