【体験談】育休中の転職で3社内定|時短正社員への転職を成功させた5つのポイント
育休中に転職活動を始めることは可能です。ただし、育休中に動く方がよいか、いったん復職してから動く方がよいかは、保育園の状況や復職後の勤務条件、入社できる時期によって変わります。
本記事では、育休中にリアルミーキャリアで転職活動を始めた2人の事例を紹介します。
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メーカー営業のCさんは、2か月で10社へ応募し、3社から内定を獲得。前職の経験を活かせる営業職へ、時短正社員として転職しました。塾講師のHさんは、夜型の勤務では子育てとの両立が難しいと考え、平日日中に働ける通信教育会社へ転職しています。
2人が転職前に抱えていた課題、転職先を選んだ理由、転職後の働き方を具体的に見ていきましょう。
育休中と復職後のどちらで活動するか迷っている方は、育休中と復職後の転職タイミングを比較するもあわせてご覧ください。
育休中に転職した2人の結果を比較

2人に共通していたのは、「子育てと両立したい」という希望だけで転職先を探さなかったことです。これまでの経験や仕事のやりがいを残しながら、勤務時間や休日などの条件を見直していました。
| Cさん・20代・子ども1人 | Hさん・30代・子ども1人 | |
| 転職前 | メーカー法人営業。 復職後は営業を続けられず、通勤が難しい勤務地での事務職の提示 | 塾講師。 夕方以降の勤務で、復職後の送迎や生活リズムに不安 |
| 転職判断軸 | 営業経験を活かせる 4月中に入社できる 子育てへの理解がある | 子どもに関わる仕事 平日日中に働ける |
| 活動結果 | 2か月で10社へ応募 3社から内定 | 教育分野を中心に転職活動 |
| 転職後の働き方 | 時短正社員 営業職 | 時短正社員 平日日中勤務 土日祝休み |
Cさんは、復職後の職種と勤務地が希望に合わず、限られた期間で転職する必要がありました。一方のHさんは、仕事そのものにはやりがいを感じていたため、「教育に関わること」を残しながら働く時間帯を変えています。
同じ育休中の転職でも、何を変え、何を残すかによって求人の選び方は異なります。
事例1|配置転換をきっかけに2か月で3社内定、時短営業へ

Cさん(20代、子供1人、元法人営業職)
夫(介護施設勤務・残業なし)ともうすぐ1歳になる長女の3人暮らし。出産前はメーカーの法人営業に従事し、育休を経て復帰と同時に時短転職。
復職後に営業を続けられず、育休中の転職を決断
Cさんの前職では、営業職に地方出張や残業が伴っていました。育休明けの4月に復職する予定でしたが、出産後に会社から営業職での復帰は難しいと伝えられます。
事務職への配置転換も提示されたものの、勤務地は自宅から通うことが難しい地域でした。出張を伴わない営業職や都内の別職種で復職できないか相談しましたが、希望に合う選択肢は見つかりませんでした。
Cさんは、営業の仕事にやりがいを感じていました。そこで、希望しない職種や通勤できない勤務地を受け入れるのではなく、これまでの営業経験を活かせる会社への転職に切り替えました。
育休明けの配置転換について確認したい方は、育休明けの異動・配置転換への対処法も参考にしてください。配置転換が認められるか、拒否できるかは、業務上の必要性や本人が受ける不利益など、個別の事情によって判断が異なります。
子育てと並行し、2か月で10社へ応募

Cさんが本格的に転職活動を始めたのは2月です。4月中の入社を目指し、短期間で求人探し、書類作成、面接を進めました。
赤ちゃんが寝ている時間に求人や企業の情報を調べ、転職エージェントへの登録と応募書類の作成を進めます。夫が定時で帰宅できる日は、夕方以降に子どもを見てもらい、その時間に面接を入れました。
活動の流れは次のとおりです。
■ 1月中旬:上司から退職をほのめかされる
職場と交渉し在職の選択肢を探りつつ、転職情報収集をスタート
→大手のエージェント登録
→アドバイザーと面談、レジュメ作成
■2月上旬:社長から退職勧告
→ママ向けエージェントに登録、本格的に転職活動をスタート
→エージェント2社経由と自己応募で10社に応募
■2月中~下旬:数社の選考を受け、3社内定獲得
■4月上旬:前職に1日復帰し有給消化
→保育園向けの復職証明書を書いてもらい退職
■4月中旬:転職先で勤務スタート
前職への復職や就労証明書の提出時期などは、Cさんが転職した当時の自治体の条件に合わせたものです。保育園の入園・継続に必要な手続きや期限は自治体によって異なるため、退職日や入社日を決める前に、自治体の保育担当窓口へ確認してください。
