育児と仕事を両立させるのは難しい!?復職時に感じる14個のギャップ

                   

育休から復職してしばらくすると、「育児と仕事の両立ってこんなに大変なの?」と感じるかもしれません。無事に保育園が見つかりほっと胸をなで下ろしたのも束の間、意外なギャップに困惑するワーママは多いのです。

今回は、ワーママが復職時に感じるギャップを紹介します。「こんなはずではなかった!」と慌てないよう、あらかじめリスクになりそうな点があれば対策しておくことをおすすめします。

復職時に感じる理想と現実のギャップ

早速、復職時に感じる理想と現実のギャップを確認してみましょう。先輩ワーママから寄せられる悩み・困りごとも反映しているため必見です。

育児・保育園関連のギャップ

多くのワーママは、仕事が育児に与える影響について悩みます。時には保育園から指摘され、落ち込んでしまうこともあるでしょう。

まずは育児・保育園関連のギャップを紹介します。

前日の夜、子どもに熱があると保育園で預かってもらえない

前日の夜、子どもに熱があると保育園で預かってもらえないケースがあります。朝にはすっかり元気になっていて本人も保育園に行きたがっているにもかかわらず、「解熱後24時間経過しないと保育できない」と断られてしまう可能性があるでしょう。

病後児保育に対応している園であれば預かってもらえる可能性が高いですが、まだまだ数が限られているのも現状です。通常通っている園以外の病後児保育を利用する場合でも、予約がいっぱいで枠を見つけられない・家から遠くて送迎が難しい・布団やお弁当など準備物が多い、など多くのハードルがあり、当日朝の判断では利用できないこともあるでしょう。

どうしても預け先が見つけられない場合、当日朝になって会社を休まざるを得ないのです。

慣らし保育期間が過ぎても子どもが園に慣れない

予定していた慣らし保育期間が過ぎても子どもが園に慣れず、保育士から慣らし保育期間の延長について相談される可能性があります。

復職が遅れる要因となり、「会社に申し訳ない」と感じてしまうこともあるでしょう。「いつになったら慣れてくれるの?」と子どもや保育園にイライラしてしまうことも増えがちです。

慣らし保育は、親子ともに安心して保育園を利用するために欠かせない期間です。人見知りの強い子や分離不安が心配される子は、長めに慣らし保育期間を確保できるよう、保育園・職場ともに相談しておきましょう。

インフルエンザやコロナの影響で閉園してしまった

インフルエンザや新型コロナウィルスなど、保育園内で感染が拡大する恐れのある病気が出た場合、閉園・学級閉鎖される可能性があります。「明日から2週間休園します」と突然言われ、仕事や預け先の調整に苦心した経験のあるワーママは意外と多いのです。

認可外保育園やベビーシッターを使おうにも、閉園・学級閉鎖中の子どもを預かってくれるサービスは限られています。夫や両親と分担してもどうしても出勤できない日がある場合、会社に相談する他ないのです。

環境の変化で夜泣きが続いて親子ともに睡眠不足になった

環境の変化に戸惑うのは、親だけとは限りません。変化を敏感に察知した子どもが夜泣きを続け、親子ともに睡眠不足になるケースも多いのです。

「泣くのは仕方ない」と割り切って根気強く対応するしかありませんが、慢性的な睡眠不足は気持ちの余裕を奪うもの。「ここまでして働く意味があるの?」と自問自答し、仕事へのモチベーションが下がってしまうことも想定しておきたいポイントです。

思うようにベビーシッターを頼めない

残業・休日出勤・出張に対応せざるを得ない場合、ベビーシッターを頼むのもひとつの手段です。

しかし、予約がいっぱいで頼めない・対応時間外で予約できない・依頼時間内に帰宅できず困らせてしまった、などトラブルも多いものです。毎回同じベビーシッターに依頼できるとは限らず、預けるときの不安もつきまとうでしょう。

「いざというときはベビーシッターを」という視点は大切ですが、復職前や休日に何回か利用してシステムに慣れておくなど対策しておきましょう。

キャリア・働き方のギャップ

子どもが無事に保育園に慣れて楽しそうに通ってくれたとしても、ママ自身の働き方やキャリア形成に悩むこともあります。ここでは、働き方のギャップについて紹介します。

残業できず仕事が溜まってしまい迷惑をかけている

保育園のお迎えに合わせて退勤する必要のあるワーママは、基本的に残業ができません。残業できないことが原因で仕事が溜まり、同僚に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。翌日出勤して山のようにやり残している仕事を見てげんなりしたり、仕事を家に持ち帰って片づけたりすることも多くなります。

