子育てしながら働きやすい正社員の仕事は?4業種・7職種を比較
子育てしながら正社員で働きやすい仕事は、勤務時間や勤務地の見通しが立ち、急な休みをチームで補完でき、時短勤務・在宅勤務・フレックスタイムなどを実際に利用しやすい仕事です。同じ職種でも、会社や配属先の業務体制によって働きやすさは変わります。
転職後の収入や働きやすさを安定させたいなら、まずは現在の経験を別の会社や業界へ活かせる仕事を検討しましょう。未経験職種へ移る場合は、学習時間や選考難易度、入社直後の収入低下まで含めた比較が必要です。
この記事では、子育て中に検討しやすい4業種・7職種を「両立しやすさ」「経験の転用可能性」「未経験リスク」の3軸で整理します。求人票や面接で確認したいポイントも紹介するので、自分に合う仕事を選ぶ際にお役立てください。
子育てしながら働きやすい正社員の仕事は「職種名」だけでは決まらない

子育てと仕事の両立では、「事務なら働きやすい」「IT業界なら在宅勤務ができる」といった職種名・業界名だけで判断しないことが大切です。
実際の働きやすさは、主に次の3つで決まります。
- 時間と場所を調整できるか
残業の頻度、始業・終業時刻、出社日数、通勤時間、子どもの送迎に間に合うかを確認します。 - 急な休みをチームで補完できるか
担当者しか対応できない業務が多い職場では、子どもの発熱時に休みにくくなります。複数名で顧客や業務を担当しているか、引き継ぎの仕組みがあるかが重要です。 - 経験を活かして成果を出せるか
働く時間が限られていても、これまでの経験を活かせる仕事なら、入社後に成果を出しやすくなります。反対に、未経験の仕事では、業務を覚えるための時間や周囲の支援体制も必要です。
在宅勤務ができても、残業や突発対応が多ければ両立しやすいとは限りません。また、時短勤務制度があっても、利用者がほとんどいない職場では使いにくい場合があります。制度の有無に加え、利用実績と業務体制まで確認しましょう。
仕事選びは「経験の転用可能性」と「未経験リスク」で考える
子育て中の転職では、職種と業界をそれぞれ変えるかどうかで、転職後の負担が変わります。候補を次の4つに分けると、優先順位をつけやすくなります。
| 選び方 | 経験の活かしやすさ | 未経験リスク | 検討のポイント |
|---|---|---|---|
| 同職種 × 同業界 | 高い | 低い | 業務を理解しているため、勤務条件と職場体制を中心に比較しやすい |
| 同職種 × 別業界 | 高い | 低〜中 | 職種経験を活かしつつ、より両立しやすい業界へ移れる可能性がある |
| 別職種 × 同業界 | 中程度 | 中程度 | 業界知識や顧客理解を活かせる。新しい実務の習得期間を確認する |
| 別職種 × 別業界 | 低い | 高い | 学習期間、選考難易度、年収の変化、入社後の支援体制を慎重に見る |
最初に検討したいのは、「同じ職種のまま、働き方を変えやすい会社や業界へ移る」選択肢です。たとえば、法人営業の経験者が、外回り中心の営業からオンライン商談中心の営業へ移るケースです。業務経験を活かせるため、未経験職種への転職よりも即戦力として評価されやすく、条件を維持できる可能性があります。
異職種へ転職したい場合も、経験をゼロから考える必要はありません。顧客対応、進行管理、数値分析、業務改善、社内調整など、これまでの仕事で身につけたスキルを分解し、転用できる仕事を探しましょう。
子育て中の正社員が検討しやすい4つの業種

ここで紹介する業種は、すべての会社が子育てと両立しやすいという意味ではありません。業務のオンライン化や分業が進んでいる会社では、時間や場所を調整できる求人が見つかることがあります。候補を広げるための入口としてご覧ください。
IT・WEB業界
IT・Web業界には、エンジニア、Webデザイナー、Webマーケター、カスタマーサポート、営業など、パソコンを使って進める職種が多くあります。会社や担当業務によっては、在宅勤務やフレックスタイムを利用できる場合があります。
一方で、システム障害への対応、リリース前の繁忙、顧客先への常駐などがある仕事もあります。「IT業界だから柔軟」と決めつけず、出社頻度、夜間対応、繁忙期を確認しましょう。
ソフトウェア系
SaaS企業の増加に伴い、営業、インサイドセールス、カスタマーサクセス、エンジニアなどオンラインで完結できる職種が増えています。リモートワーク、時短勤務、裁量労働など多様な働き方が可能です。
「ソフトウェア系」に該当する企業として、下記が挙げられます。
- 株式会社マネーフォワード
