育休明けに仕事がない「必要とされてない?」4つの不安解消法と実録体験談

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もくじ

本当にあった育休明け時短勤務で起きた5つのミスマッチ

「いざ復職!」とやる気満々だったはずなのに、ふと気が付くと「思っていた働き方と違う」「こんなはずではなかった」と感じてしまう方は少なくありません。

時代とともに育休や復帰後の働き方の制度は少しずつ整ってきましたが、時短勤務で実際に働いていると違和感を覚えることもあります。育休明けに実際に起きたミスマッチを5つ紹介します。

1.元々の部署で復職できない

当然のように元の部署に戻れると思っていたのに、別の部署への配属を告げられることは珍しくありません。

人員配置を考えた結果の異動命令でも、「これまで積み上げてきた経験が活かせない」「仕事の進め方を一から覚え直さなければならない」と不安を感じてしまうもの。業務内容や求められる役割が、これまでと大きく変わることも少なくありません。

ゼロからやり直しているような感覚になったり、新入社員より仕事ができないように感じたりすると、ミスマッチが大きくなります。

新しい人間関係の構築や仕事の進め方に慣れる必要もあるので、ストレスが増えます。

千葉県/Tさん/30代
時短で復帰したら、以前勤務場所より遠い支社へ異動に。業務内容も異なるうえ、通勤時間が40分から1時間半に。時短の意味がない。

東京都/Nさん/30代
育休を取ってる間に今までの部署が解散。全く知見がない部署への異動で、働き方が変わってしまうので不安。

2.責任のある仕事・ポジションから外される

育休前は責任のある仕事を任されていたのに、復職したらポジションから外されたという人も。

長時間労働や残業・出張・緊急対応ができないことが理由になるケースが多く、配慮のひとつだとわかっていても、「期待されていないのでは」「キャリアが止まってしまったのでは」と不安な気持ちに。

表向きは働きやすくなったように見えても、仕事のやりがいや裁量が減り、モチベーションを保ちにくくなるケースも少なくありません。

「家庭と両立するためには仕方ない」と頭では理解していても、気持ちの整理が追いつかず、静かな違和感として積み重なっていくミスマッチです。

埼玉県/Hさん/30代
今の会社は時短だと、昇給見込みが低くキャリア上昇が難しい…。

東京都/Tさん/40代
育休復帰後、管理職を降ろされてしまった(でも業務量は変わらず)。

3会議・イベントに出席できない

時短勤務で退勤時間が早くなり、夕方以降の緊急会議に出席できないこともあります。

部署によっては土日祝日開催のイベントに参加できず、自然と仕事との距離感が開いてしまうことも…。

また、「参加できないだろう」と判断され、最初から対象に含まれなくなるケースもあります。

会議やイベントに出られない状態が続くと、「申し訳ない」「自分の存在価値が薄い」と感じることも多くなります。

「会議やイベントに参加できないし…」と周りからの評価が下がってしまい、より自分の存在価値がないように感じる負のループに突入する…なんてことも。

東京都/Kさん/20代
時短の営業職で復帰したが、顧客が個人事業で夜の商談が多い。商談数が減るので目標達成が困難に。売上を立てられないので肩身が狭い。

東京都/Sさん/30代
復職のタイミングで2つの部署が合体して新しい部署に。バタバタなのはわかるけれど、9時スタート、17時スタートの打ち合わせが入って都度断らないといけない時短の気まずさ…。

4.雑用や簡単な事務作業ばかり任される

これまで担当していた専門性の高い業務から外れ、雑用や簡単な事務作業が中心になることも、代表的な育休明けのミスマッチ例です。

「時短だから」「負担を軽くしたほうがいいから」と会社のありがたい配慮であると理解していても、「私でなくてもできる仕事ばかり…」と感じてしまうもの。

やりがいや成長を感じられなくなるだけでなく、「スキルアップにつながらない」「キャリアにならない」というツラさもあります。

結果、「このままここにいていいのだろうか」と将来への不安が生まれることもあるでしょう。

東京都/Sさん/20代
現在の業務が「ただ知らせる」だけで終わっており、その後の活用フォローができない体制で、誰の役に立っているか実感しにくい。
現職での業務を通じて、成長実感がわかない…。

東京都/Oさん/30代
もともとテクニカルサポート・社内ヘルプデスクなど社内SEだったが、復帰してメーカーの出荷調整などの営業事務になり、キャリアを戻したいと思うようになった。

5.情報共有されず孤立感を覚える

時短勤務やリモートワークが増えることで、雑談やちょっとした相談の場に居合わせる機会が減ってしまうこともリスクです。

大切な決定事項や社内情報を後から知ることが増え、「いつの間に決まったの?」「自分の意見を言う機会すらなかった…」という場面が重なることも。

情報をキャッチアップするまで時差が生じて対応が後手になるなど、「自分だけ置いていかれている気がする」「チームの一員として扱われていないのでは」と孤立感を覚えるかもしれません。

