【ワーママ必見】求人票で確認すべきポイント9選|注意したい用語も解説

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「求人票」は、応募の可否を判断する大切な情報です。

転職希望のママが求人票をチェックするときに確認したいポイントを解説します。

見落としがちな条件や「裁量労働制」「みなし残業」「フレックスタイム制」など、聞き慣れない専門用語の意味にも触れているので、安心して長く働ける職場を見つけるため、ぜひ参考にしてください。

もくじ

ワーママが確認すべき求人票の9項目

ワーママ転職の際に確認したい求人票の項目を解説します。

意外と見落としがちな項目まで幅広く紹介するので、チェックしてみましょう。

1.勤務時間

まずは勤務時間を確認し、無理のない範囲で働けそうかシミュレーションしてみましょう。

チェック項目内容
始業・終業時間保育園・学校・習い事の送迎に間に合うか、固定制かシフト制か
時短勤務の可否子供の年齢や条件に応じて短時間勤務が認められるか
フレックスタイム制の有無コアタイムがあるか、始業時間を柔軟に調整できるか
残業の有無と平均時間「残業なし」とあっても実際の運用状況を確認する
勤務時間帯の柔軟性保育園・学校・習い事の送迎時間に合わせて勤務調整できるか
休憩時間・中抜けの扱い一時帰宅や中抜けが認められているか

フルタイム勤務であれば、基本的に所定労働時間8時間(休憩1時間は別途)という会社がほとんどです。

とはいえ、業種や職種により出勤時間・退勤時間が異なるケースがあるので注意しましょう。

2.勤務曜日

勤務曜日もチェックし、保育園や家族の予定と合うか確認します。

チェック項目内容
固定曜日勤務かシフト制か勤務する曜日が決まっているのか、曜日ごとのシフト制か
週末勤務の有無土日祝日の出勤が必要か、完全週休2日制か
平日休みの可否平日に休みが取りやすいか
学校行事などへの配慮子供の行事に合わせて休みを取りやすい環境か
長期休暇中の勤務体制お盆・年末年始・ゴールデンウィークなどに勤務が必要か
祝日勤務の扱い祝日が出勤日の場合、振替休日や手当があるか

土日祝日に勤務が必須な場合、「土日祝日も開園している保育園に預ける」または「家族が土日休みである」かのいずれかが必須です。

不動産業やサービス業など土日祝日のニーズが高い業種や、医療・福祉などシフト制の職種であれば、必ず確認しておきましょう。

3.オフィスへのアクセス

自宅からオフィスまでの通勤時間を確認し、勤務時間にプラスして日々の予定をシミュレーションしておくこともポイントです。

チェック項目内容
勤務地の所在地自宅からドアtoドアで片道何分かかるか
最寄り駅からのアクセス駅から徒歩何分か、最寄り駅までは電車かバスか
交通費支給の有無上限額や支給条件(定期代・実費など)に定めがあるか
車通勤の可否車・バイク・自転車で通勤できるか、駐車場やガソリン代の支給があるか
代替できる通勤手段電車の運休や道路の渋滞時に迂回できる通勤ルートがあるか
保育園や学校までの距離緊急時にすぐ迎えに行ける距離か
勤務先周辺の環境コンビニ・銀行・病院など、生活に便利な施設が近くにあるか
異動や転勤の有無勤務地が変わる可能性があるか

具体的にどの通勤経路で勤務地に向かうかも確認し、最寄り駅からのアクセスもチェックしておきましょう。

4.仕事内容

仕事内容を確認し、自分のスキル・経験が活かせるか考えることも大切です。

チェック項目内容
具体的な仕事内容「事務」「サポート」など曖昧な表現ではなく、日々の仕事内容が具体的に記載されているか
興味・関心自分が興味を持てる仕事内容か
専門スキルの必要性資格や特定スキル(Excel、簿記、英語など)が必須か
スキル活用これまでのスキル・経験・職歴を活かせるか
業務量・ペース一人あたりの業務量が多すぎないか、繁忙期があるか
評価・昇給制度成果が正当に評価される仕組みがあるか
在宅勤務時の業務内容リモートワークでも対応可能な仕事か、出社が必須な業務があるか

