【体験談】小学生の息子が不登校に!典型的ないい子だったのに…!?共働きの仕事はどうする?

                   
※写真はすべてイメージです

文部科学省が2019年10月に公表した 「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題」 によると、 小・中学校における不登校児童生徒数は14万4031人(※)で過去最多に。5年連続で不登校児童が増加という事態が続いています。

各学年に不登校児童が数人いる割合となっており、子供の登校拒否は誰もが直面する可能性があります。子供の不登校はどの家庭にとっても深刻な事態ですが、共働き家庭では親の仕事にも影響するため、なおさら事態が問題化する傾向にあります。

今回は、子供が小学校4年生のときに不登校になり、家族全体の生活スタイルを改めて見直すことにより、不登校だけでなく家族関係も改善したワーママの体験談をご紹介します。

Kさん(40代・子供1人)
保険会社店の営業職として勤務(月末月初は残業あり)。長期出張ありで激務のコンサル職の夫と、小学校4年生の息子の3人暮らし。

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育児を妻に任せっきりで家庭に関心がない夫

コンサル職の夫は仕事人間で、ほとんど家にいない状態。「子供の事は君に任せるよ」という放任っぷりで家庭に関心がなく、夫婦関係には深い溝がありました。

子供が小さい頃は母親の私一人で決めるのが不安だったため、何かにつけて夫に相談してきましたが、ここ最近は夫と話すのも面倒で事後報告すらしない状態。

たまに私が「今日こんな事があってね…」と話し始めても、「それで?」「だから?」と、すぐに結論と問題を求められる始末。子供のことに関してあなたはどう思うかと尋ねても、「君に任せるって言っただろ」の一言のみ。

こんな夫に話掛ける気力さえ起きなくなり、夫婦の距離はどんどん開いていきました。

そんな夫婦関係の中、息子が大きくなり手が離れてきたことも重なり、自分が必要とされて活躍できる場所がほしい、もっと仕事をしたいと思うようになりました。

仕事では年齢による焦りから異動を希望

独身時代は「仕事が楽しくてたまらない。結婚や出産はずっと後でいい。」と思ってきたタイプでした。そんな私でしたが、出産と同時にそれまでの仕事に対する感覚が一変しました。

へその緒が首に何重にも巻き付いて、産声をあげずに苦しそうに産まれてきた息子を見た瞬間から、仕事よりも何よりもかけがえのない息子の存在が第一に。

「産後は即、バリバリ働くぞ!」と鼻息荒く働いていた産前から一転、家庭を重視するために仕事は大幅にセーブすることにしました。

出産前は営業職として第一線で突っ走ってきましたが、出産後は時短勤務がしやすい事務職へ異動。子供の健康状態に少しでも異変があれば、有給を使って通院したり休んだりすることができるポジションだったため、育児を優先しながら仕事を続けてきました。

しかし、子供が小学校中学年になりだんだんと子育ての手が離れていくのを実感し、自分がやりたい事に向き合いたいと思うように。

気付けば45歳。

管理職になっている同期もいる中で、遅れをとっているような気持ちに焦りが出てきました。そう考えた途端、今すぐにでもキャリアを軌道修正したいという思いで頭がいっぱいになってしまったのです。

子供が小4になると同時に仕事を本格化

息子が小学校4年生になった4月、キャリアアップを見据えたポジション異動をしました。久しぶりの営業職の仕事が楽しくて、仕事魂に火が付き、かなり仕事にのめりこみました。

自分の思い描くキャリアを手に入れるために仕事を本格化したと同時に、息子のライフスタイルも変化しました。学童は3年生までという年齢制限があったため、息子は4年生になったと同時に鍵っ子に。放課後は習い事の予定で埋め尽くされ、その合間に友達と遊ぶ時間を組ませていました。

甘えん坊の息子を無理に突き放してしまった

息子は手がかからず親の言うことを素直に聞いてきたタイプで、鍵の扱いや留守番などで目立った問題はありませんでした。私の言うことは大抵聞くし、学校の成績も悪くない。

ただ、一人っ子で甘えん坊なところがあり、小学生になっても私にベタベタ甘えてくる面もありました。

そんな息子に対して「もうすぐ4年生になるし、私も仕事が忙しくなるし、そろそろ男の子らしく育てなくちゃ」と意識し始めたのが、小学校3年生の冬。

しっかりした男の子に育ってほしい。「一人っ子だから甘ちゃん」とか「マザコン」と言われるようでは困るという思いもあったため、息子の自立を目指して、あえて突き放すような接し方をすしてしまったのです。

