育休後に復帰したら責任者に!相談して働ける環境を作った体験談

                   
育休後に復帰したら思いがけず責任者になったものの、ハードな働き方で疲労。相談して働ける環境を作った体験談をご紹介します。
※写真はすべてイメージです

育休明けで復帰したら、思いもよらず責任者に抜擢されてしまった。しかし、仕事と育児の両立で、責務を果たしきれるか不安。そんな中、会社と相談しながら働ける環境を整えていった体験談をご紹介します。

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部署異動で働き方を変えるなら、育休明けがチャンス

育休明けが部署異動などで働きを変えやすいチャンスです。

Jさん(40代・子供2人)
現在、東京都で8歳の男の子と0歳の女の子の育児をしている、40代ママです。今はフリーで活動していますが、上の子が生まれた当初は会社員として産休、育休、そして復職を体験しました。ちなみに、当時の自分の年齢は30歳半ばの頃。出産前は営業職でバリバリと仕事をして、1日10時間勤務も普通な環境。それが、産後は時短勤務となり、しかも突然チームの責任者に。産後に責任者になってからどうやって働ける環境づくりをしたのか、体験談をお伝えします。

復帰後に元の部署に戻るのが良いかどうか。それは人によって違うと思います。何を重視するかによっても、変わるでしょう。私の場合、元の上司がずっと復職を待ってくれていたので、異動せず義理を果たそうと思ってしまいました。復職前に、元の上司と2回ほど話をしましたし、会社の人事・労務担当者とも話をしましたが、私は元通りの部に復職することに決めたのです。

しかし、本当は育休明けのタイミングで育児をしながらでも働きやすい部署に変えてもらうべきだったと今では思います。会社にもよるとは思いますが、異動というのは自分の意思で簡単にかなえられるものではありません。ですが、実は育休明けというのは1つのチャンスです。元の部署に戻って、またどんどんとキャリアを積み上げていきたいという野心があるなら話は違います。ですが、まずはしっかりと働く感覚を取り戻す、働き続けられる環境を整えることを考えれば、先輩ママがいる部署や休みやすい部署に配置をお願いするのが良いと思います。

ちなみに、私は産休に入る前に何人かの先輩ママに話を聞きましたが、なかなか共感できる働き方をしている人がいませんでした。仕事優先でガンガンと働き、部長になっているようなママたちにばかり会ってしまったので、何だか焦燥感を持った記憶があります。

上司のマネジメントは企業の観点

上司からのチームリーダーの就任を断れず、仕事で手一杯になり、家族への影響も出て大変でした。

そうして、元の部署に復職して新たな生活が始まりました。産休前、私は営業担当として、チームリーダーの下で仕事をしていました。クライアントや担当商品についての理解はありましたし、裁量を与えられて1人で動くことはあっても、あくまで重要な局面での決断はリーダーの仕事。ところが、約2年近い産休と育休が明けて会社に戻ると、上司だったチームリーダーは異動、私はまだ社会感覚も戻らぬうちにチームリーダーに就くことを求められたのです。

子どもは保育園に預けていましたが、いつ体調を崩すかもわからないし、時短勤務で4時半には退社する身。クライアントは夜10時〜11時まで働いているような人たちだったこともあり、責任を持って対応することは難しいと上司に伝えましたが、何となく言いくるめられてしまいました。

私は恐らく不器用で、多少責任感の強いタチなのでしょう。結局、クライアントとの打ち合わせのために、子どもを保育園に迎えに行ったあとで再び仕事に出て会議をするような日々が続きました。そんな生活は、私が大切にしなければならないはずの家族を疲弊させてしまったことは事実です。

あのとき、上司からチームリーダーになるようにとの申し入れに対して、きちんと「ノー」と言えていればよかったのでしょうけれども、そのときは育休を取っていた負い目からか、それはできませんでした。

「あるだけ」の制度は当てにしない

私が勤めていた会社は、いわゆる大企業のカテゴリーに入る会社でした。ですから、労務担当もおり、産休・育休・時短勤務などに関する制度もしっかりしていたと思います。時短勤務していても、基本給の7分の6の給与も出ていました。

ですが、制度を盾に実際の現場で振られた仕事を断るのは難しいものです。上司からの無茶なリーダー就任依頼の後も、会社の人事や労務担当の人たちに話をして自分の残業状況などを説明しましたが、結局は人事部よりも現場の方が強い会社だったため、その話し合いによってもたらされたものはありませんでした。

制度として存在していても、それを活用するためにはハッキリと「ノー」と言える力、「私は時短なので厳しいです」と線引きをする力が必要だったのです。制度も上司も自分を守ってはくれません。働きながら、育児をして家族も守っていくためには、自分の意思の力がとても大切だと考えさせられました。

私は営業以外の部署への異動を希望しつつ、営業部の中でも別の部署への異動を願い出ながら、目の前の仕事をこなしていました。その時期には、体調を崩したり精神的にも厳しく、なかなかしんどい思いをしていたものです。

ライフスタイルに合わせてきちんと働ける環境を作る

そのうち、子どもが幼稚園に入る年齢になり、私たちは家族として子どもを保育園から幼稚園に入れる決断をしました。その背景にもいろいろとあったのですが、それはここでは割愛します。その頃になると、営業職であることには変わりありませんでしたが、前にいた部署からは異動していました。送迎の必要な幼稚園だったので、新しい部署の上司と相談をすると、週に2日程度は在宅勤務にすることを許可してくれたのです。

制度に頼るだけではなく、自分にとって必要な環境は上司と相談して勝ち取っていかなければならないのだ、と前の部署で得た教訓を踏まえたトライが奏功しました。しばらくは在宅勤務を交えたスタイルで仕事をしていましたが、介護の必要性など家族の事情もいろいろと出てきたために、結局は退職することにしました。

自分が働きやすい環境は作ってしまおう

育休明けは、どこの部署で復職するのかが重要です。また、時短勤務などの制度があったとしても、それらの制度が社内できちんと活かされているかどうか、現場で受け入れられているかどうか、しっかり確認をしておきましょう。前例がないのであれば、関係者に粘り強く相談するなどしっかりと巻き込んで働きやすい環境を作るぐらいの気概が必要です。どうしても組織が動いてくれず、働きにくい状況が続くのであれば、転職することもひとつの手だと思います。

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