【体験談】在宅勤務と育児の両立は無理!?理想的なテレワークのスタイルは?

                   

「在宅勤務ができれば、子どもの面倒を見ながら働ける」とイメージしている人は多いでしょう。在宅勤務できる会社はパパ社員・ママ社員から支持されることが多く、子育てとの両立を助ける要因となります。

一方で、「子どもがいる場で在宅勤務するのは無理!」「在宅勤務ならではのデメリットもある…」と感じている人がいることも事実です。

今回は、在宅勤務と育児の両立について解説します。実際に在宅勤務している人の事例を紹介しながら理想的なテレワークのスタイルにも触れるため、ぜひ参考にしてみてください。

在宅勤務の普及率

引用:総務省「令和3年度版テレワークの実施状況」より

在宅勤務を導入する企業の数は、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに大きく増加しました。

緊急事態宣言中の2020年4月から6月頃においては、大企業における8割以上が在宅勤務を導入していることが読み取れます。その後緊急事態宣言の解除を迎えて出社に切り替えた会社も多いですが、それでも大企業では7割近く、中小企業含めた全体では4割近くが在宅勤務を続けているのです。

新型コロナウイルス流行以前は2割に届いていなかったことと比べると、倍以上の結果が出ていると言えるでしょう。

在宅勤務のメリット

在宅勤務には、子育てと仕事を両立させやすいメリットがあります。具体的にどんなメリットがあるか、下記で詳しく確認していきましょう。

子どもとの時間が増える

在宅勤務のメリットは、子どもとの時間が増える点にあります。通勤時間がないため業務開始時間ギリギリまで子どもと遊べたり、業務終了後すぐお迎えに行けたりすることが大きいでしょう。

朝晩ともに時間の余裕が生まれ、甘えたい盛りの子どもとしっかり向き合いやすくなるのです。

緊急時のお迎え対応がしやすい

子どもが体調を崩したときや怪我をしたときなど、保育園から緊急のお迎え依頼があった場合に在宅勤務中であれば速やかに対応できます。上司や同僚に残務を引き継ぐ時間は必要ですが、自宅と保育園の距離が近いため、お迎えまでに待たせる時間を短縮できるでしょう。病院が閉まる前に駆け込んで受診してもらえるなど、子どもにとってもメリットがあります。

また、地震・台風・人身事故などの影響で交通網が停止しても、在宅勤務をしていればお迎えに支障が出ないこともポイントです。

休園・休校時でも働ける

コロナウイルスやインフルエンザが流行し閉園・学級閉鎖が起きても、在宅勤務であれば働けます。仕事をしながらどう子どもの面倒を見ていくか工夫が求められるものの、完全に仕事を休まなくて済むのは大きなメリットと言えるでしょう。

残りの有給日数が少ない人や、重要なプロジェクトに参画中でなるべく仕事を休みたくない人にとって、大きな助けとなるのです。安定収入を得る第一歩にもなり、在宅勤務ならではのメリットだと分かります。

フルタイムでも時短でも働きやすい

在宅勤務であれば、フルタイムでも時短でも理想的なワークライフバランスに合わせて働けます。

例えば、在宅勤務で通勤時間をなくせる分、フルタイムに切り替えて収入を上げてもよいでしょう。あえて時短を選択し、時間に余裕が生まれた分を平日夕方の習い事や学習サポートに充てる方法も存在します。

在宅勤務にすると選択肢の幅が増えるからこそ、多くの人に支持される働き方として定着したことが分かります。

家事の負担が減る

在宅勤務中に少し洗い物をしたり洗濯機を回したり、「スキマ家事」をする人もいます。休憩時間など業務に影響が出ない範囲であれば、家事をしても問題ありません。

きちんと時間を決めて離席中であることを報告し、スーパーへの買い出しやごみ捨てに出るケースもあるようです。朝晩の家事負担が減るため、精神的にも楽になるでしょう。

時間に余裕が生まれれば子どもと遊びやすくなるなど、家族全員にメリットが生まれます。

在宅勤務のデメリット

在宅勤務にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットも存在します。よい部分ばかりに目を取られていると、在宅勤務をしてから「こんなはずではなかった…」「理想と現実がかけ離れすぎている…」と後悔することもあるでしょう。

