小1の壁で働き方や勤務時間を変えるママは多い?正社員は続けられる?

                   
※写真はすべてイメージです

子供が小学校にあがると、仕事と育児の両立にさまざまな困難が立ちはだかる「小1の壁」。実際に小1の壁でフルタイム勤務が難しくなったり、この先もフルタイム勤務を続けられるか不安に感じたりしているママも多いことでしょう。

ワーママが働き続けるには、どのような選択肢があるのでしょうか。

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小1の壁で働き方を変えるワーママたち

小1の壁でフルタイムの正社員を辞め、パートや派遣など時間に融通がきく働き方を選んでいるワーママが多いことがわかる資料があります。

厚生労働省の平成30年国民生活基礎調査の概況「末子の年齢階級別にみた母の仕事の状況の年次推移」を見てみると、末子が5歳の時の正社員の割合は26.8%ですが、小学生になる6歳になると23.4%と落ち込みます。

一方、パートや派遣などの非正規雇用で働くママは5歳には35.8%ですが6歳になると42.5%と増えています。(※1)

また、女性活躍推進のためのコンサルティングや研修を行うスリール株式会社が行った小1の壁に関するアンケートで「小1の壁が原因で、転職・退職を考えた経験はありますか?」という質問に35.4%の人が「ある」と回答しています。(※2)

小1の壁は3~4人に1人が転職や退職を考える、なかなか深刻で手ごわい問題なのです。

※1 参考文献:厚生労働省 国民生活基礎調査「II 各種世帯の所得等の状況」

※2 参考文献: 小1の壁とは?退職せずに乗り切る方法と会社ができること | スリール株式会社

小1の壁で正社員を辞めるママが多いのはなぜ?

なぜ、子供が小学校にあがると正社員を辞めるワーママが多いのでしょうか。

共働きを前提とした保育園とそうではない小学校では、子供と保護者を取り巻く環境が大きく変わります。多くのママが転職や退職を考える「小1の壁」。どんなことがワーママの仕事の「壁」になるのでしょうか。

>>関連記事:【小1の壁とは?】ワーママを悩ませる見えない壁の正体を解説

学童の待機児童問題と、預かり時間の問題

まずは学童に入れるかどうかが大きな壁になります。厚生労働省の調査によると2019年5月現在、学童を利用したくても利用できない待機児童は1万8,261人。前年より 982人増えています。

また、学童に入所できても学童が子供を預かってくれるのは午後6時までのところが多く、延長保育ができた保育園に比べて預かり時間が短くなります。「フルタイムではお迎えが間に合わない」と頭を抱えるママも多いのです。

参考文献:放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況 厚生労働省

多くの企業で小学生になると時短勤務が終了

身の回りのことはできるようになってきたとはいえ、小学1年生の子供はまだまだ手がかかります。また、遊び中心の保育園から勉強中心の小学校にあがったことで、子供の環境が大きく変わります。子供もストレスを抱えていることが多く、精神面でのケアも必要になることも。

親が宿題をみたり学用品を用意したりと、保育園に通わせていた頃にはなかったタスクも発生します。その上、学童が子供を預かってくれるのは多くの学童で午後6時まで。保育園と違い延長保育はありません。

お迎えの時間も早まり、子育ての大変さは変わらない中で、時短勤務が使えるのは小学校にあがるまでという会社がほとんどです。

PTAや授業参観など専業主婦が前提の学校行事

小学校のPTA活動に不安を感じているママも多いでしょう。事業参観・家庭訪問などの学校行事は平日に組まれていることがほとんどですし、土日に行事があった場合は平日が振替休日になります。

PTAの会議は平日昼間という学校も多く、共働き家庭ではスケジュールのやり繰りに悩むこともしばしばです。

夏休み・冬休み・春休みなどの長期休暇が多い

保育園には長期の休みはありませんでしたが、小学校からは夏休み・冬休み・春休みと長期休暇があります。

学童に入れなかった場合は休み期間中の子供の預け先に困ることになりますし、仮に入所できても子供が「みんな休みなのに学童に行くのは嫌だ」と言い出すことも。

また、休暇中は給食がないので毎日弁当を作る必要があり、これもワーママの大きな負担になります。

小1の壁でフルタイムの仕事をやめる選択肢

多くの企業では子供が3歳、遅くとも小学生になることまでに時短勤務制度の利用ができなくなります。

学童の預かり時間の関係でフルタイムで働くことが難しい、または小学校生活とフルタイム勤務の両立に困難を感じ、小1の壁が原因で働き方を変えるママは珍しくありません。

小1の壁でママが働き方を変える場合、主な選択肢は以下の3つです。メリット、デメリットについてもあわせて確認しておきましょう。

時間の融通がきくパート・派遣に切り替える

パートや派遣で働くメリットは、時間や就業場所を選べること、休みが取りやすいことでしょう。デメリットは正社員に比べるとお給料が安い、裁量のある仕事を任せてもらえずキャリアアップが難しくなることなどがあげられます。

