育休復帰できないときは会社都合の退職にできる?保育園はどうなる?

                   
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会社の業績悪化や戻るポジジョンがないなどの理由で、残念ながらワーママが育休復帰できないケースがあります。復帰できるものとして保育園の入園準備も進めていたのに、想定外の事態にあわててしまいますよね。

育休復帰できないで退職する場合は、退職理由を会社都合にできるのでしょうか。

ここでは、育休復帰できない場合に会社都合の退職にする際の注意点や、保育園への影響について解説します。

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育休復帰できないときは会社都合の退職になる?

妊娠出産や育休取得を理由に解雇するのは違法です。それでも育休復帰できないワーママがいるのはなぜでしょうか。

実は法律で禁止されているのは、妊娠や産休・育休の取得そのものを理由とした解雇のケースであり、会社の業績不振などが背景にあれば育休中に退職をうながされても違法にはなりません。

そのため、会社側も「業績悪化による人員整理」「遠方への異動辞令」など、育休とは関係のないさまざまな理由をつけることが多いもの。退職させられるワーママの立場からすると、納得いかないケースがほとんどでしょう。

この場合は、意にそぐわない退職として「会社都合」の退職が認められる可能性が高いです。会社によっては、退職理由を「自己都合」にするよう要求してくる場合もあるので、安易に認めないよう気をつけましょう。

>>関連記事:育休切りで保育園や失業保険はどうなる?退職は会社都合になるの?

育休復帰できないときは会社都合の退職のほうが有利

自己都合の退職に該当するのは、出産や育児、引っ越し、キャリアアップのための転職など自分の意志による退職です。会社都合は本人の意思にかかわらず、リストラや倒産によって退職せざるをえないケースに適用されます。

会社都合の一番のメリットは失業保険

会社都合の退職と自己都合の退職との大きな違いは、失業保険です。まず、給付開始時期を比べてみましょう。

自己都合の場合は、7日間の待機期間を得てから3ヶ月経過するまで、給付金を受け取れません。一方会社都合では、待機期間後わずか1ヶ月ほどで1回目の給付金を受け取ることができます。

失業保険がもらえる給付期間も異なります。自己都合の給付日数は90~150日。それに比べて、会社都合の給付日数は90~330日です。会社都合のほうが給付日数の多いことがわかります。

詳細な給付日数は年齢や勤続年数によって変わるので、自分の条件に合わせて確認してください。

転職活動する際に退職理由を「会社都合」とできる

自己都合で退職する場合は、応募先企業は「自分の意思で退職した」という認識になるので、明確な退職理由を求められます。会社への不満やネガティブな印象の退職理由だと、また同じ理由で退職するのではないか、短期間で辞めてしまうのではないか、といったことを心配されてしまうのです。

一方で会社都合の退職は、本人の意思に関わらずやむをえず会社を辞めなければいけないケースにあたるため、退職理由としては説明がしやすくなります。

昔は「会社都合=本人の素行に問題があってクビになった」というイメージがあったため、「会社都合だと次の転職に不利になるから、自己都合の退職にしなさい」なとど言う会社があるようですが、会社の経営悪化で解雇された場合はとくに不利になることはありません。

最近は業績悪化によるリストラや倒産は珍しくないので、会社都合の退職が転職に悪影響をおよぼすことはないでしょう。

すぐに仕事に就かない場合は失業保険の延長を申請しよう

小さい子供を抱えての転職活動を、苦しく感じる人もいるでしょう。保育園を辞退しても良いから、育児に専念したいという人もいるかもしれません。

失業保険を受け取れるのは、通常は退職してから1年間に限られています。しかし、妊娠・出産・育児(3歳未満)によってすぐに働くことができない場合、失業保険の受給期間を延長することができます。

ハローワークに申請すると、最大で4年間まで、受給期間を延長できます。子供が幼稚園に通うようになってからまた働くなど、しばらく働く予定がない場合は検討しても良いのではないでしょうか。

育休復帰できない場合に会社都合で退職するときの注意点

自己都合で退職するときには、自ら退職の意向を伝える書面である「退職願」を出すことがありますが、会社都合の場合には退職願を出す必要はありません。

退職願を出した時点で自己都合の退職とみなれるため、会社から提出を求められた場合は注意が必要です。うっかり提出しないようにしましょう。

退職願いと似た名前ですが、「退職届」という書類もあります。こちらは会社の退職手続きに必要なもので、自己都合・会社都合問わず会社のルールとして提出を定めている企業が多いでしょう。退職届は会社都合の場合も提出して問題ありません。

退職届を記入する際、注意したいのは退職理由です。「一身上の都合」などと書いてしまうと、自己都合退職として扱われる可能性が高いでしょう。「部署閉鎖のため」「業績不振のため」と、会社都合であることを明確に書くことがポイントです。不利益を避けるために、退職理由の記載内容は慎重に検討しましょう。

育休復帰できないとき保育園はどうなる?

退職理由が自己都合か会社都合かは、保育園の継続に関係しません。内定している保育園が認可の場合は、働いていることが預けるための必須条件となります。

転職活動中に子供を預けられる期間を自治体に問い合わせておきましょう。多くの自治体では退職後2~3ヶ月は求職期間の猶予を設けています。スピーディーに転職先を見つけるには、早めの行動がポイントとなります。

>>関連記事:0歳の子供がいるママが転職活動するコツ!書類はいつ作る?預け先はどうする?

育休復帰できないときは会社都合で退職できる

働きたい気持ちはあっても会社側からの一方的な要請で育休復帰ができない場合は、会社都合の退職にできる可能性が高いでしょう。しかし、会社都合の退職を希望することを明確に意思表示しないと、自己都合として扱われるかもしれません。

育休復帰できないのはあなたのせいではありません。少しでも自分が不利にならないよう、会社都合で退職できるよう交渉してみる価値はありますよ。

会社都合・自己都合問わず、保育園に預けるには仕事を見つける必要があります。自治体のルールを確認し、早めに行動しましょう。

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