どんなに理想的な雇用条件でも、やりがいやモチベーションを実感できない仕事では毎日がつまらなくなってしまうもの。

反対に、やりがいと自分の得意分野が重なっている分野であれば、即戦力として評価してもらえるので内定率が高まります。

5.年収

日々の生活を支える収入面の確認も欠かせません。「求める収入レベルに達しているか」はもちろん、内訳や計算方法も確認するのが理想です。

チェック項目内容
給与形態月給制・時給制・年俸制など支払い形態がどうなっているか
想定年収の幅「300万〜600万円」など幅がある場合、どの程度の収入になりそうか
各種手当基本給以外に残業手当・通勤手当・住宅手当などが含まれるか
残業代の扱い「みなし残業制」「固定残業代込み」と記載されていないか
賞与(ボーナス)の有無賞与支給があるか、年何回か
昇給制度毎年昇給があるか、評価基準が明確か

募集要項に記載されている年収は、基本的にフルタイム勤務が前提となっているので注意しましょう。

時短勤務を希望する場合、働く時間数に応じた年収をシミュレーションしておく必要があります。

以下の記事の「時短勤務 かんたん給与シミュレーター」で計算してみましょう。

6.雇用形態

正社員・契約社員・派遣社員・パートアルバイト・業務委託…など、雇用形態を確認します。

今後キャリアアップを目指すのであれば、短時間勤務でも「正社員」ポジションを狙いましょう。

チェック項目内容
雇用形態正社員・契約社員・派遣社員・パート・アルバイトなど、雇用形態が求人票に明記されているか
契約期間契約社員やパートの場合、期間の定めがいつまでか
試用期間の有無試用期間がある場合、期間・給与・条件がどう定められているか

なかには「入社直後から時短勤務したいのであれば契約社員からスタート」などの企業もあり、細かな条件は確認しておく必要があります。

試用期間の有無もチェックしながら、給与額面だけにとらわれない転職活動にするのがおすすめです。

7.働き方

リモートワークがあるか、フレックスタイム制度があるかなど、その企業ならではの働き方を確認しましょう。

チェック項目内容
フルタイム勤務か時短勤務か時短勤務できるか、入社直後から時短勤務が可能か
在宅勤務(リモートワーク)の可否自宅での勤務が可能か、出社頻度や条件があるか
裁量労働制労働時間を自己管理できるか、対象の部署や役職があるか
フレックスタイム制コアタイムの設定や勤務開始・終了時間の調整などルールがあるか
兼業・副業の可否他の仕事や副業が許可されているか
残業の有無・平均時間日常的に残業があるか、繁忙期に働き方が変わるか
休暇制度年次有給休暇、特別休暇(育児・介護・慶弔など)を取りやすいか
柔軟な勤務調整子供の行事や急な体調不良時に対応できるか

柔軟な働き方ができればその分ワークライフバランスを整えやすくなります。

ただし、働き方だけ重視して仕事内容が見合っていない場合、入社後のストレスが大きくなるケースもあるので注意しましょう。

8.福利厚生

福利厚生をチェックし、少しでも理想に合う企業から優先的に応募していく方法もあります。

チェック項目内容
社会保険加入の有無健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険に加入できるか
通勤手当交通費支給(上限額)があるか
住宅手当・家族手当住宅補助や扶養家族などの手当があるか
育児・介護休業制度育休・産休や介護休暇を取得しやすいか
有給休暇年次有給休暇の付与時期、取得しやすい環境か
慶弔休暇・特別休暇結婚・出産・弔事などの特別休暇があるか
子の看護休暇半日単位か1日単位か、取得実績があるか
資格取得支援・研修制度スキルアップや資格取得をサポートする制度があるか
健康支援・福利厚生施設健康診断、社員食堂、リフレッシュルームなど独自の福利厚生があるか

子供の怪我・病気・インフルエンザやコロナによる学級閉鎖など、突発的に休まなくてはいけないシーンは多いもの。

小学生未満の子がいれば、子供1人につき年間最大5日まで看護休暇が付与されます。(※)

とはいえ、5日以上休みたいときや小学生以上の子がいるときは、有給でカバーするしかありません。

有給は基本的に入社半年後に付与されますが、なかには入社直後から付与する企業もあるのでチェックしてみましょう。

参考:育児・介護休業法 改正ポイントのご案内|厚生労働省

9.その他

平均年齢・平均勤続年数・男女比・女性管理職登用数など、データで企業を分析するのもおすすめです。

チェック項目内容
会社の雰囲気・文化社内のコミュニケーションが円滑か、働きやすい環境か
キャリアパス女性管理職がいるか、長年勤務している人がいるか
教育・研修制度新人研修やスキルアップ研修が整っているか
離職率・定着率長く働ける職場かどうか、離職率が高くないか
企業の安定性経営状況や業績が安定しているか
職場環境・設備オフィスの設備、休憩スペース、近隣に利用しやすい施設があるか