代表的なデメリットを、下記で紹介します。

業務に集中できない

自宅をリラックススペースとしてとらえている人は多く、業務に集中できないと考える人も多いです。「人の目がないからどうしてもテレビやスマホが気になってしまう」「やり残した家事が目についてしまい、仕事への集中力が欠ける」ということもあるでしょう。

オフィスのように業務に適した什器があるとは限らず、空調を調整したり外光を取り入れたりするのも全て自分でやらなければなりません。業務以外のことを考える時間が多くなり、「仕事はオフィスでやるに限る」と感じることになってしまうのです。

また、やむを得ず子どもがいる環境での在宅勤務を余儀なくされた場合、さらに集中は途切れがちになります。頻繁に「一緒に遊ぼう!」と誘われたり、テレビ漬けにしてほとんど構えないことに対する罪悪感を抱いたりすることもあるでしょう。

業務スペースの確保が必要

在宅勤務に適した業務スペースの確保が必須であり、想像以上に負担がかかる可能性があります。オンラインミーティング中に子どもの声や生活音が入らないよう別に書斎を用意したり、書類や資料を保管するスペースを作ったり、コストも手間も生じます。

特に夫婦ともに在宅勤務をする場合、スペースの広さや備品の使い方で悩んでしまうことも多いのです。自宅を在宅勤務に適した空間にできるか、改めて見直す必要がありそうです。

社内コミュニケーションがしづらい

子どもの有無に関わらず、「在宅勤務中は社内コミュニケーションしづらい」という悩みを抱えているビジネスマンは多いものです。

チャットやオンラインミーティングツールをフル活用しても、ちょっとした報告・連絡・相談をするタイミングに悩んだり、思わぬ情報共有不足が出てパフォーマンスが落ちたりすることがあるでしょう。気兼ねない雑談ができず孤独感を覚えることも、在宅勤務の弊害として知られるようになりました。

出社時と変わらないコミュニケーションができそうか、自社の環境をチェックしてみましょう。

電気代や通信費などがかかる

在宅勤務中は自宅で働くため、電気代や通信費がかかります。「安く利用できた社食があって助かっていたのに、在宅勤務になってから昼食代が嵩んでしまった」など思わぬ落とし穴もあるため注意しておきましょう。フルタイムに切り替えない限り給料は変わらず、諸々のコストを考えると手取りが減ってしまう可能性があるのです。

ただし、在宅勤務手当を支給している会社もあります。自社の制度を確認し、無理なく長期的に在宅勤務できそうか判断していく必要がありそうです。

運動不足になりやすい

在宅勤務がきっかけで、運動不足におちいる人も多いものです。通勤・外回りの営業・フロアを移動しての会議などがなくなり、家でずっと座ったままになるためどうしても運動不足が避けられません。

定期的にストレッチしたり休憩時間中に散歩したり、独自の工夫をしていくことが大切です。

【事例10選】どうしても子連れ在宅勤務しなければいけないときの工夫ポイントは?

在宅勤務中は、保育園などを使い仕事との線引きを明確にしている人がほとんどです。しかし、休園中などどうしてもやむを得ない場合、子連れ在宅勤務をしなければいけないシーンもあるでしょう。

ここからは、子連れで在宅勤務する場合の事例を紹介します。

工夫していることや困りごとも紹介します。参考にしてみましょう。

事例1:2歳男児と在宅勤務をするママ

【家族の状況】

夫は朝早くから夜遅くまで仕事なため、平日はほぼママのワンオペです。

【仕事場所】

リビング

【在宅勤務中の子どもの過ごし方や工夫していること】

まだまだ目を離せる年齢ではないため、目の届く範囲で遊んでもらっています。

その分こちらの様子が気になってしまうのか、横からパソコンやマウスを触ってきたり、膝に乗ってきたりすることも多いです。

危ないことをしていたら注意して、「遊んで!」というアプローチに片手間で答え、取引先からの電話に対応するときだけそっと別室に移動して…という状態になることが多く、申し訳なくなります。