- 株式会社SmartHR
- 株式会社ユーザベース
- 株式会社HERP…など
メディア系
ニュースサイトや育児情報サイトなど、オンラインメディアを提供する企業が多く、編集、ライティング、SNS運用、コンテンツ企画といった職種は自宅で完結しやすく、柔軟な働き方が可能です。
「メディア系」に該当する企業として、下記が挙げられます。
- コネヒト株式会社
- 株式会社クルイト
- 株式会社カラダノート …など
WEBサービス系
アプリやWeb上でサービスを提供する企業が多く、リモートワークやフレックス制度が浸透しています。フルタイム正社員だけでなく、時短正社員や業務委託など、ライフステージに合わせた多様な雇用形態が存在します。
「WEBサービス系」に該当する企業として、下記が挙げられます。
- 株式会社ギフティ
- 株式会社Timers
- ランサーズ株式会社
- スマートキャンプ株式会社 …など
ITコンサルティング系
IT開発、ソフトウェアテスト、AI導入などのコンサルティングを行う企業です。ITエンジニアの比率が高く、専門スキルが求められますが、テレワークやフレックスを活用しやすく、福利厚生や残業時間の短縮に積極的な企業が多いです。
「ITコンサルティング系」に該当する企業として、下記が挙げられます。
- 株式会社SHIFT
- 株式会社豆蔵
- 株式会社ベンジャミン
- SEVENRICH GROUP …など
WEB制作会社系
WebサイトやWebアプリケーションの企画・開発を行います。WebディレクターやWebデザイナーが主な職種で、フルテレワークを導入している企業もあり、スキルアップと子育ての両立がしやすいのが特徴です。
「WEB制作会社系」に該当する企業として、下記が挙げられます。
- 株式会社エッジ・インターナショナル
- 株式会社IMAGICA IRIS
- 株式会社ネイキッド
- 株式会社シーズン …など
人材紹介
人材紹介、人材派遣、求人広告などの人材業界には、法人営業、キャリアアドバイザー、採用支援、求人制作、カスタマーサポートなどの仕事があります。営業、採用、人事、接客の経験を活かせる可能性があります。
求職者との面談が夕方以降に入る職場や、目標達成に向けて業務量が増える職場もあるため、面談可能時間、残業実績、担当件数を確認することが大切です。
- エムスリーキャリア株式会社
- 株式会社リクルートスタッフィング
- パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社 …など
1.人材紹介
オンライン面談やLINE・チャットでの相談が主流になり、テレワークで働きやすくなっています。面談数や転職決定数など定量的な成果で評価されるため、勤務時間に縛られすぎません。
2.人材派遣
業務内容がルーティンで安定していることが多く、急な残業が少ないのがメリットです。求職者との面談や企業向けの営業もオンラインで完結することが増え、テレワークでの業務が可能です。
子育て・生活者向けの商品やサービスを扱う業界
教育、保育、ヘルスケア、家事支援、食品、ECなど、子育て家庭や生活者向けの商品・サービスを扱う業界では、自身の生活者視点が商品理解や顧客対応に役立つ場合があります。
ただし、「子育て経験がある」ことだけで採用が決まるわけではありません。営業、マーケティング、カスタマーサポート、商品企画など、仕事で再現できる経験と結びつけて伝えましょう。
- 株式会社コドモン
- 株式会社TENTIAL
- 株式会社ベビーカレンダー
- 株式会社g-wic …など
専門サービス・バックオフィス支援業界
経理、労務、採用、営業事務などを企業向けに支援する会社では、業務の標準化やチーム分担が進んでいることがあります。バックオフィス経験を別の会社でも活かしやすい点が特徴です。
ただし、月末月初、給与計算、決算、採用繁忙期など、職種ごとに忙しい時期があります。締切が集中する時期と、休みを補完する体制を確認しましょう
- アカウンティングフォース税理士法人
- GYC税理士法人
- MC LINK会計事務所 …など
業種ごとの特徴をさらに詳しく知りたい方は、子育て中の女性が働きやすい4業種の解説も参考にしてください。
子育てしながら働きやすい正社員の仕事7選

次の表では、7職種を3つの軸で比較しています。評価は一般的な目安です。実際の勤務条件や働きやすさは、会社、配属先、担当業務、本人の経験によって異なります。
| 職種 | 両立しやすさの目安 | 経験の転用可能性 | 未経験リスク | 求人・面接で確認すること |