制度や働き方そのものではなく、情報の流れから外れてしまうことが原因で生まれるミスマッチがあることを理解しておきましょう。

埼玉県/Hさん/30代
17:30からMTGが入るのが日常…。正直メンバーとしてカウントされているのか疑問です。

埼玉県/Hさん/30代
チームでなく一人体制での業務。時短ですぐにレスポンスができなくて悩んだことが原因で精神的に参ってしまった…。

なぜ育休明けだと仕事がないの?裏事情

実は、表には見えにくい会社側の事情や、善意から生まれた行き違いが隠れていることが多いです。なぜ育休明けに仕事がなくなってしまうのか、裏事情を解説します。

育休中に仕事が分配されて戻しにくくなっている

自分が担当していた仕事は、育休前にチームの誰かに引き継いでいます。

その場を回すために一時的に分けたはずの仕事ですが、新しい担当者に定着することは少なくありません。

育休中に業務の進め方が変わったり、別の人が中心となって回す体制ができたりすることも。

「今さら元に戻すと現場が混乱するのでは」という空気が生まれて、「復職してもすぐに元の仕事が戻ってこない」という事態が起こります。

急な欠勤リスクのある人に重要な仕事を任せにくい

小さな子供がいるワーママは、子供の体調不良など急なお休みが発生しやすいのが現実です。

会社側もそのことを理解しているからこそ、「もし途中で抜けられたら困る仕事は任せにくい」と思うのは自然なこと。

結果、育休明けの社員は最初からプロジェクトメンバーから外されるなど、重要な仕事が回ってこなくなることがあります。「リスクがある人」として扱われてしまうモヤモヤに悩むワーママもいます。

「子育てを優先したいだろう」と過剰に配慮される

「今は子育てを優先したいだろう」「無理ないペースで働けるようにするのが社員のため」と、過剰に配慮されることもあります。

配慮自体には悪意がなく、むしろありがたい心遣いです。しかし、結果として「負担になりそうな仕事は任せない」「責任のある役割は外しておこう」という判断につながり、仕事の幅が狭まることも。

本人はキャリアアップを目指しているのに、思いが共有されないまま、「子育て優先前提」で扱われてしまう。

過剰な気遣いが、育休明けに仕事が少なく感じられる大きな理由のひとつになっています。

「時短勤務=戦力にならない」という思い込みがある

時短勤務になると、「フルタイム勤務できない=十分な戦力にならない」というイメージを持たれることも。

限られた時間の中で結果を出している人もいるのに、働く時間の長さだけで戦力外と判断されてしまうパターンもあります。

「途中で帰るなら仕事を任せにくい」「勤務時間が短いなら責任ある仕事は難しい」

本人のスキルや経験ではなく、勤務形態だけで判断される「無意識の線引き」が、育休明けに「仕事がない」「活躍の場がない」と感じる理由です。

育休明けに仕事とやりがいを得る4つの方法

育休から復帰して、「仕事はあるけれど物足りない」「やりがいも成果もない」と感じたら、仕事との向き合い方を変えてみましょう。

「育休明け」という特別な時期だからこそ意識したい、仕事とやりがいを取り戻すための考え方と行動のヒントをご紹介します。

1.「できないこと」ではなく「できること」を言葉にする

育休明けは、どうしても「フルタイム勤務では働けません」「急な休みをもらう可能性があります」など、「できないこと」を先に伝える場面が増えがちです。

それ自体は大切な共有事項ですが、それだけで終わってしまうと、周囲には「仕事を任せにくい人」という印象だけが残ります。

だからこそ意識したいのが、「できないこと」と同時に、「できること」も言葉にすること。

夕方以降の時間には制約がありますが、その分、午前中は集中して業務に取り組めます
急な対応は難しいですが、ルーティンワークや継続的な案件であれば責任を持って担当できます

