小1の壁に悩んで退職…辞めてよかった?リアルな体験談と対策法

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これから小学校入学を控える家庭にとって、不安要素のひとつになるのが「小1の壁」。
幼稚園・保育園時代から一変すると知ってても、具体的な課題がわからない方も多いはず。
また、課題がわかっていても対処法が浮かばず、悩んだまま入学式を迎えてしまう家庭もあるようです。
この記事では、小1の壁をきっかけに正社員を退職して良かったのかどうか、リアルな体験談を参考にしながら解説します。
働き方を見直す方法や対処法にも触れるので、参考にしてください。
ワーママの退職につながる「小1の壁」とは

小1の壁とは、「子供が小1になった途端に仕事との両立が難しくなる現象」のことです。
共働き家庭では特に深刻な問題になっていて、場合によってはワーママが退職する事態にまで追い込まれます。
小1の壁で起きる問題は、主に以下の通りです。
・時短勤務できる期限がきてフルタイム勤務に戻さざるを得ない
・定員オーバーで学童に入れない
・子より先に親が先に家を出てしまう
・親のチェックが必須の宿題が出て時間が足りなくなる
・友達関係・ママ友関係が複雑になる
上記に加えて、「集団生活に馴染めない子供のフォローが必要」「平日の学校イベントに参加したい」など、様々な問題が生じるのもポイント。
子の性格や親の働き方に応じて、「小1の壁」のハードルも変わってきます。
「小1の壁」で退職を考えるワーママは多い

引用:「小1の壁」で過半数が働き方の変更を検討|特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクール
放課後NPOアフタースクールの調査によると、子供の小学校入学にあたり、過半数のワーママが、雇用形態の変更や退職を検討しています。
また、6割近い人が子供が小学校に入ってから「子育ての負担(や悩み)が増えた」と回答しました。
「小学生になれば育児が少し楽になる」というのは幻想で、小学生には小学生ならではの悩みがありそうです。
小1の壁で正社員を退職するメリット

小学校入学をきっかけに、「もうこの働き方は続けられないかもしれない」と感じる方は少なくありません。
「退職してよかった」と感じるママがいるのも事実です。
改めて、小1の壁で正社員を退職するメリットを整理してみましょう。
・学童への入所・継続を心配せずに済む
・校内行事やPTA活動に参加しやすくなる
・子供の宿題や精神面をサポートしやすくなる
・家事や下の子の育児に充てる時間が多くなる
・登校拒否などのトラブルに対応しやすくなる
・中学受験に専念する環境を整えられる
小1の壁で正社員を退職する最大のメリットは、「時間の余裕が生まれる」点にあります。
時間さえあれば家事・育児はもちろん、自分の趣味に割く時間ができるのもポイント。
家族と自分の暮らしを整える戦略的な選択として退職するのであれば、決して悪いことではありません。
小1の壁で正社員を退職する5つのデメリット

小1の壁で正社員を退職するメリットが多い反面、デメリットも多いので注意しましょう。
「あのとき退職しなければ良かった…」と感じても、時すでに遅し。専業主婦になってから正社員として再就職するのは、想像以上に大変です。
メリットだけでなく、デメリットにも注目して退職すべきか決定しましょう。
一度退職すると再就職が難しくなる

引用:3.再就職の状況|労働者アンケート調査結果|厚生労働省
再就職に関する調査では、正社員として再就職することを希望していた人が24.6%いるにも関わらず、実際に正社員になれたのは4.8%という結果が出ています。
一度退職すると「もう一度正社員として就職するのは難しい」のが現状で、再就職のハードルは一気に上がる点に注意しましょう。
「パートの面接には受かるのに正社員の面接には通らない」「そもそも書類選考で落とされてしまって面接までこぎつけない」ということが起きるかもしれません。
将来的にまた正社員として働きたいのであれば、退職や長期間のブランクを作ることには慎重になった方がよいでしょう。
年収が減って生活レベルが下がる
仕事を退職した場合、当然ながら収入はゼロになります。生活費を切り詰めたり、将来に向けた貯蓄ペースを落としたりする必要があり、金銭的な不安がつきまとうかもしれません。
また、後々正社員として再就職できなかった場合、年収も非正規雇用の水準になる点に注意しましょう。
| 区分 | 平均月収(女性) |
|---|---|
| 正社員・正職員 | 29万4,200円 |
| 正社員・正職員以外 | 21万300円 |
| 月収差 | 約8万3,900円 |
参考:令和6年賃金構造基本統計調査(6) 雇用形態別にみた賃金|厚生労働省
月単位でみても8万3,900円の差、年単位にすると100万円以上の差がつくことになります。
賞与や福利厚生が充実している正社員と比べると、非正規雇用で下がる年収幅はさらに大きくなるでしょう。
正社員時代に稼いでいた金額が大きければ大きいほど家計に与えるダメージが大きくなり、「生活レベルの低下に耐えられない…」と感じるかもしれません。
将来への不安が強まる