子育てに理解があり同僚が一部の仕事を肩代わりしてくれる場合でも、常に「申し訳ない」と感じてしまいます。「出産前は当たり前のように残業していた」「復職してはじめて時短勤務にする」という場合、これまでと同じ仕事の進め方ではカバーしきれない点もあることを承知しておきましょう。

資格やスキルアップの時間を思うように確保できない

資格取得・スキルアップに向けた勉強時間を思うように確保できず、イライラが募ることも少なくありません。特に、キャリアアップのために資格を取得する必要がある会社や昇進試験のある会社の場合、「勉強しないと評価されない」ということが往々にして起こるでしょう。

子どもを寝かしつけてから勉強しようと思っていても、溜まった家事が見過ごせなかったり、疲れが溜まって子どもと一緒に寝てしまったりすることも多いものです。休日などに勉強時間を捻出できそうか、事前にイメージしておくことがポイントです。

マミートラックに突入し昇進・昇格が遠ざかった

復職してバリバリ働くつもりでいても、会社が同じことを考えているとは限りません。急な欠勤に備え、期限に余裕がある仕事・責任の少ない仕事だけをワーママに任せようとする企業は多いものです。

「育児と仕事を両立させてほしい」という会社側の配慮であるケースもありますが、キャリアの形成にはつながらず、理想と現状のギャップを抱える要因になることは確かです。いわゆるマミートラックに突入し、昇進・昇格が遠ざかってしまったと感じることもあるでしょう。

お金を得るためだけに淡々と働くことにやりがいを見いだせない場合、転職・退職が頭をよぎることも多くなりそうです。

時短なのにフルタイムと同じ業務量を任せられる

時短勤務にしているのに、出産前のフルタイム時と同じ業務量を任せられてしまうこともあります。「この人はこれくらいの業務量を担当できる」と会社側にイメージがあるからこそ、勤務時間に応じた調整がうまくいかず、業務を抱え込みすぎる要因となるのです。

パンクする直前になって相談しようにも業務を肩代わりできる人員がおらず、自分でやるしかないケースも少なくありません。なんとかカバーするために残業・休日出勤・持ち帰り仕事をするなど、無理のある働き方になりやすいため、注意しておきましょう。

その他のギャップ

復職後に感じるギャップは、子育て・仕事のことだけとは限りません。家庭内でうまく負担を分散できずパパと喧嘩になったり、自分のモチベーションがコントロールできず悩んだりすることも増えるでしょう。

下記では、見落としがちなギャップを紹介します。

残業や休日出勤が多く家族の時間が取れない

残業や休日出勤が多いと、家族の時間を十分確保することができません。夫や両親の手を借りて仕事に対応できたとしても、「ママとの時間が少なくて心配」「幼少期の貴重な時間に一緒にいられないのは寂しい」と感じることもありそうです。

理想的な家族の形は人それぞれ。お出かけや家遊びをする時間をどれくらい確保したいか、事前に家族で話し合っておくことも大切です。

夕食づくり・寝かしつけに精一杯で家事ができない

子育てしながら働いていると、夕方以降の時間がバタつきます。仕事が終わって急いで保育園に行き、お迎え後にスーパーやドラッグストアで買い物し、帰宅後すぐ夕食づくりに取り掛かり、お風呂・歯磨き・寝かしつけをしている間に21時になっている…というケースも多いでしょう。1日のルーティンを終えるだけでも必死になり、掃除・洗濯に手が回らないことも増えていきます。

もちろん家事を完璧にせず手を抜くことも大切ですが、「さすがに最低限の家事はしたい」と感じるワーママも多いでしょう。また、「家事ができていない」ということ自体がストレスの要因となってしまうことも考えられます。

家事代行などの利用も視野に入れ、自分なりのペースをつかむまでは無理しないようにしましょう。

出産時の身体的な負担が残っていた

出産時の負担が体に残っていることを忘れたまま復職し、体調を崩してしまうワーママもいます。休職や欠勤には至らずとも、慢性的な腰痛・貧血・便秘などに悩まされることもあるでしょう。母乳育児をしている場合は、保育園に預ける冷凍母乳の搾乳・仕事中の胸の張りなどに悩むことも想定されます。