|---|---|---|---|---|
| 営業 | 中〜高 | 高い | 中 | 外出・出張、商談時間、個人担当かチーム担当か |
| カスタマーサポート コールセンター | 中〜高 | 高い | 低〜中 | 対応時間、シフト、出社頻度、クレーム時の支援 |
| テクニカルサポート | 中 | 中〜高 | 中〜高 | IT知識、夜間・休日対応、問い合わせの難易度 |
| ITエンジニア | 中〜高 | 経験者は高い | 高い | 常駐、障害対応、リリース前の残業、学習時間 |
| Webデザイナー | 中〜高 | 経験者は高い | 高い | ポートフォリオ、納期、修正回数、担当範囲 |
| Webマーケター | 中〜高 | 中〜高 | 中〜高 | 広告運用、レポート頻度、数値責任、繁忙期 |
| 管理部門・事務 | 中〜高 | 経験者は高い | 中 | 締め日、出社必須業務、代替要員、募集職種の専門性 |
営業
営業は、これまでの業界知識や顧客折衝力を活かしやすい職種です。特に、オンライン商談が中心のインサイドセールスや、複数名で顧客を支援する営業組織では、外出や担当者への負担を抑えられる場合があります。
一方、訪問件数が多い営業、遠方への出張がある営業、顧客都合で夕方以降の商談が入りやすい営業は、送迎時間との調整が難しくなることがあります。商談方法、担当エリア、直行直帰の可否、目標の評価方法まで確認しましょう。
営業経験がある方は、業界を変えても、課題の聞き取り、提案、社内調整、目標管理などの経験を伝えられます。時短勤務ができる営業求人を見ながら、現在の経験を活かせる条件を整理してみてください。。
カスタマーサポート・コールセンター
顧客からの問い合わせに、電話、メール、チャットなどで対応する仕事です。対応時間やシフトが明確な職場では、終業時刻を見通しやすい傾向があります。接客、販売、営業、事務などで身につけた顧客対応力も活かせます。
ただし、土日や夕方以降のシフト、問い合わせが集中した際の残業、出社必須の運用がある求人もあります。対応チャネル、1日の対応件数、シフト決定の時期、欠勤時の交代方法を確認しましょう。
テクニカルサポート
IT製品やWebサービスの使い方、設定、不具合に関する問い合わせを支援する仕事です。顧客対応の経験に加え、社内ヘルプデスク、システム運用、SaaSの利用経験などを活かせます。
未経験から応募できる求人もありますが、製品知識やITの基礎学習が必要です。入社後研修の内容、独り立ちまでの期間、難しい問い合わせを上位担当へ引き継げる仕組みを確認しましょう。24時間サービスでは夜間・休日対応の有無も重要です。
ITエンジニア
開発環境が整っている会社では、在宅勤務やフレックスタイムを利用できる場合があります。経験者は、開発言語、担当工程、業界知識、チーム開発の経験を別の会社へ転用しやすい職種です。
一方、未経験からの転職では、学習や成果物の準備に時間がかかります。入社後も継続的な学習が必要で、短期間で現在と同じ収入を得られるとは限りません。常駐の有無、障害対応、リリース時期、勤務時間外の連絡ルールを確認してください。
時短勤務ができるエンジニア求人も、必要な経験と働き方を知る材料になります。
WEBデザイナー
Webサイト、広告バナー、LPなどを制作する仕事です。制作経験とポートフォリオがある方は、スキルを別の業界でも活かせます。パソコンで完結する業務が多い一方、在宅勤務の可否は会社によって異なります。
未経験者は、デザインツールの操作だけでなく、情報設計、ユーザー理解、制作意図を説明する力も求められます。納期前の残業、修正依頼の入り方、複数案件の進め方、ディレクションまで担当するかを確認しましょう。
AIがビジネスで当たり前に使われる昨今では、かなり難易度の高い転職になります。
WEBマーケター
広告運用、SEO、SNS、メール配信、アクセス解析などを通じて、集客や売上向上を支援する仕事です。マーケティング経験のほか、営業での顧客理解、事務でのデータ集計、広報での情報発信などを活かせる場合があります。
成果を数値で評価しやすい一方、キャンペーンやレポート提出前に業務が集中することがあります。担当領域、予算規模、レポートの頻度、緊急の広告調整が発生するかを確認しましょう。
時短勤務ができるWebマーケティング求人から、求められる経験を確認できます。
管理部門(経理・総務・人事・労務など)
経理、労務、採用、総務などは、これまでの専門知識や正確な事務処理力を活かしやすい職種です。業務の手順が整い、複数名で担当している職場では、予定を立てて働きやすい場合があります。