この調査結果によると、共働き家庭でも、「将来の生活に不安を感じる」「倹約していく意識の方が強い」「子供の教育費が払えるか心配だ」と回答した家族は6割以上です。
つまり、2馬力の収入があっても「将来が不安」なのが今の時代。夫だけに収入が依存する専業主婦家庭では、さらに金銭的不安が募ります。
既に十分な資産形成ができている家庭を除き、退職による金銭的な不安は必ず生じます。
10年後20年後のことも見据えながら正社員を退職するか判断し、後悔のない選択にしていくことが大切です。
仕事のやりがいや将来的なキャリアを感じられなくなる

引用:アルバイト就業者調査(2024年) | マイナビキャリアリサーチLab
パート・アルバイトとして仕事を続けることも可能ですが、正社員時代のように仕事にやりがいを感じられなくなる人も多いです。
調査では、パート・アルバイトで働いている人のうち、「現在希望していたキャリアを歩めていない」と回答した人の割合が50.5%に達しました。
「希望していたキャリアを歩めている」と回答した人の割合は19.7%と非常に低く、やりがいやキャリアプランがないことが課題となっています。
パート・アルバイトになった途端、責任のない仕事ばかり任せられ、楽しさを実感できなくなるケースも少なくありません。
「よほど好きな仕事に就かない限り、モチベーションが下がる」と感じることもありそうです。
育児が落ち着いたあとに打ち込めるものがなくなる
子育てのために退職する場合、子育てが終わった後に「打ち込めるものがない」と感じる可能性があります。
子育てだけに全力投球するあまり、自分の趣味を忘れてしまう人もいるので要注意。後々正社員として再就職するつもりでも、ブランク期間がネックとなって再就職できず「暇」になってしまうことも。
子供が中高生になった頃の自分までイメージし、キャリアと生活のイメージを立てていきましょう。
「退職」を避けつつ無理なく働く!小1の壁対策4選