まさかうちの子が!?ある日突然不登校に

仕事を本格化し、忙しいけれど毎日充実していて楽しく、息子も新しい生活リズムに対応できている様子。取り立てて何の問題もない。

そう思っていた矢先のことでした。

小学校4年生のゴールデンウィークの翌週、息子が朝起きてこなくなったのです。これが不登校の幕開けでした。

「学校に行きたくない!」の一点張りで、布団を被ったまま出てこない息子。

その日は仕方なく学校を休ませましたが、夜通しゲーム漬けで朝起きられない日々が続き、いつの間にか昼夜逆転生活になっていました。

私は連日仕事を休めないため、息子を一人家に残し出勤。早めに仕事を切り上げて帰宅というサイクルをとっていたのですが、だんだん仕事も回らなくなり精神的に苦痛になってきました。

明らかになった息子の不登校の原因

息子の不登校が2週間続いた頃、担任の先生とスクールカウンセラーに相談することに。不登校の原因は学校生活ではなく、「夫婦仲の悪さと親からの愛情表現の不足」だとピシャリと指摘されました。

実は「営業に戻って仕事を本格化したい」と夫に話を持ちかけたところ、「もう少し家庭に寄り添ってほしい」と言われていたのです。

「これまで家庭のことを私に任せっきりだったのに、今後の私の人生も自分で選択できないのか」と悔しさと怒りでいっぱいになってしまい、結局夫の反対を振り切っての異動に踏み切りました。

仕事が本格化してからは、夜遅くに帰ってくる夫と毎日のように夫婦喧嘩が起こるように。実際、仕事に時間をとられる分、今までに比べて家事の質は落ちていました。

それに対して「明日着ていくワイシャツは仕上がっているのか」「今日の夕飯はこれだけか」などいちいち呟く夫にイラっとし、私も売り言葉に買い言葉、夫との口喧嘩が日に日にエスカレートしていきました。

それを先生に話すと、「子どもは聞いていないようで聞いている。見ていないようで見ているものです」と。

夫の帰宅時間には息子は寝ていたので、直接喧嘩の場面は見せていないつもりでしたが、実は隣の部屋で聞いていたのかもしれません。

さらに、私の「息子離れ」を意識した態度も、息子にとっては「急にママが冷たくなって寂しい」としか感じていなかっただろうと指摘されました。

「急に、家が安心できる場所じゃなくなったのですね。そうなると子どもは心の居場所を失って不安定になるんです。」とスクールカウンセラーに言われました。かなりショックでしたがその通りだと思いましたね。

追い打ちをかけるように「この状況のままでは不登校がエスカレートして、引きこもりになる可能性もある」と指摘されました。

あんなに親の言うことをちゃんと聞いていた息子が…不登校、さらには引きこもり…!?

「不登校」「ひきこもり」という言葉は世間でよく耳にしますが、まさか我が家が直面するとは…。想定していなかった事態に、目の前が真っ暗になると同時に、息子に対して申し訳ない気持ちでいっぱいで胸が張り裂けそうでした。

無理をせず家庭を優先する働き方にシフト

まずできることとして、自分の仕事の整理をすることにしました。

仕事を本格化した後、残業していると周囲から「お子さんいるんだから早く帰ったら?」と声を掛けてもらっても、「できます、大丈夫です」と強気でいた私。

すぐに成果を出さなければと焦っていたので、職場では弱みを見せられなかったのです。このような焦りから、自分のキャパを超えてかなり無理をしていたのだと気付きました。

すでに息子の不登校が原因で、成果を出すどころか仕事にも影響が出ている状況。無理に取りつくろうこともできないので、上司に事情をすべて話すことに。

「時短にしたければ、時短勤務可能なポジションに移ってもらっても構わない。今の部署でやっていきたければ、残業しない範囲でやればそれでいい。細く長くというスタンスでやっていこう」と言われ、急に肩の荷がおりました。