ただし、経理の月末月初や決算、労務の給与計算、採用の繁忙期など、締切が動かしにくい仕事もあります。また、未経験で応募できる一般事務には応募が集まる場合があるため、「事務なら何でもよい」と広げすぎず、経験を活かせる専門領域を探すほうが選考で強みを伝えやすくなります。
たとえば経理経験がある方は、時短勤務ができる経理求人で、決算経験や利用ソフトなどの応募条件を確認してみましょう。
さらに詳しくは子育てしながら正社員で働きやすい【職種】7選という記事で取り扱っています。
子育てしながら働きやすい会社を見極める6つの確認ポイント

子育て中の女性にとって、正社員として働くのが難しいとされる業種や職種について説明します。ただし、これらはあくまでIT・Web業界などと比べた場合であり、すべての企業に当てはまるわけではないことに注意してください。
希望する職種が決まったら、制度と実態の両方を確認します。求人票だけで判断できない項目は、面接や転職エージェントを通じて質問しましょう。
1.残業時間ではなく「残業が発生する時間帯」まで聞く
月の残業時間が少なくても、お迎え直前に業務が発生する職場では調整が難しくなります。通常の退勤時刻、繁忙期、定例会議の時間、突発対応の頻度を確認してください。
2.在宅勤務・フレックスの利用条件を確認する
制度があっても、試用期間中は利用できない、週の出社日数が決まっている、配属先によって運用が異なる場合があります。利用開始時期、出社頻度、コアタイム、子どもの体調不良時の扱いまで確認しましょう。
なお、在宅勤務は「仕事をしながら子どもの世話をする制度」ではありません。子どもが自宅保育になる場合の休暇や中抜けの扱いは、会社のルールを確認する必要があります。
3.急な休みを補完できる体制があるか確認する
担当業務を複数名で共有しているか、マニュアルがあるか、顧客対応を引き継げるかを確認します。「子育て中の社員がいるか」だけでなく、実際に休みが発生したときの運用を聞くことが大切です。
4.時短勤務でも評価される基準が明確か確認する
長く働くことではなく、成果、業務改善、顧客満足度などで評価される会社であれば、限られた時間でも貢献を示しやすくなります。時短勤務者の目標設定、評価方法、昇給・昇進の事例を確認しましょう。
5.入社直後から希望する働き方ができるか確認する
法定制度とは別に、入社直後の時短勤務を認めるか、在宅勤務をいつから利用できるかは会社ごとに異なります。「子育て支援制度あり」という記載だけでなく、自分の入社時期と雇用条件で利用できるかを確認してください。
6.上司やチームの運用を具体的に確認する
制度を利用しやすいかどうかは、上司の考え方やチームの人数にも左右されます。子育て中の社員の在籍だけで判断せず、会議の時間、情報共有の方法、欠員時の対応、時短勤務者の担当業務を質問しましょう。
より詳しい確認項目は、子育てしながら働きやすい会社の特徴と見極め方で解説しています。
未経験の仕事へ転職するときのリスクを下げる方法
未経験転職そのものが悪いわけではありません。ただし、子育て中は学習や転職活動に使える時間が限られるため、ハードルは上がります。「興味がある」だけで職種を決めず、準備に必要な時間と転職後の条件を見積もることが大切です。
現職で近い業務を経験する
異職種へ移る前に、社内プロジェクトや兼務で近い業務を経験できないか検討します。たとえば、営業からマーケティングへ移りたい場合は、顧客データの分析、セミナー運営、メール配信などを担当すると、実務に近い経験を作れます。
転用できる経験を言葉にする
職種名が違っても、課題の聞き取り、数値管理、進行管理、業務改善、関係者との調整などは別の仕事で活かせます。「何をしてきたか」だけでなく、「どのような課題に、どう対応し、どのような結果につなげたか」を整理しましょう。
求人票で必要経験と育成前提を分ける
「未経験可」でも、基礎知識や自主学習が前提の求人があります。研修内容、独り立ちまでの期間、入社後の目標、質問できる相手を確認してください。選考前に複数の求人を比較すると、必要な準備が見えやすくなります。
収入と時間の変化を試算する
未経験職種では、最初の年収が下がることや、学習時間が増えることがあります。額面年収だけでなく、勤務時間、通勤時間、保育料、家事・育児の分担まで含めて、家族で無理なく続けられるかを考えましょう。
子育てとの両立が難しくなりやすい仕事の条件

業種や職種にかかわらず、次の条件が重なる仕事は、子育てとの両立が難しくなる可能性があります。
- 勤務時間が固定され、送迎時間に間に合わない
- 突発的な残業や出張が多い