【運動や外遊びの方法】

在宅勤務中はほとんどパソコンとにらめっこ状態なため、ひとりでも運動できるおもちゃを購入しました。

簡易トランポリンやジャングルジムなどを買っていますが、子どもがひとりで遊んでくれることは稀で、遊んでいてもすぐこちらを気にしてしまいます。

【料理や家事で工夫していること】

昼の休憩はしっかり取れるため、昼ご飯は冷凍食品など簡単なもので済ませて子どもと遊ぶ時間を確保しています。

洗い物などの家事は全て業務終了後に回しています。

【つらいこと・困っていること・心配なこと】

どうしても片手間にしか子どもの面倒を見れず、不満そうな、寂しそうな顔をされたときに心が痛みます。

かといって仕事の手を抜くことはできないからと心を鬼して働いていますが、仕事に集中できる環境でもなく、どうしても以前と同じような働き方はできていません。

事例2:2歳女児と在宅勤務をするママ

【家族の状況】

夫は介護現場で働いているため、現在も職場に出勤です。

【仕事場所】

リビング、公園

【在宅勤務中の子どもの過ごし方や工夫していること】

午前:思いっきり外で遊ばせる

昼:昼寝してもらい、仕事を開始

午後:ひとり遊びできないタイプなので、昼寝から起きたらほとんど仕事ができません。YouTubeもレゴもアンパンマンのPCのおもちゃも「一緒に」遊びたがるし、遊ばないと泣いてキレます…。

【運動や外遊びの方法】

近所の川沿いをひたすら歩く、人の来ない空き地のような公園に砂場セットを持っていき土を掘る(砂ではなく土)、花を探すといったことをしています。

子どもがまだ上手にうがいできないので、一口タイプのはちみつを購入し、外から帰ってきたら食べてもらっています。

【料理や家事で工夫していること】

パルシステムと食べチョクで食料を調達しているので、スーパーは2ヶ月くらい行っていません。子どもの食べムラが激しいので、フルーツ類を大量に買ってストックしたり、栄養バランスを整えるためにいつも以上に野菜を仕入れてごはんに盛り込んだりしています。

小麦粉で遊びながらご飯を作ったり、葉ものをちぎってもらったり、料理は子どもと一緒になんとか楽しんでもらうよう工夫しています。

【つらいこと・困っていること・心配なこと】

平日日中のワンオペで仕事がほぼ不可能に感じています。すぐそこにPCがあるのに触れない・集中して仕事できる時間がないことにイラッとしてしまいます。

悩んでいるママは多いはずなのに、意外と在宅勤務×育児はメディアに取り上げられないんだなぁと、そんなことを考えています。

事例3:1歳女児・小1男子と在宅勤務をするママ

【家族の状況】

在宅勤務中の夫は激務で別室にこもっているため、ほぼワンオペです。

【仕事場所】

ダイニングテーブル。横のリビングで子どもが遊んでいます。

【在宅勤務中の子どもの過ごし方や工夫していること】

1歳娘はダイソーで100円の絵本やおもちゃを買いこみ、毎日少しずつ出しています。いないいないばあっ!の録画、パプリカ、娘がお気に入りのOfficial髭男dismのMVをずっと流しています。

5歳差なので兄妹で一緒に遊ぶことは難しいですが、お兄ちゃんが一緒にいると寂しくないみたいで、比較的ご機嫌でいてくれるので助かっています。1歳なので基本お昼寝はしてくれますが、運動不足なこともあり、最近はなかなか寝てくれなくて困っています。

学習面では、仕事の片手間に小学校の宿題(音読)や進研ゼミで学習をサポートしていますが、なかなか時間がとれず…。チャレンジタッチやスマイルゼミなどひとりで学習できるタブレット教材が気になっています。

日中の稼働時間にはどうしても限りがあるため、朝早くや夜子どもが寝てから、夫に子どもがみてもらえる土曜日にカバーをしています。

【運動や外遊びの方法】

毎日YouTubeを見ながらラジオ体操を2セットしています。ピカチュウやガチャピン、マイクラ、キティなどバリエーションがあるので、飽きずに取り組めます。ラジオ体操は意外とテンポが速く、良い運動になっています。 外遊びは、家の前で縄跳びやボール蹴りをしたり。やはりずっと家の中にいるのは、子どもにはかなりストレスなようです…。

【料理や家事で工夫していること】

食事の準備や献立決めに頭と時間を使いたくないため、食事はかなり手抜きをしています。 昼は冷凍食品(チャーハン・ラーメン・牛丼・オムライスなど)。夜は生協の冷凍惣菜や焼くだけの肉、Oisixのミールキットを活用しています。ウーバーイーツや出前館などデリバリーもよく使うようになりました。外食したい欲が満たされるのでありがたいです。