転職エージェントや口コミサイトを使って、過去に就業した人からの評判を見ておくなど、リアルな情報に触れてから決めてもよいでしょう。

思わぬ見落としに気づけるケースもあるので、可能な範囲で情報収集してみましょう。

求人票に記載があったら注意すべき5つの用語

求人票には専門用語が使われていることも多く、「つまりどういうこと?」と混乱する方は少なくありません。

条件や待遇を誤解し、「想像していた会社ではなかった…」と後悔しないよう注意しましょう。

よく見かける用語の意味と、それぞれの注意点をわかりやすく解説します。

1.「週休2日制」「完全週休2日制」の違い

「週休2日制」「完全週休2日制」は非常によく似ていますが、実際には休みの回数に違いがあるので注意しましょう。

用語意味注意点
週休2日制1ヶ月に1回以上、週に2日の休みがある制度毎週必ず2日以上休みがあるわけではない
完全週休2日制1週間に必ず2日の休みがある制度土日が必ず休みとは限らない

つまり1ヶ月に1回でも週2日休める場合、「週休2日制」に該当します。

文字通り「週の休みが2日あるのだろう」と思って入社すると、想像以上に休み日数が少なくて生活と両立できなくなる恐れがあるので注意しましょう。

(※)引用:労働時間法制の具体的課題について②|厚生労働省

完全週休2日制を採用してるのは全体の56.7%であるため、事前の求人票チェックが重要です。

なお、「週休2日制」でも「完全週休2日制」でも、土日が必ず休みとは限りません。何曜日が休みになるかも、併せて確認しておきましょう。

2.「社会保険完備」に含まれるもの

「社会保険完備」と記載されている場合、最低限以下の社会保険に加入できます。

項目内容
健康保険病気やケガの際の医療費を一部負担してくれる保険。病院で使う健康保険証を発行してもらえる。
厚生年金老齢年金・障害年金・遺族年金が支給される公的年金制度。
雇用保険失業したときや育児・介護休業を取得したときに給付を受けられる保険。
労災保険仕事中や通勤中のケガ・病気に対して給付を受けられる保険。

労災保険を除き、他3つの保険料は労使折半(会社と従業員が半額ずつ負担)します。つまり、社会保険に加入できる分、社会保険料が給与から天引きされる点に注意しましょう。

(※)引用:従業員のみなさま | 社会保険の加入条件やメリットについて|厚生労働省

社会保険の加入は従業員本人が自由に選択できるものではありません。

パート・アルバイトとして扶養の範囲内で働くのであれば加入の義務はありませんが、正社員でフルタイム勤務するのであれば基本的に加入が必須です。

3.「みなし残業代」「固定残業代」の違い

「みなし残業代」と「固定残業代」は非常によく似ていますが、厳密には以下の違いがあります。

用語意味注意点
みなし残業代実際の労働時間にかかわらず、特定の労働時間を働いたものと「みなす」制度実際の労働時間がみなし労働の時間より長くなった場合も、残業代が支払われない(法定労働時間を超えた場合は支給される)
固定残業代実際の残業時間にかかわらず、一定時間分の時間外手当を毎月定額で支払う制度固定残業代の分を超えて残業したら、残業代が支払われる

みなし残業代制度は、労働時間の計算が難しい職種で役立つ仕組みです。

ただし、法定労働時間内であれば、実際の労働時間がみなし労働の時間より長くなった場合であっても残業代は支払われない点に注意しましょう。

固定残業代制度の場合、20時間分の固定残業代が支払われている場合、20時間以上残業をした場合は残業代が支払われます。

求人票に「みなし残業代込み」「固定残業代込み」で収入が記載されている場合、残業時間の扱いに注意しましょう。

(※)参考:労働時間・休日 |厚生労働省

4.「試用期間」があるときの注意点

「試用期間」があるときは、以下に注意しましょう。

チェック項目内容
給与条件の違い試用期間中は本採用後よりも給与が低く設定されている場合がある。
期間の長さ一般的には1〜6ヶ月程度。期間が長すぎる場合は注意が必要。
待遇・福利厚生の差社会保険や有給休暇が試用期間中に適用されない場合がある。
本採用の基準試用期間後に「不採用」や「期間延長」となる条件があるかを明確にしておく。
雇用契約書の内容「試用期間あり」とだけ書かれている求人もあるため、詳細な条件を契約前に必ず書面で確認する。

