ワーママの退職してよかった体験談!専業主婦になったその後の生活は?

                   

※写真はすべてイメージです

筆者は東京都内に住む38歳の専業主婦です。子供はひとりで、現在は4歳になっています。

2年前までは都内某紳士服メーカーで正社員として勤務し、法人事業部で事務職をしていました。育休復帰を機に16時までの時短勤務になったのですが、わけあって退職しました。

今回は私が退職に至るまでの経緯とその後の生活、ワーママだった私が退職してよかったと感じていることを紹介します。

仕事と家庭の両立やキャリアに悩み、退職しようかどうしようか迷っているワーママの参考になれば嬉しいです。

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時短勤務でマミートラックにはまってしまった

正社員として働く女性は、出産後に復職する際に時短勤務制度を利用する人が多いのではないでしょうか。私もその1人でした。

保育園のお迎えに間に合うように、勤務時間を短縮して勤務できる時短勤務制度。ワーキングマザーにとってありがたい制度のように思えますが、私にとっては落とし穴でした。家庭と仕事の両立のために時短勤務をしたところ、結果的にそれが退職の引き金になったのです。

私が勤務していた紳士服メーカーは、女性社員がほとんどいませんでした。そのため時短勤務制度はあるものの利用者が少なく、いつまでたっても管理上のノウハウが確立されないのです。

具体的には、フルタイムの正社員との業務配分や、時短勤務の正社員に対する情報共有の方法、評価制度などです。ノウハウが確立されていないと、時短勤務者には必然的に責任の範囲が狭い補助的な業務が割り振られることになります。

これは昇進や昇給、さらにはキャリアアップのための教育対象から外れてしまうことを意味するのです。私は時短制度を選択したことで、マミートラックにはまってしまいました。

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激減した給与とやりがいのない仕事に耐えられない日々

「時短勤務=昇進や昇給が縁遠くなる」という公式が成立するのは、会社側が嫌がらせをしているわけではないことはもちろんわかっています。仕事と子育てを両立しなければならないワーキングマザーに配慮した結果であることは、十分に理解しています。

しかしこの会社で管理職になりたいと思っていた私にとっては、成長の機会を奪われたような仕事を与えられ続けることに耐えられませんでした。

さらに耐えられなかったのは、任せられる業務範囲だけではありません。勤務時間が短くなるということは、当たり前ですが給料も減らされるのです。フルタイムの8割程度になるのかと思っていたのですが、私の場合はもろもろの手当がなくなり、新入社員並みに減らされてしまいました。

会社で給料の話をするのはタブーのような風潮があったため、時短勤務になる前にちゃんと確認しなかった私も悪いのですが、まさかここまで収入が減るとは想像していませんでした。

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不満と不安がふくらみ退職を決意

仕事にやりがいを感じられないことと給料が大幅に減ってしまったこととのダブルパンチで、私は次第に退職を意識するようになりました。

もう自分はこの会社には必要とされていないのではないかという不安。これまで一生懸命仕事に打ち込んできたのに、出産したことでキャリアがストップしてしまう虚しさと悔しさ。これまで頑張ってきたのはなんだったんだろうと、精神的にかなり参ってしまいました。

子供を保育園にあずけてまで続けたい仕事なのだろうか…と自問自答する毎日。かなり仕事へのモチベーションが下がってしまい、数ヶ月たってもこのような不満や不安は解消されることなく、私はついに退職を決意したのです。

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ママが働きやすいという会社の実態に疑問

上司に退職の意思を伝えると、考え直すように言ってくれました。しかしそれは私のキャリアプランを考慮しているのではなく、会社がホームページで「ワーキングマザーにも優しい会社」とうたっているため、育休復帰後の退職者が出ると上司の評価に影響するから引きとめておきたいだけなのだと感じました。

男性比率が高い会社に正社員として入社することを考えている女性の方は、希望する会社が「ママが働きやすい」とうたっていても、それは単にイメージアップを図っているだけの可能性があります。

時短勤務者を管理するノウハウが確立されていて、きちんと評価されてキャリアアップできる環境かどうかを入社前に確認しておくことをおすすめします。

退職して一番よかったのは家庭円満になったこと

人生というのは面白いもので、私が退職したタイミングで偶然にも夫が昇進しました。私は無収入になりましたが夫が高給取りになってくれたので、生活水準はそれほど下がっていません。

私がバリバリ働いていた頃は、夫のちょっとした言動にイライラして心がトゲトゲしてしまうことがありましたが、退職してからはそのような感情になることがなくなりました。夫も私のニコニコした表情を見ると、仕事のストレスが解消されるそうです。

家族同士のスキンシップの時間が増えたからだと思います。親しい人とのスキンシップをとることで、幸せホルモンと呼ばれているオキシトシンが分泌されるそうです。

子育てに関することで悩むこともありますが、リラックスする時間を意図的に作っているため悩みに押しつぶされるようなことはありません。

時短勤務でキャリア形成が損なわれ、マミートラックに陥ったときは絶望的な気持ちになりましたが、それが家族の幸せを得ることにつながったので、今は退職してよかったと思っています。

退職してよかったと思えるかどうかは人それぞれ

子供を生んでからも正社員という雇用形態を続けることは、ワーママにとってまだまだハードルが高いことを実感しました。

私は結果として退職してよかったと思っていますが、ワーキングマザーは再就職が難しいという現実もあります。

今後のキャリアを見すえたうえで、現在退職を考えている方は慎重に判断してほしいと思います。

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