「ワーママでいるのはつらいから退職したい…でも、本当に退職していいのか不安」という方も多いです。
そんなときは、「退職」を避け、「無理なく働き続ける」ことにシフトチェンジしましょう!
働き方を見直すだけで、育児も家事も仕事も両立できる道が見つかります。
1.時短勤務に切り替える
まずは、今いる会社で時短勤務に切り替えることを検討しましょう。
子供が小学校に入ってからも時短勤務できる企業や、そもそも時短勤務の取得期間に制限がない企業であれば、正社員として働きながら家庭との両立が叶います。
時短勤務に切り替えるメリットは、以下の通りです。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 勤務時間が短くなる | フルタイム勤務より勤務時間が短くなるため、通勤ラッシュの負担や体力の限界を避けられる |
| 帰宅後の時間にゆとりが生まれる | 退勤時間が早くなることで、夕食の準備・子供の宿題サポート・習い事の送迎に対応できる |
| 突発的な予定に対応しやすい | 下校後の呼び出しや体調不良など、子供の急な対応にも柔軟に対応できる |
| 睡眠・休息時間を確保できる | 帰宅が早くなる分、就寝時間を前倒しにして体力を回復できる |
| 自分の時間を持てる | 趣味やリフレッシュの時間を取りやすく、ストレス軽減や仕事への意欲維持につながる |
ただし、全ての会社で時短勤務を取得できるとは限りません。
「時短勤務できるのは子供3歳になるまで」と定めている企業が多く、小学生になってから時短勤務できる企業はまだまだ少ないのが現状です。
まずは自社の就業規則を確認し、時短勤務に切り替えられるか確認してみましょう。
2.リモートワークやフレックスタイム制度を活用する
リモートワークやフレックスタイム制度があれば、ぜひ活用しましょう。
いずれも働き方の柔軟性を上げる制度で、業種・職種次第では積極的な活用が進んでいます。
| 制度 | メリット |
|---|---|
| リモートワーク | – 通勤時間がゼロになり、1日の自由時間や休息時間が増える- 自宅で集中できる環境を作れる- 家庭や子供の急な対応にも柔軟に対応できる- 長時間オフィス勤務による体力・精神面の負担が軽減される |
| フレックスタイム制度 | – 勤務開始・終了時間を柔軟に調整できる- 子供の送迎や家事の時間に合わせやすい- 繁忙時間や家庭事情に応じて労働時間を分散できる- 集中したい時間帯に合わせて効率的に働ける |
とはいえ、昨今はコロナ収束にあわせてリモートワークの回数を減らす企業が増えています。
「前はリモートワークできたけど最近になって廃止になってしまった」という悩みも多く聞かれます。
まずは自社に制度があるか調べ、活用した場合の生活リズムもシミュレーションしてみましょう。
3.育児と仕事を両立しやすい会社に転職する
今の会社で時短勤務・リモートワーク・フレックスタイム制度が使えず、導入の見込みもない場合、思い切って転職を検討しましょう。
転職して環境をガラッと変えることで見直せる部分は多く、想像以上に働きやすくなるかもしれません。
転職のメリットは、以下の通りです。
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 労働環境の改善 | 残業の少ない会社や土日祝日休みの会社を選べるので、家庭との両立がしやすくなる |
| 精神的・体力的負担の軽減 | 無理な長時間勤務や人間関係のプレッシャーから解放され、ストレスを減らせる |
| キャリアの再設計 | 自分のスキル・希望に合った仕事を選び直せるので、キャリアの方向性が整う |
| 働き方の自由度向上 | 時短勤務・リモートワーク・フレックスタイムなど、柔軟な働き方を選択できる |
| 収入や待遇の見直し | 前職より給与や福利厚生が良くなることもあり、生活の安定につながる |
| 長く働きやすい環境を確保 | 自分に合った職場を選ぶことで、育児期だけでなく将来的にも継続的に働きやすくなる |
時短勤務を希望するのであれば、「子供が小学校に入ってからも時短勤務できる企業」や「時短勤務の取得期間に制限がない企業」がおすすめです。
ただし、入社直後から時短勤務できる会社にする必要があるので要注意。
ほとんどの企業は「時短勤務できるのは入社1年を経過してから」と定めているので、転職先をしっかり選ぶことが必要です。
そのほか、リモートワークやフレックスタイム制度が使いやすい企業に転職するなど、選択肢が多いのもメリット。
ライフステージが変わった今だからこそ働き方を見直し、自分にも家族にも優しい勤務形態を探してみましょう。
「小1の壁」に悩んで転職を選んだワーママの体験談
①時短正社員で転職!時間の余裕が心の余裕に
小学校に入学したばかりの子供を持つ私にとって、「小1の壁」は思った以上に大きなものでした。