保育園を起点に活動時期を考えたい方は、保育園から逆算した育休中の転職スケジュールも参考になります。
転職成功につながった5つのポイント
Cさんは、限られた期間で転職先を決めるため、次の5つを意識しました。
1.履歴書・職務経歴書は早めに完成させた
2.条件を満たす求人には幅広く応募した
3.保育園と入社日から活動期限を決めた
4.前職の経験を活かせる職種を選んだ
5.転職先に求める条件を可視化した
履歴書・職務経歴書は早めに完成させた
希望に合う求人が見つかっても、書類が完成していなければすぐに応募できません。Cさんは、求人を絞り込む前から職務経歴書の作成に取りかかりました。
職務経歴書を作る過程は、自分の経験や成果を整理する機会にもなります。下書きを作っておけば、転職エージェントへ相談するときも、添削や求人提案を受けやすくなります。
書類への育休期間の記載方法は、育休期間を含む履歴書・職務経歴書の書き方で確認できます。
条件を満たす求人には幅広く応募した
Cさんは、通勤時間と勤務時間を計算し、育児と両立できる範囲にある営業職へ幅広く応募しました。
求人票だけで職場の雰囲気や実際の働き方を判断するのは難しいものです。最初から候補を絞り込みすぎず、面接で業務内容や働き方を確認してから比較したことで、選択肢を確保できました。
ただし、応募数を増やすこと自体が目的ではありません。勤務可能な時間、通勤できる範囲、活かしたい経験を先に決め、その条件に合う求人へ応募することが前提です。
保育園と入社日から活動期限を決めた
Cさんには、保育園の利用条件に合わせて4月中に勤務を始める必要がありました。そのため、2月中に応募と面接を進め、入社日を調整できる企業を探しています。
育休中の転職では、保育園の入園日だけでなく、慣らし保育、現職の退職予告期間、転職先の入社可能日も関係します。自治体と現職の条件を確認したうえで、いつまでに内定が必要かを逆算すると、活動の優先順位を決めやすくなります。
前職の経験を活かせる職種を選んだ
Cさんは、未経験の職種ではなく、前職と同じ営業職を選びました。業界は変わりましたが、法人営業で培った提案力や顧客対応の経験を、転職先でも活かせると考えたためです。
子育てとの両立を優先するときも、仕事内容をすべて変える必要はありません。経験のある職種を軸に、出張の有無、担当エリア、商談時間、残業の実態などを見直す方法もあります。
転職先に求める条件を可視化した
Cさんが転職先へ求めた条件は、次の3つです。
- 約2ヶ月後の4月中に勤務スタートできる企業
- 前職の経験をいかし、営業でスキルアップを目指せる職種
- 「子育て」に理解のある職場環境
3社から内定を得たあとは、この条件に照らして転職先を比較しました。最終的な判断軸になったのは、前職で転職を考えるきっかけとなった「子育てと仕事を両立できるか」です。
なお、法律上の短時間勤務制度と、転職先で入社直後から希望の時間帯で働けるかどうかは分けて確認する必要があります。
事業主は原則として、3歳未満の子を養育する一定の要件を満たす労働者に、1日の所定労働時間を原則6時間とする措置を含む短時間勤務制度を設けなければなりません。一方、労使協定がある場合は、継続雇用1年未満の労働者などが対象外になることがあります。応募先の就業規則と適用条件を、内定承諾前に確認しましょう。
育休明けに時転職後は時短勤務でも営業キャリアを継続
Cさんは、転職先で時短勤務の営業職として働き始めました。前職では残業を前提に働いていましたが、転職後は保育園のお迎えまでの時間を意識し、限られた勤務時間の中で成果を出す働き方へ変わっています。
営業職を続けられたことで、出産前から積み上げてきた経験も途切れませんでした。Cさんにとって今回の転職は、勤務時間を短くするだけではなく、子育てをしながら続けたいキャリアを選び直す機会になりました。
事例2|夜型の塾講師から平日日中の通信教育会社へ
Hさん(30代、子供1人、元塾講師)
育休前は塾講師として働き、生徒の成長を間近で支える仕事にやりがいを感じていました。
夜型の勤務と保育園送迎の両立が難しいと判断
塾の授業は、学校や部活動が終わる夕方以降に集中します。Hさんは、育休から復職したあとも夜型の勤務を続けた場合、保育園の送迎や子どもの生活リズムと両立するのは難しいと考えました。
会社からは、日中に働ける事務職への異動も提案されました。しかし、教える仕事にやりがいを感じていたHさんにとって、仕事内容を大きく変えることへの迷いが残ります。