1歳児の食事は、保育園並みの栄養たっぷりな幼児食を毎日手作りするのは無理だと判断し、ベビーフードを大量にストックしています。毎日ベビーフードばかりで申し訳ない気持ちもありますが、多くの食材を使った栄養バランスの整った食事がとれるので逆に安心だと割り切ることにしました。

【つらいこと・困っていること・心配なこと】

共働きではない友達が毎日子どもと料理をしたり、クラフトに取り組んだり、DIYをしたり、子どもとじっくりお家時間を過ごしている様子をSNSで見ると、TVやYouTubeに頼りっぱなしで子どもに構ってあげられないことに罪悪感があります。

小学生のお兄ちゃんは、親が家庭学習の時間がとれるかどうかで学習面の格差が出そうなのが気がかりです。

事例4:2歳男児と在宅勤務をするパパ

【家族の状況】

妻も在宅勤務なので、午前と午後で子どものメイン担当をわけています。

【仕事場所】

リビングの仕事用デスク(今後別室に変更したいです)

【在宅勤務中の子どもの過ごし方や工夫していること】

YouTubeで電車の動画(もしくはEテレ)→お外に行く、の繰り返しです。YouTubeやTVはあまり連続で見過ぎないよう、1〜1.5時間で一度切り上げています。

家庭保育の部分は親だけで担保しきれないので、「こどもちゃれんじ」を開始しました。(とはいえ、あまりやってくれてはいない…。)

【工夫していること】

とにかく早起きして仕事をするようにしています。足りない分は土曜早朝で補填。夕食も早く作るようにし、早寝早起き生活にシフトしました。妻も在宅勤務なので、午前と午後、夫婦で仕事と子どもの担当をわけて対応しています。

【運動や外遊びの方法】

基本的に毎日お散歩や公園に行っています。子どもが電車好きなので電車を見に行くことも多いです。雨の日は抱っこ紐で1回だけでも外に出て気分転換しています。

【料理や家事で工夫していること】

豚汁・カレーなど、翌日アレンジできるレシピを作るようにしています。

【つらいこと・困っていること・心配なこと】

外出できない雨の日は子どもがパワーを持て余すのでとくにつらいです。親が十分に構ってあげることができず子どもの発達に影響が出ないか心配です。

事例5:小4・中2の女子と在宅勤務をするママ

【家族の状況】

夫も基本的に在宅勤務

【仕事場所】

本を置くための部屋を仕事部屋に変更し、夫と2人で仕事しています。

【在宅勤務中の子どもの過ごし方や工夫していること】

年齢的に親は仕事、姉妹2人はリビングで過ごすという形で過ごせるため、そこは助かっています。

夫が主体となり簡単な学習計画を立てさせて、2人で取り組んでもらっています。スマートフォンがあるとまったくやらないため、夕方までは没収。日により集中できる・できないはあるものの、1日の計画分は終わらせるようになってきました。

仕事の合間に時々見に行くと、姉妹2人でゴロゴロしたり漫画を読んだり…。イライラしないようにあまり見にいかないようにしています。

子どもの生活リズムをなるべく乱さないよう、朝は8時(遅くとも9時)までに起床・夜は22時就寝を徹底しています。

【運動や外遊びの方法】

平日はお散歩程度しかできていないです。最近お昼ご飯の後にラジオ体操を始めました。

【料理や家事で工夫していること】

夫婦ともに在宅勤務なので、朝・晩決まった時間に食べさせることができています。家事は夫と交代でしています。

【つらいこと・困っていること・心配なこと】

コロナ禍での在宅勤務では、子どもも大人もストレスがたまりました。中学生のお姉ちゃんは学習塾も休みになり、勉強の遅れが来年の受験に響かないか心配になりました。

事例6:5歳女児と在宅勤務をするママ

【家族の状況】

夫は週1在宅勤務、週5で出社(土日もどちらか出勤あり)。基本的にワンオペです。

【仕事場所】

基本的にリビング、オンライン会議や面談のときは別室で仕事しています。

【在宅勤務中の子どもの過ごし方や工夫していること】

午前:朝食後はAmazonプライムビデオで映画や好きなアニメを見せています。

午後:アニメを見る+ドリル(ひらがな、カタカナ)+勉強アプリ。仕事の昼休みに子どもと一緒に工作や遊びをしたり、散歩をしたりしています。コンビニでは物を買うときにお金の支払いをさせて、お金の概念を学習させています。