朝は子供の準備に追われ、学童への送迎もあり、仕事に出る頃にはすでにヘトヘト。
夜は宿題や明日の準備でバタバタと過ぎ、夫婦で「このまま正社員を続けていけるのか…」と悩む日々が続きました。そこで目を向けたのが、時短勤務が可能な職場への転職でした。
| 変更前 | 時短勤務後 | |
|---|---|---|
| 朝の時間 | 子供の準備や学童送迎でバタバタ | 余裕をもって準備・送り出し |
| 夏休み・冬休み | 子供が戸締りして家を出発 | 親子で家を出発して仕事・学童へ |
| 夜の時間 | 宿題や翌日の準備でバタバタ | 親子の遊び時間・会話時間が増えた |
| 精神面 | イライラや後ろめたさを感じることも | 家族と笑顔で過ごせる時間が増えて精神的にも安心 |
| 仕事の負担 | フルタイム勤務で残業も多く、疲労困憊 | 6時間勤務で残業ゼロ。効率よく働けるように |
| 家事・育児 | 時間が足りず手抜きになりがち | 家事や下の子の育児にも時間を回せる |
転職後は、1日6時間勤務の時短で働くことに。朝の余裕が生まれ、学童への送迎も無理なくこなせるようになりました。
夜は子供と宿題をする時間も確保でき、心の余裕ができたことで笑顔で接することが増えています!本当に転職してよかったです。
②リモートワーク企業に転職!平日イベントに参加しやすくなった
小学校に入学してからも、最初は仕事を続けながらの両立を試みました。
でも、授業参観などの行事が想像以上に多く、PTAに参加したい気持ちもあったことから、一度は退職を考えたんです。
ママ友や夫から「仕事は簡単に辞めない方がいい」と言われて転職を決断。
転職エージェントに相談したところ、リモートワークの求人を紹介してもらえました。リモートワークを目的に転職するときは、以下の点が重要だということも教えてもらったのでとても心強かったです。
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| 勤務形態 | 完全リモートか、週何日リモートか |
| 勤務時間の柔軟性 | コアタイムの有無、始業・終業時間の幅 |
| 仕事量・業務範囲 | 在宅でもこなせるか、残業があるか |
| コミュニケーション手段 | オンライン会議やチャットで十分か |
| 評価・昇進制度 | リモート勤務でも公平に評価されるか |
| サポート環境 | PC・モニター・通信費などの支給 |
| 会社のリモート文化 | 過去にリモート経験者がいるか、制度の定着度 |
| 緊急時対応 | 子供の急な休みなどに柔軟か |
同じように小学校入学を控えるワーママには、今こそ働き方を見直すタイミングだ!とお伝えしたいです。
働く環境を変えることで、子供の成長に寄り添いながら仕事も両立できますよ。
③悩みに悩んで転職エージェントへ…プロの力で転職成功!
私自身、元々体力がある方だったので、小1以降に生活が忙しくなっても大丈夫だろうとさほど心配していなかったんです。でも、子供が毎朝なかなか学校に行きたがらず、まさかの登校渋りに悩む日々が続きました。
泣いてすがりつく我が子を放り投げるように教室へ連れていき、後ろ髪を引かれながら出勤するのは本当につらかったです。
そんな時、同じワーママに転職エージェントを勧められました。
「ワーママ特化型の転職エージェントなら相談しやすいよ!」と言われましたが、最初は半信半疑。
でも、相談しているうちに転職する決意が固まりました。転職に成功すれば、今の生活を変えられそうだと思ったんです。
転職先には以下のことを求めて、応募先を選びました。
| 求めた条件 | 内容 |
|---|---|
| 勤務時間の柔軟性 | 朝の送迎があっても安心なフレックスタイム制度 |
| 業種・職種 | 自分の経験が活きる仕事でモチベーションも維持 |
| 突発的な休暇 | ワーママが多く、突発的に休みやすい会社を選択 |
| 業務量の調整 | 無理のない範囲で働ける環境 |
とにかく子供に寄り添う時間を作ること、そして自分のモチベーションにつながる仕事内容であることを重視しました。
今では子供の登校渋りも落ち着きました。あの頃、時間をかけて伴走してあげたのが効いたのかもしれません。
まとめ
子子供が小学校に入学すると、保育園・幼稚園時代とは違った悩みが生まれることが多いです。
「小学生の育児がこんなに大変だと思わなかった!」と感じたときは、働き方を見直すのがポイント。
転職エージェントを使うなど、工夫して働き方をシフトチェンジできれば、小1の壁も突破できます。
リアルミーキャリアでは、小1の壁に悩むワーママの転職をサポートしています。
相談は完全無料なので、「思い切って退職すべきか迷っている…」「転職するかはまだ決めきれない…」という方でもお気軽にご利用ください!
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