そこで、「夜型の働き方は変えたいが、子どもの学びに関わる仕事は続けたい」と転職の目的を整理し、育休中から転職活動を始めました。
「子どもに関わる仕事」を軸に求人を探した

Hさんは、塾講師だけに限定せず、保育、教育、子どもの学びを支援する分野へ求人の範囲を広げました。
その中で見つけたのが、通信教育を手がける会社です。教材の編集補助、教務管理、保護者対応、進路指導など、授業を担当する仕事ではなくても、子どもの学びを支えられる業務が含まれていました。
勤務は平日の日中が中心で、土日祝日は休みです。面接では子育てとの両立を前提に話ができたことも、入社を決める材料になりました。
転職後は仕事のやりがいと生活時間を両立
転職後、Hさんは保育園のお迎えに間に合う時間帯で働き、土日祝日は家族と過ごせるようになりました。
塾で直接教える立場からは離れましたが、教材や進路情報を通じて子どもの学びに関われています。仕事内容をすべて諦めるのではなく、やりがいの中心にあった「子どもの成長を支えること」を別の形で残した転職事例です。
復職せずに転職する場合の制度や手続きも確認したい方は、復職せずに転職する場合のメリット・デメリットと注意点をご覧ください。
育休中に動くか、復職後に動くかを決める4つの確認項目
育休中に転職した2人の事例は、誰にでも同じように当てはまるものではありません。転職活動を始める時期は、次の4点を確認して決めましょう。
1.復職後の職種・勤務地・勤務時間がわかっているか
復職後の条件が具体的に決まっている場合は、現職で両立できるかを判断しやすくなります。まだ条件が不明確なら、転職を決める前に復職面談などで確認することが先です。
2.保育園の入園・継続条件を確認したか
転職によって勤務先や入社日が変わると、就労証明書の再提出や変更手続きが必要になる場合があります。求職活動中に在園できる期間や、入社期限も自治体ごとに異なります。
インターネット上の体験談だけで判断せず、自治体の保育担当窓口へ自分の状況を伝えて確認しましょう。
3.転職先での勤務条件を具体的に伝えられるか
企業が確認したいのは、入社後にどの時間帯で、どの程度安定して働けるかです。
希望する勤務時間、入社できる日、出社可能な頻度、保育園の送迎時間、子どもの体調不良時の対応方法を整理しておくと、選考中の認識違いを減らせます。
4.育児と転職活動を並行する時間を確保できるか
育休中でも、自由に使える時間が多いとは限りません。求人の確認、書類作成、面接準備をいつ行うか、面接中に子どもを誰に見てもらうかを先に考えておく必要があります。
すぐに応募するのが難しい場合は、希望条件の整理や職務経歴書の下書きから始めても構いません。
育休中と復職後の違いを、保育園・制度・選考・活動時間で比べたい方は、育休中と復職後の転職タイミングを比較するで詳しく確認できます。
関連する体験談|育休中・復職後の別の事例
転職活動を始める時期や家庭の状況が違えば、必要な準備も変わります。自分に近い状況の事例もあわせて確認してみてください。
- 2人目の育休中に転職した体験談
2人目の育休中に活動した際の、よかったことと大変だったことを紹介 - 復職後1年以内に転職した体験談
いったん復職し、実際の両立状況を確認してから転職した事例を紹介
まとめ|変えたい条件と残したいキャリアを整理しよう
育休中の転職を成功させたCさんとHさんは、働きやすさだけでなく、これまでの経験や仕事のやりがいも転職先選びの条件にしていました。
Cさんは、営業経験を活かしたまま時短勤務へ移行しました。Hさんは、夜型の勤務を変えながら、子どもの学びに関わる仕事を続けています。
まずは、復職後の働き方について「変えたい条件」と「残したい仕事・経験」を分けて書き出してみましょう。そのうえで、保育園の条件、入社可能日、希望する勤務時間を確認すると、育休中に動くべきか、復職後に動くべきかを判断しやすくなります。
求人票だけでは、入社直後の時短勤務の可否、実際の退勤時刻、子育て中の社員への業務配分まで確認できないことがあります。自分で確認しにくい条件がある場合は、転職するかどうかが固まる前でも、キャリアアドバイザーへ相談する方法があります。
相談する際は、次の3点を伝えられるようにしておくと、求人や活動時期を検討しやすくなります。
- 希望する退勤時刻と出社頻度
- 保育園の入園時期と入社できる日
- 転職で変えたい条件と、今後も活かしたい経験
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