夜:子どもと一緒に料理を作るようにしています。お手伝いをさせると子どもが満足そうです。やりたいと思っていたことができて子どものストレス解消になるような気がします。(料理は私が作りたくないときは作りません…)

仕事:保育園送迎がなくなったので朝方に切り替え中。子どもがもたなそうな場合は、「○分だけ遊ぶから、遊び終わったら仕事させてもらうね」と声掛けしてメリハリをつけています。

【運動や外遊びの方法】

昼休みに親子で散歩、たまに自転車の練習もします。夜に自分の筋トレもかねて、子どもと一緒にSwitchの Fit Boxingで遊んでいます。クリアするとトレーナーの衣装が増えるのが嬉しいみたいで、5歳児も意外と夢中になってやってくれます。(すぐ飽きるときもありますが…)

【料理や家事で工夫していること】

昼はウーバーイーツやコンビニを活用。料理はすぐに調理できる冷凍ストックや、冷凍食品の大容量製品(肉、カット野菜)などを使い、ホットクック(自動調理鍋)で時短しています。夫が自宅勤務のときは、家事は全部やってもらっています。

【つらいこと・困っていること・心配なこと】

保育園のお友達に会えないのがつらいみたいで、見ていてかわいそうです。

在宅勤務中の子どもの遊ばせ方は本当に悩みます。仕事中はAmazonプライムビデオ、YouTubeを見せてばっかりで大丈夫なのかな?と心配になります。せめて1人で見せないように、仕事している隣で見せて、見ている動画に関する会話をするようにしています。(そのかわり私の集中力がもたない…)

普段から夜寝ない子でしたが、今は体力を使わないからさらに寝なくなって困っています。

事例7:2歳女児、小1男子と在宅勤務をするママ

【家族の状況】

夫も在宅勤務をしていて、子どもを交代で見てもらっています。

【仕事場所】

自分はリビング、夫は自室で仕事をしています。

【在宅勤務中の子どもの過ごし方や工夫していること】

小1息子の勉強は仕事しながら隣で見ていてあげないとめちゃくちゃなので(ひらがなの書き順が間違っている)、親も強く「勉強しなさい」と言えないのが悩みです。勉強をした日はシールを貼り、たまると次のレゴを買って良いことにしています。

就業後は一緒に夕飯を作るなどして、息子と2人きりの時間を大事にするようにしています。妹の面倒を見てくれていることにお礼を言うように意識しています。

2歳娘も長男と一緒にテレビとiPadを見ている時間が多くて不安ですが、頼らざるを得ない状況です。声掛けは頻繁にして、「お膝に乗りたい」という時は拒まず、仕事をしながらも受け入れるようにしています。どうにもグズグズするときは外へお散歩に行っています。

決まった時間に昼寝させることが難しく、夕方に寝てしまうことがほとんどです。夜もちゃんと寝るので、今は良しとしています。

【運動や外遊びの方法】

子どももとくに行きたがらないため、外遊びはほとんどしていません。仕事のある日に子ども2人連れ出すのは難しいため、土日に少し連れ出しています。(私がたまに子どもを連れ出すことに対しては、夫も反対しません)

基本的にずっと家にこもっているので、家中の窓を開けて外気を取り入れるよう意識しています。

【料理や家事で工夫していること】

週のうち1~2日は夕飯をパルシステムのミールキットに頼っています。味噌汁に野菜をたくさん入れて、手軽に野菜を取れるようにしています。

朝はグラノーラ+フルーツなど簡単にすませ、お昼に普段の朝ご飯(パン食)メニューを持ってくる日を設けています。ウーバーイーツなどデリバリーもよく使います。

家事は夫と分担。在宅勤務とはいえ仕事の状況で夫に頼れない時もあるので、夕方以降は夫が通勤しているときと同じタイムスケジュールで動くようにしています。(お風呂は自分で子ども2人を入れる想定で動くなど)

【つらいこと・困っていること・心配なこと】

ずっと家にいるので、子どもの運動不足が心配です。自分1人で子ども2人を連れ出すのが大変でちょっとつらいです。

事例8:3歳女児と在宅勤務をするママ

【家族の状況】

夫も基本在宅勤務をしていますが、仕事の外出で不在なことも多いです。

【仕事場所】

自分はリビングか寝室、夫は自分の書斎。

【在宅勤務中の子どもの過ごし方や工夫していること】

おままごと・ブロック遊び・パズル・アニメ(アンパンマンとトーマス)・絵本を1日の中でローテーションして過ごしています。本人がやりたいことをやらせていますが、だんだんアニメを見る時間が増えていてマズイと思い、遊び方の時間割を作ろうかと検討中です。子どもの過ごし方の工夫がうまくいかず、正直なところHELP!という状態です。