などの形で伝えるだけでも、受け取られ方は大きく変わります。

周囲は意外と、「どこまで任せていいのか」がわからずに立ち止まっているものです。

できる範囲を具体的に示すと、仕事を振ってもらいやすくなり、結果としてやりがいのある役割を獲得できます。

2.小さくても自分の役割を持つ

「この業務の流れを把握している人」「この部分の相談先」「これを任せれば安心な人」など、小さくても自分の役割を持つことを意識しましょう。

仕事の改善点を見つけることで、自然と周囲から頼られる存在になっていきます。

コツコツとした積み重ねが、結果的に「仕事を任される感覚」や「役に立っている実感」につながり、やりがいを少しずつ取り戻していけます。

「自分は今何のためにここにいるんだろう」と感じているときにこそ、おすすめの対策法です。

3.上司とキャリアイメージを共有する

今すぐの実現を望むかは別として、将来のキャリアイメージを言葉にして共有しておくのもおすすめです。

「今は時短勤務ですが、ゆくゆくはまた責任ある仕事に挑戦したい」
「この分野の経験は、これからも積み上げていきたい」

など、将来像を上司に伝えましょう。

中長期の目線で仕事を振りやすくなり、「今は準備期間」「次につながる役割」などの形で関わり方を調整しやすくなります。

4.時間ではなく成果で評価される動きを意識する

時短勤務は、その名前のイメージから「何時間働けているか」に目が向けられがちです。

早く帰ることやフルタイム勤務できないことに、後ろめたさを感じてしまう方は多いはず。

でも、本当に大切なのは時間ではなく、「どんな成果を残せたか」。
限られた時間の中だからこそ、目的を絞り、集中して取り組む力が強みになります。

・業務の進め方を整理してチーム全体の手間を減らす
・資料をわかりやすくまとめて判断を早めたりする

など、AIを使ったり、使い手がやりやすくなるように工夫できることはありませんか?
派手ではなくても、「助かった」「やりやすくなった」と感じてもらえる成果は、確実に評価につながります。

実録体験:育休明けの「洗礼」と、謙虚な姿勢で築き直した信頼関係

Nさん(30代前半・子供2人・神奈川県在住)
3歳と5歳の男の子を持つワーママ。夫は多忙な公務員で、平日の育児・家事はほぼ彼女の肩にかかっています。4月、激戦区の保育園への入園を機に、メーカーの企画職として時短勤務での復帰を果たしました。

1. 期待と現実のギャップ、そして「育休明けの洗礼」

復帰初日、温かい言葉で迎えられたNさんは「必要とされる喜び」を噛み締めていました。

しかし、その期待はすぐに打ち砕かれます。

以前から面識のある営業担当者が相談に来た際、ベテラン社員から「その件なら、Nさんより新人さんのほうが詳しいよ」と告げられたのです。

悪気のない一言でしたが、かつての居場所が新人に入れ替わっている現実に、Nさんは「自分はもう必要とされていないのではないか」と強いショックを受けました。

2. 空回りと「はりきりすぎ」による失敗

「早く認められたい」という焦りは、時に空回りを生みます。ある日、以前一緒に仕事をした営業担当者に初対面のような態度を取られたNさんは、存在を思い出してもらおうと躍起になりました。

商談の場で、サポート役の範囲を超えて積極的に提案や発言を繰り返したのです。

しかし、本来の役割は営業が快適に商談できる環境を整えること。

自分の存在感をアピールするあまり、周囲に迷惑をかけてしまったと、Nさんは後に深く反省することになります。

3. 「謙虚な姿勢」で見つけた真の貢献

失敗を経てNさんが辿り着いたのは、「新人に戻ったつもりで、謙虚に働く」という原点でした。彼女は以下の3つを柱に、地道な信頼回復に努めました。

  • 「役立つツール」の作成で貢献: 知識をただインプットするだけでなく、マニュアルやトラブル対応ツールを自ら作成。組織全体に利益が出る形でアウトプットしました。
  • コミュニケーションの工夫: 雑談は仕事に関わる内容を中心にし、子どもの話は聞かれた時だけにするなど、プロとしての振る舞いを意識しました。
  • 相手への尊重: 過去の実績に固執せず、年齢や役職を問わず自分から歩み寄る姿勢を貫きました。

4. 信頼を得て働きやすい環境を手に

「必要とされていない」という不安を、焦りではなく「地道な貢献」へと変換したNさん。自ら作成したマニュアルは、今も職場で活用され続けています。

かつての自分を誇示するのではなく、今の自分にできることを謙虚に積み重ねた結果、彼女は以前にも増して働きやすい環境と、揺るぎない信頼を手にすることができたのです。

さらなるキャリアアップを目指す人には「転職」がおすすめ

どうしても今の会社でキャリアアップできるイメージがわかないときや、マミートラックに突入したまま改善できないときは、思い切って転職を検討してみましょう。

転職という選択肢は、「前向きなキャリア戦略」です。

柔軟な働き方を前提に採用している企業や、成果ベースで評価する文化のある企業は、育児中でも実力・経験を正当に評価します。

また、これまでの経験や強みを活かし自分に合った環境で働くことで、仕事へのモチベーションや成長の実感を取り戻せるケースも少なくありません。

育休明けは、「どんな環境なら力を発揮できるか」を改めて見つめ直すタイミングとしても最適。

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まとめ

育休明けに職場へ戻ったのに、「仕事がない」「必要とされていない気がする」と感じるワーママは、決して少数派ではありません。

やる気がないわけでも、能力が落ちたわけでもないのに、役割や裁量が小さくなってやりがいだけが置き去りにされてしまう。

その苦しさは、とても静かで、誰にも気づかれにくいものです。

でも、育休明けにやりがいを感じられなくなるのは、あなたのせいではありません。

今いる場所で役割を取り戻す道もあれば、環境を変えて自分らしく働ける道もあります。

大切なのは、「我慢し続けること」ではなく、「自分はどう働きたいのか」をあきらめないこと。

仕事がないと感じたその違和感は、あなたが前に進みたいと思っている証拠です。

育休明けの今だからこそ、自分のキャリアともう一度向き合ってみてください。

あなたがやりがいを感じながら働ける場所は、きっとあります。

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