- 土日・夜間の勤務が多く、家族の協力を得にくい
- 担当者が一人で、急な休みの代替要員がいない
- 入社直後は希望する時短勤務や在宅勤務を利用できない
- 未経験業務の習得と成果を短期間で求められる
製造、建設、不動産、医療、介護、販売、サービスなど、現場での対応が必要な仕事でも、職場によっては固定シフト、短時間勤務、分業などで両立できる場合があります。業界名だけで候補から外さず、勤務場所と時間、補完体制を個別に確認しましょう。
経験を活かして働き方を変えた転職事例【インタビュー】
Iさんは、30代で神奈川県在住、9歳と3歳のお子さんを育てながら、リアルミーキャリアを利用して転職活動を進めました。

Iさん(30代/神奈川県)
子供: 9歳・3歳(平日はワンオペ育児)
職種: 営業職
転職活動期間:2ヶ月(育休明け2週間でスタート)
転職前の働き方:出社&リモート/時短
転職後の働き方:フルリモート/フルタイム

Iさん(30代/神奈川県)
子供:9歳,3歳(平日ワンオペ)
職種:営業職
転職活動期間:2ヶ月
転職前:出社&リモート/時短
転職後:フルリモート/フルタイム
転職前は時短勤務と在宅勤務を組み合わせていましたが、通勤に往復約3時間かかることが負担になっていました。
そこで、これまでのIT関連の経験を活かせる仕事に絞って求人を探し、約2か月の転職活動を経て、フルリモート・フルタイムの仕事へ転職しました。未経験職種へ大きく方向転換するのではなく、経験を転用しながら通勤条件を変えたことで、働く時間と家族との時間を確保しやすくなった事例です。
大切なのは、誰にとってもフルリモートが正解ということではありません。「現在の負担は何か」「どの経験なら次の会社でも活かせるか」を整理し、自分に合う条件へ変えることです。
実際に子育てと仕事の両立のために転職された方のインタビュー記事もありますので、併せてご覧ください。
子育てしながら正社員で働く際のよくある質問
子育て中は正社員よりパートのほうが働きやすいですか?
働きやすさは雇用形態だけでは決まりません。正社員でも、時短勤務、残業の少ない業務、在宅勤務、チームでの補完体制が整っていれば、子育てと両立できる場合があります。一方、パートでもシフト変更が難しい職場はあります。
収入、社会保険、キャリアの継続、勤務時間、家庭の分担を比較し、無理なく続けられる雇用形態を選びましょう。
子どもが小さくても転職先で時短勤務を利用できますか?
3歳未満の子どもを養育する労働者について、事業主には、原則として1日の所定労働時間を6時間とする措置を含む短時間勤務制度を設ける義務があります。ただし、労使協定により、継続雇用1年未満の労働者などが対象外になる場合があります。
また、3歳から小学校就学前までの子どもを養育する労働者に対しては、2025年10月から、企業が5つの選択肢のうち2つ以上の柔軟な働き方の措置を用意し、労働者がその中から1つを選べる仕組みが適用されています。制度の対象になるか、入社前に企業へ確認してください。
参考:短時間勤務等の措置、柔軟な働き方を実現するための措置|厚生労働省
未経験でも在宅勤務ができる仕事へ転職できますか?
可能性はありますが、在宅勤務では一人で業務を進める場面も多いため、経験者を対象とする求人もあります。未経験職種だけに絞らず、現在の経験を活かせる職種で在宅勤務ができる会社も並行して探すと、選択肢を増やせます。
「在宅勤務ができるか」だけでなく、研修中の出社、週の出社回数、勤務時間外の連絡、子どもの体調不良時の運用も確認しましょう。
求人票の「子育てと両立しやすい」は信用できますか?
求人票の表現だけで判断せず、具体的な運用を確認することが大切です。時短勤務者の人数、平均的な退勤時刻、在宅勤務の利用頻度、急な休みの引き継ぎ方法、評価基準などを質問すると、実際の働き方をイメージしやすくなります。
まとめ
子育てしながら正社員で働きやすい仕事を探すときは、職種名や制度の有無だけで決めないことが大切です。
- 勤務時間と場所を調整できるか
- 急な休みをチームで補完できるか
- 現在の経験を次の仕事へ活かせるか
- 未経験の場合、学習時間・選考・収入のリスクを受け入れられるか
まずは、同じ職種のまま働き方を変えられないか、次に同じ業界の知識を別職種へ活かせないかを検討しましょう。そのうえで、求人ごとの出社頻度、残業の時間帯、時短勤務の利用条件、評価方法を比較すると、自分に合う仕事を選びやすくなります。
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