特に出産から復職までの期間が短い場合は、リスクが高くなりがちです。

ひとりの時間が作れずストレス発散できない

仕事・育児・家事をこなすだけで精一杯になり、ワーママはひとりの時間を作りづらいかもしれません。趣味の時間だけでなくほっと一息つける時間も少なくなり、ストレスが溜まりがちになることも。

気持ちに余裕がないと家族に優しくできず、仕事でのミスも増えてしまいます。子どもや家族のことも大切ですが、自分の息抜きをする時間も確保したいものですね。

独身時代の友人と疎遠になって孤独感が強くなった

平日は仕事と育児、休日は家事や家族とのレジャーをしているうちに、独身時代の友人と疎遠になってしまうことがあります。趣味に割く時間もなく、「せっかく会っても子どもの話しかできない」と話題の合わなさに気づくこともあるでしょう。夜の飲み歩きができないなど時間の制約も多く、孤独感を覚えるかもしれません。

保育園に入園したてであれば、ママ友がほとんどいないことも要因のひとつになります。人と会うことがストレス発散になるタイプの人は、特にギャップを感じる可能性が高いです。

育児と仕事を両立させるコツは?

これまで復職後の理想と現実のギャップに触れてきましたが、工夫次第で上手に両立できる可能性は高まります。なるべくストレスフリーに生活と向き合うためにも、自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。

下記では、両立のコツについて解説します。

最初が肝心!できないことははっきり伝える

「最初が肝心」を心に刻み、復職前の面談・復職後のフィードバック時にはできないことをできないとはっきり伝えていきましょう。業務量、出社および退社の時間、休日出勤・残業・出張など、どうしてもできないことはあらかじめ伝えておくことがポイントです。子どもが3歳以下であれば、業種・職種を問わず時短勤務や残業免除の制度を使えるため要望してもよいでしょう。

ただし、業務命令である場合は全てを断れるとは限りません。自分の希望を明確に伝えつつ、会社側との話し合いを経てちょうどよいラインを探っていくことが大切です。

無理をせず時短勤務にする

ワークライフバランスを整えるため、無理せず時短勤務にすることもおすすめです。「保育園のお迎えに間に合うならフルタイムで働くのが当然」と思っている人も多いですが、子どもと触れ合う時間や家事に割く時間を確保するため時短勤務にしている人も多数います。スキルアップのための勉強時間・自分の趣味やストレス発散のための時間も確保しやすく、精神的余裕が生まれやすくなるでしょう。

正社員の立場を手放さなければ、子育てがひと段落したタイミングでフルタイムに戻しやすいこともメリットです。パートなどに切り替えた場合、その後の正社員転職が不利になる可能性もあるため慎重に考えましょう。

復職後のシミュレーションをして夫や両親と役割分担する

復職後のシミュレーションをおこない、夫や両親と共有しながら役割分担する方法です。家を何時に出ればいいか、何時までにお迎えに行けそうか、万が一子どもが体調を崩したら誰がどう対応するか、雨の日はどう送迎するか…など、細かい点までイメージしておくことをおすすめします。「想定外の出来事」が起こりづらくなり、いざというときも冷静に対処しやすくなるでしょう。

全ての理想を追い求めず、妥協するところは妥協するなど対策も必要です。

どうしても両立が厳しい場合は転職を検討する

どうシミュレーションしても理想的な働き方ができそうにない場合、転職を検討するのもひとつの方法です。特に働く環境や仕事のスタイルが変われば育児との両立ができそうなときは、思い切って転職するのが解決策となります。

「ワーママを新しく雇ってくれる会社はそうそうない」と考えがちですが、ワーママ特化型の転職エージェントを活用すれば効率よく転職できる可能性も高いです。自分のスキルや経験が評価されれば、子育ての有無に関わらず採用してくれる企業もあるでしょう。

ストレスフルな環境で無理してパンクするより、早めに行動して環境整備することが最終的に自分と家族のためになるかもしれません。

まとめ

「バリバリ働いてキャリアを持つワーママになろう!」と意気込んでいても、理想と現実のギャップに悩まれることは少なくありません。むしろ理想が高いほど現実との乖離が明確になり、落ち込んでしまうこともあるでしょう。目標を高くもつことは大切ですが、つまづきやすいポイントをあらかじめ知り、対策しておくことが大切です。

リアルミーキャリアでは、育児と仕事の両立に悩むワーママをサポートしています。転職相談や理想的な会社探しも手がけているため、「無理せず働ける環境がほしい!」という方はお気軽にご相談ください。

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