>>関連記事:ワーママの転職!正社員からパート・派遣に転職するメリット・デメリットは?

フリーランスになる

ライターやプログラミング、ウェブデザインなどパソコンさえあれば在宅でもできる仕事も増えてきました。このような仕事で会社に勤めず、フリーランスで働くのも一つの方法です。

フリーランスの最大のメリットは、働く場所や時間や業務量を自分で決められること。たびたび入る小学校の行事や子供の予定に合わせて、柔軟な勤務が可能です。ただし、収入が安定しないというデメリットもあります。

時短勤務可能な会社に転職する

労働人口減少による人手不足ということもあり、優秀な人材を確保したい企業が時短勤務の採用を認めることも増えてきました。時短勤務ができる会社を探し、転職するのも一つの方法です。

正社員で働き続けるメリットは収入と福利厚生、そしてキャリアをあきらめず、やりがいのある仕事が続けられるという点。

時短勤務を認める会社で給料や通勤時間、やりたい仕事かどうかなど自分の条件に合う会社を見つけるのは大変なことですが、ワーママ専門の転職エージェントに登録するなどしてチャレンジする価値はありますよ。

>>関連記事:時短勤務しながら転職は可能!ワーママを転職成功に導く8つのポイント

>>関連記事:時短勤務は転職後すぐから可能?入社1年間はとれないケースもある?

テレワークは小1の壁を乗り越える強い味方

パソコンやスマートフォンなどを活用し、自宅やカフェなどで仕事をするテレワーク(在宅勤務)。働き方改革の一環で国もテレワークを推進しています。

通勤せず、自宅や営業先の近くのカフェなどで仕事ができれば通勤時間をなくすことができ、空いた時間を家事や育児にあてることができます。

最近ではテレワークを取り入れている企業も少しずつではありますが、増えてきています。テレワークやフレックスタイムなど、柔軟な働き方ができる会社を探して転職するのもおすすめです。

>>関連記事:リモート勤務のワーママの1日を紹介!テレワークは共働き家庭にメリットが多い

小1の壁で働き方を変えたママの体験談

子供の小学校入学前の年明けから、フリーランスのデザイナーとして独立しました。じょじょにフリーランス生活のペースをつかみ、4月には仕事と育児のバランスをコントロールできる状態にしたので、不安なく子供の小学校入学を迎えることができました。
4月・5月は平日昼間に学校の予定が入ることが本当に多かったので、ストレスなく仕事を調整できてよかったです。(38歳 2児のママ)

フルタイム勤務をしていましたが、子供の小学校入学を見据えて、年長さんの夏に柔軟な働き方ができるベンチャー企業に転職しました。転職直後は有給休暇を使えない会社が多いので、早めに転職をして正解でした。
現在は時短勤務をしながら、子供の学校の予定があるときはリモートワークも活用しつつ、仕事と小学校生活を両立させています。学童に行きたくないと子供がゴネる日もあるので、そんなときはリモートワークを活用して家で対応するようにしています。転職して柔軟な働き方ができるようになったおかげで、本当に助かっています。(33歳 2児のママ)

>>関連記事:小学校の入学直前に時短転職!小1の壁を乗り越えたワーママの体験談

選択肢を知って小1の壁を乗り越えよう

小1の壁をきっかけに正社員を辞めるママは少なくありません。働き方を変えて、時間に融通がきくパート・派遣、フリーランスを選ぶ、テレワークや時短勤務ができる会社に正社員のまま転職する方法もあります。

キャリア、家族との時間、収入、何を重視するのかは人それぞれ。小1の壁を乗り越える方法を検討するにあたり、自分と家族にとって一番大切なものは何かをしっかり見極め、今後のライフスタイルを考えるきっかけになると良いですね。


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