そうは言ってもらったものの、今の私には残業をせずに仕事を回していける自信はありませんでした。また強がって無理をして、結果的に職場や家庭に迷惑を掛けることは避けたいと強く思いました。

なんだかんだで、結局今の部署で仕事を続けることは難しいと判断した私は、時短勤務が可能な事務職に異動することにしました。

親子関係、夫婦関係の立て直し

担任の先生に息子の甘えん坊はどのような対策をとったら良いか相談したところ、「膝に座ってくる?小4の男の子なら普通ですよ?」と笑い飛ばされて拍子抜け。

「もっと家庭で甘えさせてあげて大丈夫ですよ。外では強気に見える子も、家に帰ったらずっとママの二の腕触ってる子だって珍しくないですからね。小4男子は、そんなもんです」と。

私にとっては衝撃的な回答でした。よその子は、もっと親離れしていると思い込んでいたのです。仕事も子育ても、私一人だけが思いつめて焦っていた事に気付きました。

夫婦関係に関しては、スクールカウンセラーの先生に「まずは家族3人でご飯を食べる時間をとるだけでいい」とアドバイスされたものの、夫にその提案をすること自体が憂鬱で。息子が不登校になったことを私のせいにされるような気がして、気が進みませんでした。

でもこのままでは何も変わりませんし、そもそも夫婦関係は冷え切っていたので、これ以上悪くなることもないと開き直り、思い切ってすべて話しました。

すると、意外にも夫から「家のことを君ばっかりに任せっきりだったね。俺も忙しいけど、家のルールを決めて3人で過ごす時間を作ろう」と思いがけない言葉が。

このときはとても嬉しくて、涙が止まりませんでしたね。

不思議なもので、その話し合いをしてから、だんだん平日の夜も夫と他愛のない会話ができるようになりました。

夫はその後も変わらず激務で土日いないことも多く、息子との時間を大幅に増やすことは難しかったですが、そんな中でも「土日の朝食は一緒に食べる」というルールを作りました。

不登校からの脱却、本当に大切なものの見直し

息子が不登校になってから改善したことは、2つ。私が異動して夕方に息子とかかわる時間をもつようにしたこと、土日の朝食は家族3人で食べるようにしたこと。

たったこれだけでしたが、次第に学校に行けるようになりました。

重要だったのは、息子との時間を作ったこと以上に、仕事上の焦りや夫婦関係の悪化による、親の精神的な不安定が解消されたことでした。

今回の「息子の不登校」というできごとを通して、本当に大切なものがわかりました。まずは、家族。

大切な息子を育てていく上で、父の存在はこんなにも影響を与えるのだということを実感するとともに、私にとっても夫は心の支えだということを再確認できました。

また仕事においては、同期と比べて自分のキャリアを悲観的に思っていましたが、そんなに焦ることもないと思うようになりました。

私の働く目的は、キャリアを積むということでなく、息子の成長を見守りながら楽しく仕事をするということでした。それを見失いかけていたことに気付いたのです。

そして何より、母である私の心の安定は、家族の安定に直結するということに気付かされました。

子供を含めた家族間での理解が重要

子供が幼い頃は子供の生活時間に合わせた働き方をしていた方も、子供の手が離れていくにつれ、働き方に幅をもつことが可能になります。

しかし、今まで家庭に寄り添っていた母親、または父親が急に仕事にシフトチェンジすると、家族のバランスが崩れることも。それを未然に防ぐには、家族間でのお互いの理解が重要です。

ただ、決して、親が子どものために仕事をあきめることが良いというわけではありません。

今回は、私が他人と比べた焦りなどから、家族との対話が足りず、自分のありたい姿さえも見失った状態で独断で生活スタイルを変えたため、家族のバランスが崩れ悪い影響が出てしまいました。

家庭のありかたを事前にしっかりすり合わせておけば、今回のような事態にはならなかったのではと反省しています。

そのためには、夫婦それぞれがどんな働き方をしたいのか、どんな家庭でありたいのかということを日頃からよく話し合うこと。子供がある程度わかる年齢になったら、子供を含めた話し合いが大切になります。

家族皆でワークライフバランスを考え、家庭を運営する視点を持つことが重要だなと感じたできごとでした。

※参考文献:平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(文部科学省)


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