フルタイムで働くワーママのなかには、パパが残業で毎日遅いなどの理由から、ワンオペ育児を強いられているママもいます。
「フルタイム勤務がきつい…。家事も子育てもワンオペだし、体力も気力ももう限界」というような場合、いったいどうしたらよいのでしょうか。
もくじ
フルタイムで働きながら、家事に育児にと大忙しのワーママは、時間がいくらあっても足りません。
朝起きたら走るように家事をこなし、子供を保育園に送りだして、仕事が終わったら大急ぎで子供のお迎え。帰りがけに買い物に行く暇もなく、速攻で家に帰って家事・育児をこなします。
それでもパパが定時で帰れる人は、帰宅後に子供のお風呂や茶わん洗いなどを手伝ってもらえますが、ワンオペ育児ではそれもできず、何もかもママの肩にのしかかっています。
ワーママのなかには、残った仕事を自宅に持ち帰って夜中にやったり、やっと寝床についても夜中に子供に起こされたりする人もいます。どんなに眠くても、次の日は仕事に行かなければなりません。
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そのように朝から晩まで忙しく働いているワーママに、自分の時間があろうはずがありません。「月曜日が始まったと思ったらもう週末」というように、平日はフルスピードで過ぎていくでしょう。
休日になってもやらなければならない仕事は山積みです。食材のまとめ買いや、平日の料理の下準備、部屋の掃除などをしていたら、自分の時間はほとんど作れません。
毎日忙し過ぎて、自分のスキルアップのための勉強もままならず、子供の教育にも手が回らず、部屋は散らかり放題。すべてが中途半端のように感じて、イライラするワーママもいます。
「こんなにがんばっているのに、仕事も育児も家事も、すべて中途半端。ぜんぜん成果が見えない!」と思うと、言いようのない焦燥感にかられることもあるでしょう。
仕事と家事に追われていると、「子供にかまってあげられる余裕がない」と悩むワーママもいます。忙しさから気持ちがパンパンになってしまって、子供と笑顔で語り合う余裕もなく、母親として子供と満足に関われないことに後ろめたさを感じるのです。
早期教育に関心があっても、それを実践する時間のゆとりがないと、「自分は子供のために何もしてあげられない」と悩むワーママもいます。
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仕事のできる努力家のワーママほど、仕事も育児も家事も完璧を目指し、それができない自分に打ちのめされがちです。
でも、よくよく考えてみると、そもそも2人分の仕事をたったひとりでこなしているのですから、完璧になどできるはずがありません。そのことを自覚し、「すべて60点ぐらいでOK」といった大らかな気持ちで、仕事や家事・育児に臨むことが大切です。
ママが大らかな気持ちになれると、多少家の中が散らかっていても子供はのびのび育ちますし、残業で疲れたパパもママの笑顔に癒され、すべてがよい方向に向かいます。
日々の疲れを少しでも解消し、ワンオペ育児の辛さから逃れるためには、“自分でなくてもできる仕事”はできるだけ他に任せるのがベストの方法です。
その中でもすぐに効果が出やすいのが、家事の時短です。たとえば、次のような方法が考えられます。
・食器洗いは食洗器を使う(できるだけ大容量のもの)
・平日の掃除はお掃除ロボットに任せ、週末だけ掃除機をかける。
・買い物は宅配を利用する。
・カット済み食材を使った時短料理キットを利用する。
ほかにも、工夫次第で家事時間はかなり短縮できます。そして、余った時間で子供に絵本を読んであげたり、早期教育を考えるなら自宅でできる教材を置いたりして、それを親子のコミュニケーションツールにすることもできます。
ワーママにとって、パパの育児・家事の協力は欠かせません。ただし、自分と同じように働いてもらおうと思っても、なかなか難しいケースは多いでしょう。
まずはパパと育児や家事について話し合い、たとえば「おむつ替えは苦手だけど、一緒にお風呂に入るのはできるよ」「水曜日はノー残業デーだから保育園のお迎えに行けるよ」というように、できることからやってもらうのが得策です。
家事代行サービスはけっして安くはありませんが、本当に疲れているときは、たとえお金を払ってでも家事代行を頼んだ方が助かる場合もあります。
たとえば月に2回、3時間程度の家事代行を頼むと、リーズナブルな会社でも月2万円前後の出費になります。それでも、プロに来てもらうだけで家の中はピカピカになり、子供にも笑顔で接することができるようになります。
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ワーママの中には、「同世代の男性に比べて、自分は十分なキャリアが積めていない」と焦る人もいます。でも、その焦りから自分を追い詰め、体に無理をして働き過ぎると、数年後に燃え尽きてしまう危険性もあるので注意が必要です。
子育て期間中の今は「これから活躍するための準備期間」ととらえ、自分のペースでコツコツとスキルを積んでいくことが大切です。
人生100年時代の今、子育て期間中はまだ仕事人生のプロローグに過ぎません。「会社で評価されない!」と思っても、子供が中学・高校と上がったころには、子供が部活に全力投球するのと同じぐらいのパワーで、仕事に全力投球できるときがくるでしょう。そのときのためにも、今は家庭を大切にし、子供をしっかり育てることが大切なのです。
子育てが一段落しても、そこからまだ30年ぐらいの月日を、仕事に思う存分取り組むことができます。今はまだ日本も男性中心社会ですが、10年後には「子育て期を乗り越えて活躍するミドルの女性」が、当たり前のようにキャリアアップ転職をする時代が、やってくるかもしれません。
その日のためにも、長期的な視野で仕事を考え、自分のキャリアプランをしっかりと立てておくことが大切です。「会社でどう評価されているか?」ではなく、「自分は何ができるか?」を指標に考えると、焦りも少なくなるでしょう。
「どうしてもワンオペが辛い!これ以上続けると、体調を崩すかもしれない」というようなギリギリの状態になってしまったときは、フルタイムから時短勤務に切り替えたり、時短勤務制度のある会社に転職したりするのも、選択肢のひとつです。
職種によっては、在宅勤務が可能な会社に転職できる場合もあるでしょう。同じ時間働いても、通勤がなくなるだけで疲労感はぜんぜん違います。
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フルタイム&ワンオペ育児に追われるワーママが、気持ちと時間にゆとりを持って暮らす方法についてご紹介しました。
どんなに大変な子育て期でも、夫や子供と笑顔で語り合えるゆとりのあるママは、大丈夫かもしれません。
でも、「忙し過ぎて笑顔になれない」と感じたときは、黄色信号です。勤務時間や家事時間を見直すなど、生活を立て直すための工夫をすることで、少しでも心にゆとりをもって暮らしたいですね。
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