【仕事時間】

 朝は早起きし、子どもが起床する前の時間を仕事時間にあてています。(5時〜8時頃) 仕事中はMTGをすることが多いので、夫婦で時間帯をわけてMTG時間を分担しています。(約束したわけではないが自然とそういう形に落ち着きました。)

午前は自分のオンラインMTGが入ることが多いので、夫はMTGを入れずに事務処理系の仕事と子どものケアを交互に。午後は夫が外出やMTGが入ることが多いので、自分はMTGを入れずに仕事と子どものケアをしています。

【運動や外遊びの方法】

昼間、毎日30分程度、たまに長めに1時間程度の散歩に出かけています。(多少の雨でも出かける)混雑しているため、基本的に公園にはいきません。

【料理や家事で工夫していること】

買い物はほぼネットスーパーか通販。食材や日用品は西友のネットスーパーを利用しています。週1~2回はOisixのミールキットを活用。料理のレパートリーに行き詰まるので助かっています。

【つらいこと・困っていること・心配なこと】

野菜嫌いの娘。保育園のみんなと一緒なら食べていますが家では食べないため、栄養の偏りが心配です。 親の仕事中はアニメを見る時間が長くなってしまい、遊びの質にも危機感を感じています。

3歳なのでまだ聞き分けがないため、静止をふりきってどちらかのオンラインMTGに乱入してくるのも悩みです。

事例9:1歳・3歳・5歳の女児と在宅勤務をするママ

【家族の状況】

ワンオペでみています。

【在宅勤務中の子どもの過ごし方や工夫していること】

朝は子どもを早起きさせて、8時までみっちりスキンシップタイム。仕事中は「サバイバルごっこ」をさせ、子どもだけで遊ばせています。何か命の危険があるときのみ声掛けするルールにしています。子どもたちのケンカは血が飛び散るので、すぐ仲裁に入るようにしています。

【運動や外遊びの方法】

昼休憩の1時間のうち30分近所を散歩、雨の日は家の中でプリンセスのミュージカルごっこ(歌・ダンス)をしています。

【料理や家事で工夫していること】

料理することが自分のストレス発散になるので、ストレス解消もかねて割としっかり作っています。

【つらいこと・困っていること・心配なこと】

つらいと思うことをあげたらキリがないけど、明石家さんまさんの言葉「生きてるだけで丸儲け」を合言葉に、今家族のみんなが元気でいるありがたみを噛み締めています。

事例10:4歳男児・小1女子と在宅勤務をするママ

【家族の状況】

基本ワンオペです。

【仕事場所】

リビング・寝室・子ども部屋・キッチンなど臨機応変に場所を変えて仕事をしています。

【在宅勤務中の子どもの過ごし方や工夫していること】

起床(6時~6時半)と就寝(20時半)の生活リズムを維持するようにしています。

【子どもの1日の過ごし方】

・始業前(〜9時半)外遊びをしたり、子どもに洗濯干しなど家事手伝いをさせたり。

・午前中(9時半~11時半すぎ)プリント→10時のおやつ→自由遊び

・昼寝(13時~14時半すぎ)2人まとめて昼寝タイム

・午後(15時〜17時)3時のおやつ→自由遊び。

【学習面】

プリントは点つなぎ、迷路などあまり難しくないもの、質問しなくてもできるもの、興味が続くものをやらせています。(ぷりんときっず・ちびむすドリル・めいろやさんなど無料で印刷できるものを活用)

なんだか子どもがノッていないなと思ったら、好きなキャラのぬりえをプリントしたりもしています。 市販のドリルやぬりえはやりきる前に次のページに手を出したり落書きしてしまったりしてあっという間に1冊終わってしまっていたけど、無料のプリントにしてからは1枚1枚大切にやるようになった気がします。

【遊び】

午前中は折り紙・粘土遊び・ブロック・レゴ・ラキューなど指先を使うもの中心に。午後(おやつ後)は本当に自由に遊ばせています。(おままごと、ピアノ、コスプレ、パズルなど)