なかには、「試用期間中は契約社員」と指定されているケースがあります。その場合、契約期間や待遇を事前に確認しておきましょう。

5.「正社員登用あり」の注意点

始めは契約社員やパート・アルバイトからスタートし、最終的に正社員登用を狙っていく場合でも以下に注意が必要です。

チェック項目内容
登用の基準「正社員登用あり」と書かれていても、明確な基準がない場合がある。評価内容(勤務態度・スキル・勤続年数など)を確認する。
登用実績実際の正社員登用率を把握する。
登用までの期間一定期間(例:1年勤務後など)を経て登用される場合が多いため、具体的な時期を確認する。
給与・待遇の変化登用後に給与・福利厚生がどう変わるのか、事前に確認しておく。
契約更新の有無登用が前提でない場合、契約満了で終了する可能性もある。契約期間と更新条件を把握しておく。

「正社員登用あり」と記載されていても、100%正社員登用されるとは限りません。登用制度があるだけで実質形骸化していたり、登用条件が非常に厳しかったりするケースもあります。

過去の正社員登用率なども確認しながら、キャリアアップを狙いましょう。

求人票だけでは確認しづらい4つの項目

求人票に全ての実態が記載されているのが理想的ですが、とはいえ細かな条件や業務内容の全てに至るまでは記載されていないことも多いです。

ここでは、求人票に書いていなくて困りやすい項目を紹介します。

もし記載されていない場合は直接の問い合わせや、転職エージェントなど別ルートからの情報収集が必要です。

1.時短勤務を開始できるタイミングがいつか

時短勤務を開始できるタイミングは、意外と求人票に記載されていないことが多いです。

「時短勤務可」と書いてあるから応募したのに、面接で「入社1年後の社員のみが取得対象」と言われてしまうことも。

特に時短勤務を前提に転職したいワーママは、その段階で選考を辞退することになり、時間が無駄になってしまうことも多いです。

2.時短勤務取得後の年収がいくらか

時短勤務取得後の年収が具体的にいくらなのか、どんな計算方法でその金額になっているのか、賞与の算定方法はどうなっているのかなど、詳しい内容は求人票に記載されません。

労働時間の長短により個別に年収が変わってくるのと、職種やインセンティブにより変動しやすいことが影響しています。

面接担当者に直接質問することもできますが、面接担当者が必ずしも人事や労務に詳しいとは限らず、即時に回答が得られないことも。

3.社風や企業風土の実態がどうか

社風・企業風土・社内文化など、リアルな実態は求人票だけで読み取るのが難しいもの。

MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)は企業の公式HPなどをリサーチすればわかりますが、そこで働く人の顔が見えないのがネックです。

かといって職場見学やミートアップイベントのある企業はまだまだ少ないのが現状です。

4.介護休暇や特別休暇が無給か有給か

ワーママは、熱を出した子どもの看病やインフルエンザの流行で学級閉鎖になってしまった子どもの面倒をみたりする機会が多く、看護休暇・特別休暇を取得することがあります。

しかし、看護休暇・特別休暇ともに無給か有給かは企業ごとに定められるようになっており、無給の場合は実質的な賃金カットになることも。

それを防ぐには有給休暇で対処するしかなく、あっという間に残日数が減って困ることも出てきます。

とはいえ、看護休暇・特別休暇が無給か有給かまで求人票に記載されていることは珍しく、面接の場でも聞きづらい項目なので困ってしまうワーママが多いのです。

ワーママ特化型転職エージェントを使って求人票を厳選する5つのメリット

求人票だけでは確認できない項目をリサーチしたいワーママは、ワーママ特化型転職エージェントを利用しましょう。

下記で代表的なメリットを解説します。

1.入社直後から時短勤務できる求人を紹介してもらえる
2.具体的な年収・月収を提示してもらえる
3.年収や働き方を個別に交渉してもらえる
4.社風や先輩社員の属性などリアルな姿を教えてもらえる
5.求人の選び方や優先順位のつけ方を指導してもらえる

転職エージェントを使うメリットは、履歴書・職務経歴書の添削や求人の紹介だけに留まりません。

入社後のリアルな働き方を事前にリサーチできたり、求人票の読み方を噛み砕いて教えてくれたりすることもメリットです。

また、ワーママ特化型の転職エージェントであれば、時短勤務や家庭との両立について相談しやすいのもポイント。

無理なくキャリアアップしていく道を探りやすく、多くのワーママに利用されています。

まとめ

「求人票だけでは十分な情報がわからなかった!」「求人票の用語を間違って理解していた!」というケースは少なくありません。

求人票の内容を見落としたまま選考が進んでしまうと、最終段階や内定を獲得して以降にミスマッチが判明することも。

最悪の場合、入社が決まって現職に退職を申し出てからミスマッチに気づくなど、重大なギャップになることもあるので注意しましょう。

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