【運動や外遊びの方法】

人がいない朝8時前~9時くらいに、公園で最低1時間は外遊びをしています。鬼ごっこ・縄跳び・マラソン・サッカー・キャッチボールなど、とにかく走って身体を動かす遊びを中心に運動させています。

【料理や家事で工夫していること】

品目を増やせる和食中心の生活を心がけています。 パルシステムの切身の状態で冷凍してあるお魚や、パラパラの冷凍肉など下処理してあるものを活用するようになりました。時短になるのでかなり便利です。

味噌汁は昼多めに作って夜に具材を足したり、常備菜を作り置きしたりして料理の手間を減らしています。日替わりでサラダスピナーいっぱいにサラダを作り、野菜をたくさんとるよう意識しています。

ご飯を作る気にならないときは、麺類のメニューに頼って乗り切っています。

【つらいこと・困っていること・心配なこと】

子ども達が集中して遊んでくれているときでも、無意識に耳を済ませていたり子どもを視界に入れたりして、子どもの様子が気になりまったく仕事に集中できないのが悩みです。

毎朝子どもと一緒に思い切り遊ぶようになり、寝かしつけの寝落ちが増えて、予定通りに物事が進まないことがあるのも困るところ…。

ささいなことですが、これまでお昼はジャンクなものや辛いものなど自分好みのランチを楽しんでいたため、子どもと一緒だと普通のご飯になってしまったのが残念です。

理想的な在宅勤務のスタイルは?

これまで紹介した事例からも分かる通り、子どもの面倒を見ながら在宅勤務を続けることは現実的とは言えません。業務パフォーマンスが落ちるだけでなく、「親がいるのに構ってもらえない」「仕事の邪魔ばかりしてきてイライラする」など親子ともにストレスが溜まりかねないのです。

とはいえ、前述した通り在宅勤務にはメリットも多いもの。下記では理想的な在宅勤務のスタイルを解説します。

1.保育園に預けつつ在宅勤務をする

在宅勤務をする場合であっても、出社時と同じく保育園を利用するのが大前提です。日中は保育園に預けておけば、仕事に集中できる環境を確保できるでしょう。出社時よりも送迎に余裕を持ちやすく、子どもとの時間も増えるため十分に在宅勤務のメリットを受けられます。

子どもにとっても、同年代の友達と楽しく遊べる保育園は貴重な場です。無理に自宅保育しようと思いつめず、仕事は仕事、育児は育児と割り切ってみるとよさそうですね。

2.コワーキングスペースなどを利用する

業務に適したスペースを自宅内で用意できない場合、コワーキングスペースの利用をおすすめします。コワーキングスペースはWi-Fi・プリンター・スキャナーなどが完備されており、仕事に最適な場として多くのビジネスマンが利用しています。

オンラインミーティングでも使える完全防音の個室があったり、後ろからの画面覗き込みがされないレイアウトになっていたり、随所に工夫が見られることもポイントです。

ただし、利用には料金がかかるため事前にコストを計算しておきましょう。在宅勤務手当が支給されており、その範囲でコワーキングスペースを使えるのであれば検討してみる価値がありそうです。

3.子どもの体調不良時などに限定して在宅勤務をする

どうしても子どもがいる環境で在宅勤務をする場合、子どもの体調不良時などに限定することが理想です。体調不良時など限られたシーンであれば、在宅勤務のデメリットを感じることがあっても大きな負担にはなりません。また、子どもの様子を近くで見ながら必要があれば病院に駆け込むなど、臨機応変な対応ができます。

ただし、体調の悪い子どもは親に抱っこしてもらいたがったり、精神的に不安になったりしやすいものです。いつも以上にマメなケアが必要であるため、業務パフォーマンスが落ちることはある程度覚悟しておく必要があるでしょう。

有給や看護休暇が使えないか職場に相談し、親子ともにストレスのない方法を選びましょう。

まとめ

保育園を利用しながら在宅勤務できた場合、子どもと遊ぶ時間が増えたり送迎に余裕を持てたり、さまざまなメリットが受けられます。フルタイムでも時短でも働きやすく、キャリア形成を助ける要因ともなるでしょう。

今の会社に在宅勤務の制度が整っていない場合、今後を見据えて転職するのもひとつの手段です。自分にとって理想的な働き方をイメージし、それにあった職場環境を探していきましょう。